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【コンポーザビリテイー】アーティストには、語るチャネルが必須に

アーティストが作品外で語るべき時代になった。しかも、コミュニティーを介する必要があり。このトピックでは、「正しい情報発信方法」を、知ることができる。SNSへのこまめな投稿と手が届く範囲の交流で時代に接していると勘違いしているアーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 必要なのは、コンポーザビリテイー 』

敬遠している場合ではない、理解すれば難しくない。“コンポーザブル”とは、「複数の要素を結合して構成が可能」という意味。アーティスト目線で翻訳すれば、すべてを自分で抱え込まず、“他者と組めば実現できる”ということだ。開発生産性について語ればIT業界では実に、“80%の加速”が実現見込みである。

アーティストに語っている。
現在を生きる、近未来にポジションを獲るアーティストでいるためにも、理解を諦めないように。必ず理解できる、語っているわたしもアーティストなのだから。

さて、アーティストがアトリエに籠もって“自分の作品”に没頭する時代は、終わった。完全に終わっており、継続しているのは職人か偽物だ。どれだけ天才の巨匠であろうとも、たかが独りの情報力と発想が、情報精査に長けた現代一般観客を魅了することは、無い。観客が進化したのだから、アーティストはより“圧倒的な進化”を実現せねばならない。当然に、“倍”の進化も現実的ではないが必要なのは“8倍の進化”であるのでつまり、頑張るかどうかは全く、無意味なのだ、

自分の持たない技術、ネットワーク、発想を、他者と組むことで実現することが、コンポーザビリテイーだ。それは制限無しに拡大できる、「分散型業界」のひな形に該当する。

より現実的に表してみるなら、“企業”レベルのチームワークではもう、時代を掴むことはできない。企業は遅く、部門は弱く、武器のネットワーク事態が時代に遅れた旧インフラであることから残念ながら、戦力外だ。

もっとも、優秀な企業は既に内部留保に努めた備え期を越えてついに、投資フェーズへと動き出した。ごくごく一部の優秀な企業だけが、である。彼らは生き残りやがて、新たな業界の一端にポジションを得る。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:アーティストとファンのより深いつながりを求めて、Crush Venturesが237 Globalに出資

米国音楽界スターのマネジメントクライアントを擁するCrush Musicの投資部門であるCrush Venturesは、スターとファンをバーチャルおよび対面で直接結びつける技術とサービスを提供する237 Global社に投資した。237の登録メンバーには、メジャーが名を連ねている。

また、この取引の一環として、Crush Ventures社が237 Global社のアドバイザリーボードに参加。財務上の条件は公表されていない。

237 Global社のCEOであるMark Weissが語る「Crush Venturesが237 Global社に投資してくれました。このような素晴らしい方々との関係を拡大できることに興奮しています」と述べています。

Crush VenturesのAndrew Kahnが言う。「ファンとアーティストがより緊密で直接的な関係を築くためのプラットフォームを提供するという、マークのビジョンに投資できることを嬉しく思います」

237 Global社は、今回の資金調達により、一連のアプリ プラットフォームに追加機能を提供するための技術、製品、マーケティングチームを通じて、同社のサービスを拡大していくこととなる。 - NOVEMBER 05, 2021 VARIETY -

『 ニュースのよみかた: 』

メジャーのスター マネジメント会社が、ファンとのマッチングプラットフォームに投資。B to Cを強化しつつ同時に、スターという価値の分散化共有を実現しはじめた、という記事。

企業がこの手のスタートアップに出資することも珍しくなくなったが、米国音楽会におけるこの動きには、注目する必要がある。映画界は、“音楽界”の後を追う性質があるのだから。やがては“映画スター”とのマッチング、映画価値の証券化、映画スタジオの分散化が進むことに疑いは無い。

それもこれも、まだまだ業界再編の始動に過ぎない。
ただしくは、異業種とのコンポーザビリテイーの実現にある。「NFT」にはじまるブロックチェーンは、その内部で機能する“ルール”として機能する。
メタバースへの布石はもう、揃っているのだ。

それらは、現在まだ30代の“本物アーティスト”が生きる王道となり、現在50代で生涯現役を覚悟しているアーティストたちが人生の最後に経験する、コンテンツ産業の次なる進化である。時代に遅れる者が生きられる業界は、もう存在しない。

世界は、観えている者のためにある。

『 能力を実装する 』

素人クリエイターや自称アーティストなどの偽物は置いておいて、徹底的なストイックの果てに生存価値のすべてを創作活動に全振りしているアーティストにも、致命的な弱点がある。

ひとつに、指数関数的に加速する現代の時代スピードが、アーティストの“進化スピード”をも越えてしまっている、ということにある。技能習得は元より既に、取材時間ですらどれだけ圧縮しても最先端に遅れるばかり。ついにはアーティストの本業である“イマジネーション”が、現代に追いつけない事態にある。

当然だ。
平常な人間が生活を捧げて読書したならば年間に熟読できる書籍はおよそ、300冊。A.I.なら1秒間にその6万倍の分析とリソース化を達成する。アーティストは“無駄領域”にある価値を再発見する生き方以外に、“進化”というレールに勝機は無いのが事実である。だがそれ、“独りなら”ということ。

能力を身につける、という“課程”が時代に滅んだのだ。これからのアーティストは、「能力を実装する」ことで進化を続ける。それこそ、時代の最先端に精通しながら「選択できる立場」を生きられる。

方法は簡単。
“コンポーザブル”つまり、能力を補うために他のスペシャリストと手を結び、「作品という価値」を多角的に共有することで、一つの目的を達すること。つまり、“異業種との共作”だ。

『 アーティストの未来は、現在の選択次第。 』

目新しくも無い、だがその方法もまた最適化が進んでいる。
アーティストにとっては衝撃的な事態を告げることとなるので、先ずは指でもくわえて一服しよう。

完成作品を重要視するな、という新常識だ。

徹底的なストイックの果てにある本物にとって“アーティスト”とは職業でなく、運命と使命に基づく“生き方”である。その生きる目的である「作品完成」を重要視しないことが常識化しているのだ。

『 異業種との共作 』

異業種との共作が条件であるなら、それぞれに目的意識は異なる。アーティストにとって当然な作品完成も実に、最重要ランキングで3位位内に入賞することは難しい。一般的な第1位は「マーケットの拡大」、第2位「高収益」第3位「インフラの最適化」、第4位「プロセスのエコノミー化」、第5位「分散化によるシナジーの創出」などなどなどなどなんなら“完成作品”の手前には、「持続可能なファームアップ」まで存在し、作品とは「永久に完成させないもの。」とまで定義されている。

アーティストは今こそ、異業種との共作で能力を実装し続け、時代の最先端に精通し、“上質な作品を完成させること“を「選ぶ」立場に立つことが必要なのだ。作品のために「選べる」者とは、最先端に君臨する本物アーティストのことである。

『 編集後記:』

この「アーティスト情報局」も間もなく、300編を数える。
多くの方々、映画界、芸能界、大企業、大手広告代理店と民放各局そして、メディア各社にもお目通し頂いている本記事たちだ。業界人と接する度に聞かれることがある。「なぜ、あの“物量”を書き続けるんですか?」

仰るとおり。ここ“note”の特性として、2,000文字を越えれば読みにくい。本記事の平均は3,500文字。初期は6,000文字であった。さらに、“アーティスト限定の”ニッチなターゲティングなら尚更に、読ませようという気が無いのではないか、と想われるわけだ。

そろそろ告白しておこうと想う。
わたしは意図的に、この物量を用意した。読めないであろう、情報量を。

それは、間もなくおとずれる日本コンテンツ産業界への激動、製作委員会制の崩壊、企業の再編、プロダクションの激変、エージェントの台頭、各国との連携によるデファクトスタンダードの国内採用を前に、“徹底的な牽制”を行って来た形だ。国際マーケットを主戦場としているわたしは現在全く、日本コンテンツ産業の恩恵を受けていないつまりに、一切の異存が無い。大会議室に招集されようとも製作委員会から内容証明が届こうとも威圧的な業界ルールが牙を剥こうとも、ダメージはゼロであるむしろ、ネタとしての価値が活かせる機会では在る。

その状況から、“アーティスト主義”を掲げ、活動告知を行っていた次第。

わたしは、日本人アーティストの太一。映画監督として生き、映画人に“便利な道具”になることを目的として、世界の頂点を伝え続ける。

怖いはずも無い、世界に敵などもう存在しないのだから。競う時代は、とうに終わっている。

そろそろに、“目的”を達したと感じている。
ここからは正しく“読者目線”に立ち、カロリーを抑えた最先端記事を発信していこうと想う。

虚勢を捨てて素で挑む、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。


■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記