【伝統医療でGO!#06】 #伝統医療で平和構築 #知的文化財産としての取り組み #セクター別「平和構築」の例
■ アジアに広がる伝統医学体系
歴史上で「世界三大伝統医学」と呼ばれるものがありますが、それら全てがアジア広域には存在しています。中国大陸東部を中心とした中国伝統医学のグループ、2つ目には、南アジアから派生したアーユルベーダー医学グループ、そして3つ目には、インド洋を経由したイスラム圏のユナニ医学です。
各国が自分の国の名前を冠につけ、タイ伝統医学、ベトナム伝統医学、韓国だと韓流のようにハン伝統医学、と呼んで、自国のものであることを各国政府が、アイデンティティーとして牽制しあっているわけですが、それぞれ3つの医学体系に派生した組み合わせによるものです。
なぜか日本だけが、「日本伝統医学」とは呼ばず「漢方医学」などと呼んでるあたりは、良くも悪くも島国特有の平和ボケした状態を表しているのかな。。。とか感じている次第です。
■ 業界(セクター)別の国際平和構築
同じ伝統医学体系を共有しているという自覚は各国にもありますから、違いを主張しつつ、WHOやASEANといった国際機関の仲介で、定期的な国際会議などを開催して各国の研究や成果を発表しあったりして切磋琢磨しているという現状です。
国際会議などに参加させていただくと、各国の政府代表が自国の成果をアピールしつつ、違いを認め合った上で、伝統医療産業も含めつつ、同業者同士がキズナを強めあっている姿が見られるわけですが、これぞ
セクター別の「平和構築」の方法だ!
などと強く感じたわけで、こういう小さな利権を絡めた各国間の分かち合いの方法が、いがみ合う国家間の平和構築に役立つのだな、と訴えていきたいと思っている次第です。
皆さんの業界の平和構築は、いかがでしょうか?!
■ 情報誌Phnom掲載記事
(2014年8月号)
リンク:カンボジア総合情報「Phnom」電子版
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