南インドの一般住宅は気候のせいかほとんどが石作りで、それほど形の変わった建物がある訳ではありません。 けれど色や正面玄関の作りに凝った家が多く、それを見がてらの毎日の散歩はとても楽しいルーティンでした。 特に面白いのが玄関先です。 お金がかかってそうな豪邸に限って、その家の恵まれた環境を活用すべく様々な工夫が見られたりして。 以前にも書きましたが、門扉を物干しざお替わりに利用しているのがその最たる例。 下記の写真は、これでもかというぐらいジーンズだけを、おしゃれな門扉に干し
様々な宗教が入り乱れている大国インド。 どうしてもベジタリアンが多いイメージがあるし、もちろんそれは事実なのですが。 ご存じの通りベジタリアンにも色々あって、なかなかややこしいのでした。 例えば居候していたArjun家。 1階に住んでいるJUNさんのご両親は生粋のヒンズー教徒で、今もベジタリアン(乳製品はOK、卵はNG)です。 2階のご主人JUNさんは元ベジで、今は外食時のみ肉(鶏肉)も食べる。 ゆで卵が大好きでもあります。 JUNさんの妻であるYU子は、一応嫁ぎ先の食生活
ワタシの居候先だったArjun家はいわゆる2世帯住宅で、1階に友達YU子の義両親が住んでいます。 なのでメイドちゃんも1階と2階それぞれ1人ずつ、そして1階には運転手さん(義両親が高齢なので)もいるのです。 本当はまだコックさんも欲しいところだそうですが、なかなか合う人が見つからず、今は保留状態らしい。 この辺の状況&感覚は日本人にはなじみにくいところですが、そういう国なんだと流して過ごしていました。 さてそのメイドちゃんですが。 なんでもかんでも頼める訳ではなく、一応仕事
基本的にインドの結婚式は、誰でもウェルカムだと聞いていました。 でもまさかここまでノーチェックだとは思わなかった。 まぁインドの民族衣装をコスプレした、よくわからん日本人が紛れ込んでも我関せずなんだからそんなものかも。 でもワタシは一応花嫁の父親の友達の嫁の友達なんだから、わずかとはいえ関係性はあるわけですよ。 けれど結婚式場および食堂を見渡すかぎり、絶対無関係の人だっていたと思うな。 結婚式の話でしたね。 はっきり言ってどういう流れなのか、全然わかりませんでした。 言葉も
ワタシがインドに居座っていたのは12月から2月まで。 そして滞在地マイソールはヨガの聖地らしく、世界各国のヨギー達でいっぱいでした。 また冬のインドはヨガのベストシーズンでもあり、意味なくふらつく怪しい東洋人もそれほど目立たないぐらいガイジンだらけなのです。 当然サービスアパートもワタシ以外はヨギーづくしで、とてもにぎやかでしたね。 サービスアパートとは、長期滞在者用の安いコンドミニアムみたいなもの。 たいていは共同キッチンがついていて、各々そこで調理したり食べたりもできま
インドの人たちはネットや電話でのお買い物が大好きです。 なぜならわざわざ出かけなくてすむし、簡単だから。 いまや世界中のあらゆるものが、ワンクリックで買える時代。 まだ日本のように実店舗は多くないし、どこに行くにしても国土が大きすぎますし。 ご飯のデリバリーにしても同様です。 基本どのお家でも毎食インド料理を作りますが、「今日はちょっとピザが食べたい」とか、「中華の気分」なんて時に便利なのがデリバリーです。 たとえワンパックでも気軽に配達してくれますから。 そしてネット通
ワタシは自他ともに認めるおおざっぱ人間です。 そしてインドの方々には及びませんが、自己肯定感もそれほど低くはないと思う。 つまりは自分の基準に乗っ取って常日頃から行動し、人のことはほぼ気にしません。 なのでインド人気質は理解できるし、むしろ合ってる部分も多いのではないかしら? そんなワタシにも若干こだわり?があるようで。 やっぱり食べ物関係はあるべき姿であって欲しいのでした。 特におやつはね。 崩れたケーキは嫌だし、割れちゃったビスケットは悲しいし、ぺっちゃんこのクロワッサ
このタイトルだけで、なんてひどい国なんだと思っちゃった方、どうか最後まで読んでくださいね。 これもお国柄のひとつ、けっしてインドは冷血な国ではありませんので。 まず前提として若者が圧倒的に多いこと。 そして公共交通機関に、お年寄りが単独で乗る機会が少ないこと。 こういう事情がもともとあるので、席を譲るという行為が他国と比べて一般的ではないのかもしれません。 ましてやインドは、自分大好き私が一番のメンタル最強国。 最先端のメトロで我先に席を専横したとしても、仕方ないではありま
南インドはマイソールに来て最初に感心したのは、サリー着用率の高さでした。 日本女性がみんな着物を着ている幻想を抱く人はもはやいないでしょうが、サリーも似たようなものではと勝手に思っていたのです。 あにはからんや。 マイソールが南インドの古都であることを差し引いても、サリーを普段着として活用している人は多い方だと思う。 実際、サリーはインドの気候に合っているのでしょう。 なによりあのカラーはインド人女性を引き立てるし。 けれど楽で活動的、かつコスパもいいファッションが横行して
うわさ通り、インドは牛がのし歩いていました。 最初こそびっくりしたものの、慣れると当たり前のように一緒に道路を横切ったりして。 常に我先に車もバイクもぶっとばすインド人ですが、さすがに牛をはねるような事はしないので、かえって安全なのですよ。 さて我が物顔でうろついているのは、牛だけではありません。 犬やらヤギやらもたいがい多い。 ほぼ飢えることも凍死する心配もない南国の動物たちは、群れていてもそれほど威圧感がないのが不思議です。 公園のベンチをシェアしながら、犬と人間が共に
常夏の国インド。(一応冬期中の滞在でしたが) なのにワタシは不本意ながら、3か月間ずっとスニーカーで過ごしていたのでした。 スニーカーだから当然靴下も必須です。 からりと乾いた暑さとはいえ、Tシャツにパンツという念願の夏スタイルでいられる環境なのに、靴下を履かねばならない切なさよ。 理由は簡単です。 危険だから。 以前にもここで書きましたが、インドの道(車道も歩道も)はボッコボコなんですよ。 なにが落ちているかわからないし、普通に大穴だってあいている。 変なもんを踏んじゃっ
インド滞在中にめでたく誕生日を迎えたワタシ。 ここ数年、ほとんど誕生日のお祝いなんぞしてなかったし、ましてやホールケーキなんて生まれて初めてでした。 ハッピーバースデーまで歌ってくれたYU子にサンくん、本当に嬉しいやらありがたいやら。 さてここからはインドのケーキ話になります。 味うんぬんは見かけから想像してもらうことにして、問題はその食べ方。 所変わればとはよく言うけれど、やはりこの場合もその通りで、以下ワタシの習慣的なケーキの食べ方と異なる点を列記しておきます。 ケー
これを書きながら気がついたのですが、このインドにおける肯定のしぐさって、女性もすると思うのですよ。 でも思い出す限り、ワタシは男性バージョンしか見なかったような。 そして”ややこしい”とか”要注意”とか色々な意見がある事は承知の上で、あえて言わせてもらいます。 ワタシはこのしぐさ、とても好きなのでした。 濃い顔立ちのインド人男性が無言でゆらゆら顔を揺らすと、どうしてこんなに心ときめくのでしょうか? ただし、ここでのポイントは無言であること。 決して声に出してYESと言わない
昔から運動らしい運動をしないワタシですが、さすがにこのままではまずかろうと、数年前からウオーキングを習慣にしております。 インド滞在中もそれを実践すべく毎日歩いていたのですが、熱中症予防にボトルウオーターは必須でした。 そこで気が付いたのですが、インドの人達ってあまりお水を飲まないのでは? いえいえ、もちろんそんな事はありえない。 からりと乾いた空気に、平均気温25度以上の毎日ですよ? でも実際外でボトルウオーターを飲んでいるのは、ワタシ同様ガイジンばかりなのです。 道端
南インドには未知の食べ物が多くありましたが、”ラギボール”もそのひとつ。 ラギ(シコクビエ)は穀物の一種でとても栄養価が高く、その粉はお菓子などにもよく使われています。 穀物栽培が盛んな南インドではとてもポピュラーなラギですが、このような調理方法は初めてだったのでとても興味深かったです。 居候先の料理上手なJUNさんママでも“ラギボール”は難しいらしく、メイドさんのやり方を見学させてもらいました。 メイドさん家族は安価で腹持ちがよく、栄養たっぷりの“ラギボール”をしょっちゅ
ワタシも長年販売やってたのでよくわかるのですが、なぜかバーコードが通らない商品はあるのですよ。 POSに未登録だったり理由は色々ですけれど、そういう場合販売員はどうするのか? 同じ商品の別のものと取り換えるのが1番手っ取り早いのですが、いつも売り場に並んでいる定番商品だったら、手打ちするパターンもありますよね。 ところが。 マイソールのとあるスーパーでは、ガンとして売ってもらえませんでした。 取り換えも手入力もせず、さっさと不良品エリアによけて終了。 ずっと定価で売られてい