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雨の日に思うこと

普段雨を見ると外出が煩わしく感じてしまうのですが、久しぶりの降る雨はありがたくも感じます。気象はただの現象ですし、意味があるわけでもありません。しかし、どう見るかは自分次第で変わってきます。

三国志には諸葛亮孔明が雨を降らせて、戦況を変えていくという場面ができてきます。当時の人はきっと驚いたことでしょう。現代は雨雲レーダーがこれから雨が降ることを教えてくれますので、雨が降ることに意味付けすることも減っています。それでも、雨を見て嫌だなとか日頃の行いが悪いからなどと考えることもあります。反対に雨が降ってありがいと思うことや雨音が落ち着くと感じることもあります。同じものを見ても人それぞれの見方をしているのです。

小学校で図工の時間にデッサンをしたことはありますか?同じ果物や瓶などをみんなで描くのですが、同じものを見ても描いた絵はみんな違う表現をしています。絵の上手い下手ではなく、見えているものは同じでもどう見るかが全然ちがいます。見たままを描いているはずなのに自分のフィルタを通すと変化していきます。りんごを見ても誰ひとりとして同じものはないのですから、普段の生活で捉え方が人と違うのは当然のことです。

本を読んだり人と会話したりすると、他者のものの見方を知ることができます。必ずしも自分が見えていることが全てではないことを知ると物事を多角的に見ることができます。世界が広がっていくというのは、ものの見方が広がっていくことです。自分の中の世界はどんどん広げていくことができます。それが経験でもあり、人としての成長でもあります。

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