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「毛皮を着たニシンのサラダ」でロシアを想う。

ラジオのパーソナリティ、フリーライターの仕事をしながらも、オットの店・中華料理店を手伝っている。

オットの店は昼しか営業していない、あんかけ焼きそばの専門店なのだが、時々、夜営業し、お酒に合うメニューを出すこともある。月に一度の「夜龍鳳」の日だ。

もちろん、油淋鶏やくらげの前菜、エビチリなど中華メニューがメインなのだが、1つだけスペシャルメニューとして私が関わっているのがロシア料理の「毛皮を着たニシンのサラダ」だ。

これは、私が大学でロシア語を専攻していた時にモスクワに留学したり、サンクトペテルブルクに旅行に行ったことが関係している。
東京や札幌のロシア料理店にもいろいろ行ったし、ロシア人の友人にロシア料理をごちそうになることもある。冬には毎年、ボルシチも作っている。

この「毛皮を着たニシンのサラダ」は、ロシアでもお祝いの時に出される一品で、ビーツやじゃがいも、にんじんなどが層になって重ねられた、まるでデコレーションケーキのような美しいサラダだ。
その一番下の層は、ニシンの酢漬けと玉ねぎのみじん切りがマリネされたもので、上からすべての層をすくって一緒に口に運んでも、ニシンと玉ねぎの主張を強く感じる。

地味に見えるニシンも、真っ赤なビーツを上にまとい、まさに「毛皮を着た」ように華やかだ。
2年前に、銀座のロシア料理店「ロゴスキー」で食べたのが懐かしい。

ニシン御殿があるなど、小樽はニシンで有名でもあるし、小樽とロシア・ナホトカ市は姉妹都市提携も結んでいる。今はなかなか難しいタイミングではあるけれど、いつか、まだ行ったことがない極東、サハリンにも行ってみたい。

ちょうどいま、huluで見ている「ゴールデンカムイ」でも、杉本たちが樺太についたところだし。



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