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〜第1回 チキチキ J3順位予想&ざっくり戦力分析2022〜

さあ、J1、J2も開幕してもうすぐ1ヶ月ほどになり徐々に各クラブの戦術の浸透度、実力がわかってきたところですが、いよいよJ3が始まります!
今シーズンは、私の贔屓松本山雅FCがJ3降格ということで、否が応でもしっかり下調べをしていきたいなという気持ちも込めて、予想をします。

私が先にはっきり言っておきたいこと。

今シーズンのJ3は史上最高レベルに面白く、混戦である。

理由としては、以前「自己紹介シリーズ」の松本の項目で触れた通り、今年のJ3は18クラブで争われるが、そのうち

🐤SC相模原
☝松本山雅FC
🌷カターレ富山
🐂FC岐阜
🏜ガイナーレ鳥取
🥚カマタマーレ讃岐
🍊愛媛FC
🌻ギラヴァンツ北九州
🌋鹿児島ユナイテッドFC

と、史上最多の計9クラブ、すなわち半分がJ2経験クラブとなっている。この中で松本と愛媛はJ3初挑戦。相模原、北九州、鹿児島は過去にJ2昇格を経験している。昨シーズンの特例で4つの降格チーム(相模原、愛媛、北九州、松本)がやってきたことが、混戦に拍車をかけている。さらに元日本代表クラスを大量に迎え入れたFC岐阜、昨シーズンあと一歩で久々のJ2復帰を逃した富山も十分に力がある。

J2未経験クラブに視点を変えると、2020年はブラウブリッツ秋田とSC相模原、2021年はいわてグルージャ盛岡といった、Jリーグ参入以来ずっとJ3を戦ってきたクラブがJ2への初昇格を決めてきたことも混戦予想の1つだ。昨シーズンは新加入のテゲバジャーロ宮崎が最終節まで優勝の可能性を残す旋風を巻き起こし、今年は順当に下部カテゴリーを突破してきたいわきFCが初参戦。初のJ2で旋風を巻き起こすポテンシャルは十分だ。

J3編でもあえて言います。
保険をかけるわけではないですが、私は常々言っております。

順位予想は外すためにある

と。

順位予想・分析・各クラブ注目選手


J1・J2編同様、基本は各クラブごとに順位予想とざっくりとした分析と注目選手(顔写真)を載せていきます。

優勝・自動昇格候補

優勝候補は相模原、松本、岐阜が有力候補か。
2位までの自動昇格の候補は、5位の富山までと予想する。

優勝候補筆頭に予想したのは相模原。昨シーズンはあと一歩のところでJ2残留を逃したものの、J2でもポジティブな印象を残した。実質、コロナ禍の特例がなければ残留できていた順位である。2年ぶりのJ3となるが、前年にやってきた藤原優大、松橋優安といった有望な若手のレンタル組もそこそこ残留した。さらにベテラン勢は健在の藤本淳吾はもちろん、各クラブで契約満了になった実績のある選手も続々加入した。特に「成田の漢」と呼ばれ千葉で毎年結果を残した船山貴之の加入は昨シーズンの課題だった得点力不足の解消にこれ以上ない戦力である。さらにはCBも元代表の水本裕貴を獲得。複数クラブでキャプテンも務めたリーダーシップにも期待。
実績十分だが、意外にもJ3の指揮は初となる高木琢也監督がこれらの戦力を融合させることも難しくはなさそう。勝点のとり方を知る名将によって1年での復帰を期す。

FW:⑦船山貴之
「成田の漢」から「相模の漢」へ。決定力と献身性を兼ね備えた実績十分のストライカー。昨シーズン降格の要因となってしまった得点力不足解消にはこれ以上ないラストピース。FKや遠目からのミドルも得意な男が初のJ3で爆発なるか

昨シーズンまさかの降格となった松本も十分優勝候補に挙げられるだろう。セルジーニョや鈴木国友など攻撃陣は多く抜けたが、有望な若手の適材適所の獲得などで昨シーズンの開幕のようなガラッとした変貌ではなく、確実に戦力をあげた。さらには2018年のJ2優勝を知るパウリーニョが3年ぶりの復帰。プレーでも精神的にも頼りになる男の帰還は初のJ3を戦うクラブにとって大きな補強だ。
名波浩監督2年目体制となるが、J2磐田の時は2年目でJ1復帰となる2位に入った。カテゴリーは違えどその再現をし、松本に失った自信を取り戻すことができるか。1年での復帰は至上命題だ。

MF:㉞稲福卓
昨シーズンデビューしたユース出身の至宝。最終節のデビュー戦での躍動は降格で暗い影を落としたクラブの希望となった。大卒ルーキーも含めて若手の底上げが叫ばれる中、今年はデビューに満足せず中盤のレギュラーを狙う

オフの主役となった岐阜は新戦力の早めのフィット次第か。相模原・松本は継続を選んだが、岐阜は元代表や実績のある助っ人など大量補強によって戦力だけならJ3を凌駕するメンツを迎えた。ベテランの補強では浦和の天皇杯優勝に貢献した宇賀神友弥の加入は何より大きい。SNSなどで外部への発信力もある男がかつての同僚柏木陽介らとともに昇格への鍵を握りそう。さらに個人的に面白そうなのは昨シーズン大躍進を遂げた宮崎からやってきた藤岡浩介。エースとして宮崎を高みに押し上げた男は実力者が多い岐阜でも輝けるか。
3位に予想したのは戦力だけでなく監督の交代でスタイルも再構築を余儀なくされそうなこと。とはいえ三浦俊也監督の実績は十分。スタイルの浸透が早ければ独走する可能性もあるのでは。

MF:㉚宇賀神友弥
浦和で長年過ごし、天皇杯優勝にも貢献した男が契約満了で電撃加入。両サイドをこなせる万能性と、意外性のあるミドルも魅力。浦和での経験とリーダーシップでチームを引っ張れる存在にも

愛媛は初のJ3となるが、長崎から徳重健太、千葉から矢田旭、C大阪から松田力など実力者を補強。さらには、新体制発表会当日にかつてレンタル移籍で在籍していた森脇良太が15年ぶりの復帰。自らの存在価値を知らしめた場所で再起を目指す。ベテランだけではなく、ルーキーながら背番号10を背負う小原基樹にも注目。昨シーズン特別指定ながらJ2王者・磐田からゴールをあげたポテンシャルは折り紙付き。
監督には石丸清隆監督がこちらも8年ぶりの復帰。攻撃的なサッカーで1年での復帰を目指す。

MF:⑩小原基樹
昨シーズンは特別指定ながら7試合に出場。アウェイの磐田戦ではドリブル突破からゴールも決めた愛媛期待の星。ルーキーながら⑩を背負う。攻撃サッカーを思考するチームでドリブル突破とボールキープで厚みを加えたい

昨シーズンはラスト2節まで昇格争いに加わり、久々のJ2復帰が見えてきた富山。「昇格請負人」こと石崎信弘監督や、42歳のベテランGK・西部洋平ら経験豊富な男たちのもと、悔しさをバネにリベンジへ挑む。
補強も的確で、岐阜で昨シーズンJ3得点王に輝いた川西翔太の獲得は大きく、椎名伸志など豪華なパサーが溢れているだけに昨年の成績以上のチャンスも十分だ。さらにはJ1経験者のアルトゥール・シルバも横浜FCのレンタルを経てFC東京から加入。ボール奪取だけでなく遠目からの力のあるミドルも武器の助っ人がストロングポイントの中盤を厚くする。

GK:㉑西部洋平
2年連続主将に就任した経験豊富な守護神。昨シーズンも移籍一年目ながら衰えないところを大いに見せつけた。上位のカテゴリーの実績のある選手も少なくなっただけに、クラブの精神的支柱としても欠くことのできない存在だ

上位有力クラブ

3年ぶりのJ3を戦うこととなった北九州は、3年間チームを率いて躍進も降格も経験した小林伸二監督が退任し、ヘッドコーチから天野賢一監督が昇格。小林前監督もスポーツダイレクターとしてチームには残っており、戦術が変わらない点はチーム作りにおいてはプラス材料だ。
カギを握るのは「静岡勢」が主になる中盤だ。高橋大悟こそ清水にレンタルを終えて復帰となったが、磐田からレンタル中の針谷岳晃、清水からレンタル中の西村恭史のボランチコンビはゲームの組み立てで大きな役割を担う。アタッカーにはこちらも磐田からレンタル移籍の藤川虎太朗が地元・福岡に帰ってきた。
前線にも高澤優也、上形洋介といったJ3で実力を残した経験のある選手が加入し、経験値は決して高くないチームにおいては貴重な存在に。

MF:㉙藤川虎太朗
磐田からレンタル移籍で加入。地元・東福岡高校出身でもあるアタッカーだ。昨シーズンは磐田・熊本と渡り歩いたがなかなか出番に恵まれず。元々の高い得点能力や力強さを地元で復活させることができるか。

2019年以来のJ2復帰を狙う鹿児島は、新監督に大嶽直人監督を招聘し、降格してから2年間届かなかったJ3優勝と昇格を狙う。補強は派手さはないものの、DFにはかつてレンタルで所属していた岡本蔣成が新潟から再レンタルで加入したり、長野から加入の広瀬健太は新加入ながらキャプテンを任された。
攻撃陣には水戸から木村祐志、新潟からロメロ・フランク、甲府から有田光希など主にJ2で経験豊富な選手を獲得した。J2時代を知る中盤の選手も多い中、全体のレベルアップを図りここ二年惜しいところまでも行かなかった悔しさをバネに躍進したい。

MF:⑩ロメロ・フランク
昨シーズンは新潟で28試合6得点とレギュラーではなかったものの結果を残したペルー出身の実力者が加入。主に攻撃で2列目からの飛び出しを得意とする。中盤の層が厚いチームの中で、多くの決定機に絡める男の加入がチームを活性化させる

昨シーズンはクラブ史上最高の5位に入った福島は、時崎悠監督が栃木へ去ったが、J2優勝した磐田で昨シーズンまでコーチを務め、終盤戦には体調不良の鈴木政一監督の代行監督も担った服部年宏新監督を迎えた。おそらく磐田のようなアグレッシブなサッカーをベースに、最高順位の更新を狙う。今シーズンは同じ県にライバルチームとなり得るいわきが昇格。同じ県同士のライバル対決にも負けられない。
主力の一部は移籍したものの、得点源の樋口寛規らは健在。新戦力では服部監督に磐田時代に師事した大武峻の加入は大きい。昨シーズンはシーズン途中で群馬に移籍しJ2残留にも大きく貢献。新潟などでも実績のあるCBがさらなる高みへ押し上げる。

DF:㊹大武峻
空中戦とロングフィードに秀でた大型CB。磐田時代に師事した服部監督のもとへやってきた。新潟時代にはフルタイム出場の経験もある。セットプレーのターゲットとしても注目で、若いチームを引っ張れる存在。

昨シーズンは昇格候補と言われながら9位に沈んだ長野。新監督にYS横浜をクラブ最高の8位に導いた38歳の若き指揮官・シュタルフ悠紀リヒャルト監督を迎えた。早速古巣から船橋勇真、池ヶ谷颯斗、佐藤祐太の3選手を獲得し、早期の戦術落とし込みへ動いた。今季は松本の降格により、Jリーグでは初の「信州ダービー」も実現。かつて松本で愛された山本大貴も岡山から加入し、ダービーを盛り上げる準備もできた。実力者との融合も含めて6年越しの悲願達成を虎視眈々と狙う。

FW:㉝山本大貴
トライアウトを経てかつてブレイクした松本のライバルチームへやってきた。左足の強烈なシュートと献身性を兼ね備えた身体の強さが魅力。得点を量産できるタイプではないが、接戦での勝負強さは目立つ。Jリーグ加入後は初となる信州ダービーでの恩返し弾も狙う

昨シーズンは初のJリーグ参戦ながら、最終節まで優勝の可能性を残す驚きの大健闘を見せた宮崎。主力の引き抜きと監督交代こそあったものの、昨シーズンの躍進の原動力となった超攻撃的なスタイルは不変。補強にもJリーグでの実力者を的確に加えた。
中でもかつては柏のエースとして君臨し、アメリカ・オーストラリアなどの海外クラブも渡り歩いた工藤壮人の加入は驚かされた。日本復帰の舞台に発展途上の宮崎を選んだ男はその経験を昨シーズン以上の成績の驚きへと還元できるか。

FW:⑨工藤壮人
柏などで実績を残した元代表ストライカーがサプライズ加入。超攻撃的サッカーのフィニッシャーとして期待される。アメリカやオーストラリアのリーグでの経験も経て発展途上の宮崎で第二の春を謳歌できるか

注目クラブ

注目クラブには、創設から早6年でJリーグの舞台に駆け上がってきた新参者・いわきを挙げたい。

創設から間もないとは思えないクラブハウスやトレーニングの強度が度々注目され、天皇杯でも下克上を成し遂げたこともあった。そのトレーニングで培ったパワーと、ボランチの宮本英治、山下優人の心臓部を軸にした縦に早いサッカーはJFL時代でもすでにJリーグのレベルに達し、昨シーズンはわずか3敗での優勝で昇格を勝ち取った。今季はさらに走力にも磨きをかけ、Jリーグでも躍進できるチームに仕上げてきた。
初のJリーグに挑む今シーズンは派手な補強こそないものの、大卒ルーキーが6人加入するなど、新たな歴史を刻むであろう若者に期待せずにはいられない。フィジカルの強さはすでにJ3でも通用すると予想。順位予想こそ7位だが、昨シーズンの宮崎以上の新参者の躍進を遂げるポテンシャルは十分だ。怖いもの知らずの新進気鋭の集団がJ3をさらに面白くする。

DF:④星キョーワァン
松本へのレンタルを経て、横浜FCからレンタルで加わったコンゴ人の父を持つ身体能力の高い大型CB。松本ではJ3降格と苦いシーズンにはなったが、コンスタントに試合に出場し続け成長を遂げた。チーム内では若い方だがJ1も知る経験は貴重。大学で主将も担った男のディフェンスリーダーとしての働きにも期待

その他逆襲を期すクラブ

元日本代表の岡田武史氏の「岡田メソッド」がすっかり定着した今治は、昨シーズンは二度の監督交代と苦しんだ。それでも終盤戦は今季も指揮をとる橋川和晃監督のもと、軌道修正に成功し方向性を確立した。その終盤戦のいい状態を保ったままスタートダッシュで勢いをつけたいところ。
補強も水戸で長年活躍したCBの細川淳矢や、かつてFC琉球でJ3優勝の経験がある中川風希などの実力者から、帝京長岡高校時代に高校選手権を沸かせた晴山岬など多彩なタイプを揃えた。新たな専用スタジアムのオープンを1年後に控えたシーズンに結果で応えたいところだ。

MF:⑭中川風希
FC琉球ではJ3優勝に貢献。翌年も序盤のスタートダッシュに貢献し、横浜FMに引き抜かれたこともある実力者が加入。とはいえ、琉球からの移籍後は徐々に尻すぼみになっている。復活を遂げて得点力に苦しむチームの救世主となれるか

昨シーズン序盤は苦戦するも、須藤大輔監督就任後に伝統の攻撃サッカーに重きをおいて後半戦は得点力アップにつなげた藤枝。今季もそのスタイルの継続と、チームを支えた実力者のベテランが多く引退したことによる若返りに成功し、上位争いに絡む伸びしろのあるチームになった。
特にチームの軸になる攻撃陣は昨シーズン月間MVPも受賞した岩渕良太や2列目で相変わらずの存在感を放った押谷祐樹といった既存戦力に加え、G大阪から芝本蓮、磐田から三木直土と若手有望株のレンタルも面白い存在が多い。他を圧倒する攻撃サッカーで驚きをもたらせるか。

FW:⑲三木直土
磐田からレンタル移籍でやってきたレフティー。ユースからの昇格年でデビューし16試合2得点をあげるなど将来を渇望されてきた。1トップでもシャドーでも、複数のポジションをこなせる万能性も備える男が攻撃サッカーにさらなる力を加える

昨シーズンは終始苦しみ、手探りのまま終わる不完全燃焼なシーズンを送った鳥取。琉球や鹿児島で攻撃サッカーを築いてきた金鍾成監督のもと逆襲に燃える。大卒ルーキー6人と高卒ルーキー1人を加えた若いチームは無限の可能性を秘める。既存戦力で鍵となるのは田口裕也。昨シーズンは11・12月の月間MVPを受賞するなど9ゴール。とはいえそのうち7ゴールは終盤戦にあげたもの。年間通じての活躍を見せてチームとともに躍進したい。

FW:⑨田口裕也
チームのエース。昨シーズンは終盤戦にようやく爆発。月間MVPも獲得した。1年目に8ゴール、2年目に9ゴールと徐々に数字を伸ばし続け、今年は2桁得点を狙う。年間通じての得点力がさらなる飛躍への鍵となる

Jリーグ参入4年目で「J2昇格」を明確な目標に掲げた八戸。大胆な入れ替えを敢行し、大卒ルーキー3人を含めた11人の新戦力を獲得し、選手の総数も26人から32人に増やし、層も厚くなった。「上手いチームより強いチームを作る」と口にする葛野昌宏監督のもと、リーグワースト2位だった得点力の課題を克服した上で、年々降下している順位を押し上げたい。

MF:⑩新井山祥智
この男を抜きにして八戸は語れないバンディエラ。2008年の東北社会人リーグ2部から在籍するクラブを知り尽くす男だ。今季でチーム最年長の37歳となるがJリーグ加入後もレギュラーは譲らず。中盤で今季も心臓部として君臨し、悲願の昇格を叶えたい

2020年の降格から毎年浮上できない讃岐は、現役時代合わせて在籍10年目を迎えた西村俊寛監督に新たに監督を託した。チーム平均年齢は23.6歳とJリーグ全クラブで最も若くなったチームは、まずは1桁順位を目指したい。今季少しでも上位に入れば、若い伸びしろのあるチームなだけに数年後のJ2復帰も見えてくるはずだ。さらには監督交代や下位から脱出できないクラブに、待望のクラブハウス建設の朗報も届いた。昨シーズンのJ3最下位の屈辱からひたむきに戦っていきたい。

DF:②西野貴治
G大阪ユース出身で、アンダー世代の代表経験もある大型CB。今季からキャプテンを務める。Jリーグ1若い平均年齢のチームにおいて、彼のような経験は貴重。J3降格後苦しむチームを少しでも上位に押し上げたい

昨シーズン、クラブ初の1桁順位の8位と躍進したYS横浜。しかしシュタルフ監督や複数の主力を引き抜かれたため、昨シーズンよりの上積みは厳しそうか。新監督はコーチの経験は豊富な仲田健二監督。シーズン開幕からの指揮は初となるが、昨シーズンの良かったところは残しつつ、新たなチームで昨シーズンの壁を超えるチームを作れるか。新戦力では昨シーズン、クラブのフットサルチームに転身して驚かせた松井大輔が今季はフットサルとの二刀流という新たな試みにトライ。トリッキーなプレーは未だ健在な男の過去に例がない挑戦となるが、若いチームにとってはプラスなことも多そうだ。

MF:㉒松井大輔
世界各国を渡り歩き、その超絶技巧で未だ魅了するファンタジスタが過去に例を見ないフットサルとの二刀流に挑戦。ベテランの領域になってからはCBもボランチもこなすなどプレーの幅も広げている。初のJ3でどんなプレーで我々を楽しませるのか興味は尽きない

オフにはライセンス問題に揺れた沼津。厳しい周囲の目を再び振り向かすには結果を残す以外にはまずないだろう。昨シーズンは守備の課題が浮き彫りになり、クラブワーストの14位。補強も守備を中心に着手した。攻撃では主導権を握る時間帯が多い試合もあっただけに、これらをしっかり融合させたい。
若手も積極的に起用する今井雅隆監督体制3年目、結果と真価が問われるシーズンになる。

FW:⑩渡邉りょう
2年連続7得点をあげたチームのエース。今季は初の2ケタ得点を狙う。自らの決定力だけでなく、周りを使うことにも長ける。例年以上に結果を求められるシーズンでのさらなる爆発に期待



いかがでしたか?J1・J2編同様、読んでいるクラブのサポーターさんはなんでこんな下なの?とか思う方も多いと思います。それでいいんです。でもそれこそが順位予想の醍醐味だと思いますし、じゃんじゃん意見が出て盛り上がることはとても楽しいので。シーズンオフに大外ししたら大いに笑ってやってください。

よくJ2は「魔境」と言われるが、降格4クラブや豪華補強の岐阜などによって、J3もその領域に入ってきた。さらには一度落ちてきたら上がれなくなっているJ2経験クラブも増えてきたことがさらに拍車をかけている。
とはいえ、このJ3で優勝したクラブが1年でJ3にリターンした例は未だにないため、優勝は今後のJ2・そしてその先のJ1への道すじを約束するものと言っても過言ではない。魔境な分だけ優勝にも価値がある。11月末までの戦いがどんな方向に向かっていくのか例年以上に注視していきたい。

開幕前に行ったJ1編はこちら↓

J2編↓

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