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インドの真昼を歩く

ただ今午後3時、気温33度。
なのに何故ワタシは外出なんかしているのだろう?
真夏のインドでのウオーキング対策として、午前中(10時〜12時)と午後(5時〜7時)の間で、無理せず歩くって決めていたのに。

それは涼しく薄暗くお昼寝にはもってこいのサービスアパートから、どうしても出ざるを得ない事情があったからです。
以前ここのサービスアパートの欠点?として、隣接する民家のオヤジの騒音について書きました。(『Indian noise』参照)
それが今日は一段とひどく、病院へ行かなくても大丈夫かと心配するほど、咳とえずきが止まらないのです。
そこに近所の子供の雄叫びが二重奏になって、とてものんびり寝てなんかいられない。
さすがにこの状況は辛過ぎたので、意を決して真昼の外へ出てきたというわけ。

ジリジリ暑いのは確かですが、湿気がないのはホントありがたいと思う。
なにしろ、こんな時間に外に出るのは久しぶりです。
適当に商店街の方まで歩いてみたのですが、朝、夜とも雰囲気が全然違う。
例えば午前中ならそれぞれの活動のスタートらしく、それなりの活気があるのですが。
だけど今はどこもかしこもどんより眠たげ。
直射日光を避けるべくショーケースには覆いがかかっているし、目につく範囲に店員さんすらいない。
せっかく開けたお店も、ほんの2、3時間で開店休業なんですね。
心なしか車もバイクも少ないし、犬、牛、山羊は日陰でへたばっています。

そんな中、この炎天下でクリケットのトーナメントが開催中だという、YU子情報を思い出して行ってみました。
場所はArjun家の前の広場。
普段ここは各種スポーツの練習が行われるぐらいで、ほぼ放置されているただっ広い所なんですが、このトーナメントは毎年恒例でものすごく盛り上がるとか。
なんでも実況中継が強烈で、YouTubeにまであげられるそうです。
もううるさ過ぎて笑うしかないらしいので、オヤジと子供の騒音に追い出されたワタシにはちょうどいいかも。

結局行ってみたものの、残念ながらこの実況は聞けませんでした。
休憩中なのか停電中なのか、試合は中断中でした。
最近短時間とはいえ停電が頻発していて、どうやら停電中は試合がやりにくいみたい。
選手の皆さんの姿もまばらでしたね。
それにしてもこのかんかん照りの中、日中から夜中(らしい)まで試合を続けるそのエネルギーはいったいどこから?
ワタシの観察するところ、インドの方々は万事テキトーでのんびり傾向の人が多いと思っていたのですが、そんな事もないのでしょうか?
クリケットはインドで人気No.1スポーツらしいのですが、それにしても。

さてクリケット会場を一周し部屋に帰り着いてみると、オヤジも子供も落ち着いたようでした。
あ〜、やれやれ。

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