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魚の骨

いつかの嘘が言葉に胸に突き刺さる
確か、拭い去った。どうやらそれは
つもり、だった。
軋んだ歯車、純真な水の音が耳を劈く
麗しき真実、高嶺に手を手を

正攻法では抗えず、
悪魔と契約することも出来ず
臆病風を纏い
現実から綿菓子みたいに紡いだ嘘
空白域
そこにしか意味を求められなかった
つまりは、すべてが逃げ口上
しかして、それは挑戦状の
つもり、だった。

嘘は嘘を支え、嘘を繋ぐ
現実から、日常から、真相から
主人公を守るため
嘘は嘘を支え、嘘を繋ぐ
映画から、小説から、音楽から
主人公を生み出すため

ただ、それらはすべて
つもり、だった。真理の掌上で
いいように捌かれるのみだ。

『魚の骨』

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