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【スマブラSP】初オフに最適!制限付き大会のすゝめ

このnoteは、主にスマブラオフライン大会未経験の方に向けて、オフラインの制限大会の魅力を伝えられればと思い書きました。
また筆者はオフ対戦会の運営をしており、オフ大会のスタッフに興味がある方にむけた内容にもなっています。

1.いま「実力制限付き」のオフ大会がアツい!

最近、オフラインでの「実力制限付きの大会」が人気を博しています。
特に首都圏のオフライン大会では制限大会が大盛況で、直近では「西武撃Rising」「初スマ」などの制限付き大会が大きな話題となっていました。

普段オンラインしかやらないプレイヤーも、TwitterやYoutubeでこれらの大会の名前を目にしたことがあるのではないでしょうか?

なぜ今制限大会が人気になっているのか。それを考えるためには、まず今の競技シーンの状況を知る必要があります。

2.なぜ今制限付き大会?

現状① 「地元最強」が誇れなくなった現代のスマブラ

むかしむかし(といっても10年ほど前まで)、スポーツやゲームなどあらゆる競技では「地元最強」の存在が幅を利かせていました。仲間うちで一番強い奴は無敵の存在です。かくいう私も、初代スマブラでは受け身が取れない友達をネスの空下(発生4F)でハメつづけることで範馬勇次郎の如く恐れ崇め奉られる存在となっていました。

ところが現在はどうでしょう。Youtube動画やオンライン対戦が普及し、誰もがザクレイ選手やあcola選手など最上位層の凄さを知ることができるようになりました。結果、「地元最強」の威厳は無く、もはや井の中の蛙を揶揄する表現にすらなっています。

特にスマブラSPは圧倒的なガチ勢(以後競技勢)人口を有しており、「スマメイト」のアクティブユーザー数は2万人近くに達しています。競技勢の中で上位数%の域に達してもライバルが数百人いるという、他の競技と比較しても稀に見るレベルの魔境と化しているのです。

【参考】増え続けるスマメイトの人口

かつての地元最強たちはスマメイトに果敢に挑戦するも早々に沼り「俺なんてどこにでもいる雑魚なんだ…」と咽び泣いています。
地元の仲間に「VIPに行けてるだけでもすげえよ」と慰めてもらっても、スマメイトに棲息するスマブラモンスター達には響くはずもありません。だって自分より強い人が何千人もいるって数字で出ちゃってるんだから…

現状② オンラインで揉まれた末、活路を求めてオフライン大会に挑戦!だけど…

上述のようなオンライン環境でもまれた末、オフラインへの挑戦を考えているプレイヤーも多いことでしょう。しかしここもやはり生ぬるい世界ではありません。
わざわざ移動時間やお金をかけて来るのですから、非常にモチベーションの高いプレイヤーばかり。古参オフ勢なんてコロナ禍の前から競技として取り組んでいる方ばかりなので、それはもう鬼のように強い

「オフ大会に一度だけ参加したけど、名前も知らないプレイヤーにボコボコにされダブルイリミネーション序盤で敗退。ほとんど対戦できないまま帰宅し、自分にはまだオフは早いと思い知りオンラインの世界に戻った…。」

こんな経験をしてしまったプレイヤーも多いのではないでしょうか。

3.「制限付き大会」の魅力って何?

そんな状況の中、現時点での実力を遺憾なく発揮して喜びや悔しさを味わうことができるのが「実力制限付き大会」です。
特に首都圏のオフライン大会では制限大会が人気です。直近では「西武撃Rising」「初スマ」などの制限付き大会が大盛況でした。

人気の「実力制限付き大会」は、以下のような魅力があります。
①オンライン勢がオフラインのスマブラに参加するきっかけになる
②最上位に蓋されて陽の目を浴びてこなかったプレイヤーが注目される
③実力に見合った環境で特訓出来る

①オンライン勢が、オフラインのスマブラ大会に初参加するきっかけになる(初スマ、渋谷BeeSmash FRESH等…)

オンライン勢の中には、オフ大会にハードルの高さを感じている人も多いでしょう。勿論金銭的な問題や地理的な問題もありますが、特に実力面でハードルを感じている場合は実力制限付きの大会がおすすめです。
スマメイトのレートで参加制限を設けられた大会の場合、大会のレベル感がオンライン勢にも分かりやすく、心理的なハードルはかなり下がるのではないでしょうか。

近いレベルのプレイヤーと切磋琢磨し、オフラインで試合結果やキャラ対策の会話を交わすのは本当に楽しいひとときです。「俺は/ウチはこんなにもこの競技に打ち込めていたんだ…!」と実感することができます。そう、1000時間以上もの時間をスマブラに費やし、VIPやスマメイトで見えない敵に悪戦苦闘しているあなたはもう立派な競技者なのです。

このように、実力面でハードルを感じているプレイヤーがオフラインに挑戦するきっかけの場として制限大会は非常におすすめです。

②最上位に蓋されて陽の目を浴びてこなかったプレイヤーが注目される(例:西部撃Rising、初スマ等…)

前述の通り、現在のスマブラは本気でやり込んでいるプレイヤーの中で上位1%に入っても陽の目を見ないという過酷な環境と化しています。いわば「プロ野球選手に話題をさらわれた甲子園球児」が沢山眠っている状態です。
制限大会は、そんなまだ注目されていない選手が脚光を浴びる場として重要な役割を持っていると思います。

先日の西武撃Risingでは、実力者ながら大型大会で陽の目を見なかったプレイヤーが数多く活躍しました。

結果が出れば、やる気も出ます。
階段を一歩一歩上るように、一つずつ上の実力制限大会にチャレンジするのは本当に楽しいのでおすすめです。

③実力に見合った環境で特訓出来る(町田StepUp等…)

各々の実力に合わせて特訓出来る環境としても、制限大会は非常に価値のあるものです。なるべく近い実力の人と対戦をすることで、自分の現在地をより正確に把握し、課題を見つけることができます。
「町田StepUp」では、制限付き大会に上級者によるアドバイスを組み合わせることで、多くのプレイヤーが切磋琢磨しています。まるこす選手やTesHi選手など、StepUp出身で制限無しの大会でも結果を残しているプレイヤーも現れており、「結果につながる」というコンセプトを形にしたオフ大会となっています。

また、人気の理由ではあるものの、しっかり考えるべき要素として以下を取り上げます。

④「上位勢以外のプレイヤーが落ち着ける居場所」になる ※要注意!

プレイヤーの正直な気持ちとして、「勝ち目がない人と当たる可能性が低い大会は居心地が良い」という面も大きいと思います。制限付き大会にここまで多くの方が参加する一番の理由はここかもしれません。もちろん、この要素は非常に大事です。
しかし、このモチベーションだけだと、前述の「地元最強」の状況と根本的には変わりません。「ここより強い人たちが集まっている場所がある」ことになんとなく劣等感を感じてしまうと、競技としての楽しさを100%味わいきれない可能性があります

例1:優勝しても、「ま、制限大会だし…」と感じ、喜びが薄れてしまう
例2:制限ギリギリで参加するプレイヤーへのリスペクトが欠けてしまう

④だけを意図したコミュニティでは、上記のような心境になりかねません。このような雰囲気では、継続的に大会を開催したり、将来的に最上位の大会シーンにまで繋がるようなガチ対戦のコミュニティを築くのは難しいのではないでしょうか。

まとめると、現在盛り上がっている実力制限付きの大会を競技として楽しむためには、以下の3つの要素を含むことが大切です。(もしかしたら、他にもいろんな価値を見出した大会が開催されるかもしれません)
 ①オフラインのスマブラに参加する入口として楽しめる
(渋谷BeeSmash FRESH!!!・初スマ…)
 ②間隔の空いた一大注目イベントで脚光を浴びることができる
(初スマBIG・西部撃Rising…)
 ③特訓の場として機能する
(町田StepUp…)

4.上位勢ではないプレイヤーが楽しめる「コミュニティ」は他にないか?

継続的にスマブラを続けていくコミュニティを見つけるには、実力以外の面でも通じ合う仲間を作ることが大事なのではないかというのも申し添えておきます。

・キャラ窓などのDiscord鯖
・人気プレイヤーのメンバーシップ
・配信リスナー仲間
・チームなどの変わった遊び方
・地元のオフ対戦会

「身内」を作るきっかけはたくさんあります。まずは身内で自分の好きな形で楽しむのが一番だと思います。もし自分がその中で一番強い奴になれなかったとしても、身内で一番強い奴を全力で応援するのは本当に楽しいです。

ayuhaさんの「共同体感覚とゲームシーン」より抜粋


まとめ

オフは本当に本当に楽しいです。筆者は1年半前の2021年春に初めてオフに参加したのですが、あまりの楽しさに今年2月からオフ主催を始めてしまいました。

今の実力なんて関係ありません。スマブラが大好きな人たちにとって、「人生の花」がここにはあります。

まずは実力制限つき大会から、オフの扉をたたいてみませんか?

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