世界のカーリングを追いかける Ta-Ichi

カーリング関連の面白いと思ったネタから文章をつづる場所。競技未経験。誰かの応援よりも良…

世界のカーリングを追いかける Ta-Ichi

カーリング関連の面白いと思ったネタから文章をつづる場所。競技未経験。誰かの応援よりも良い試合・良いプレーが見たいタイプ。海外の話題が多め。夜更かしはなるべく回避。データいじりが好き。何かと調べたがる。外国語をうまくカタカナに直せるようになりたい。手が回らず、まだ女子中心。

最近の記事

ミックスダブルスで五輪出場権のボーダーは何ポイントになるのか?

もう明日から始まるミックスダブルス世界カーリング選手権(世界MD)について、大会前に一度確認しておきたかったことがありました。それは「五輪ポイントを何ポイント取れば、五輪に出場できそうか?」ということ。 4人制の方は、13チーム出場の世界選手権2年分で開催国を含む8カ国が五輪出場権を獲得し、男女とも同じ計算なので、感覚的には理解できている感じがするのですが、世界MDは20チーム出場とチーム数が多い割に、開催国を含む8カ国が五輪出場権を獲得するという出場権の数は同じで、ちょっ

    • 日本選手権を見てあふれ出した思考を吐き出すための記事(その1:3日目終了後執筆)

      2024年第41回全農カーリング日本選手権が1月28日から始まり、全試合はとても見られないものの、なるべく多くの試合を見ようと思っているのですが、見れば見るほどいろいろなことを感じ、考え、それをどこに吐き出していいのかわからなくなってしまったので、ここに書かせてもらうことにしました。私のひとりごとだと思って、読んでいただければ幸いです。ただし、私のたわ言が正しいかどうかは保証しませんので、話半分に読んでください。リンクの貼ってあるタイムスタンプは、試合のその場面に直接飛ぶはず

      • カナディアン・オープンの振り返り

        先日行われたグランドスラム第4戦「カナディアン・オープン」ですが、私的見どころについても書かせていただいたので、その振り返りもしておきたいと思います。日本選手権が始まったら、その前のグランドスラムのこととか忘れてしまいそうですし…。 (開催地となったアルバータ州レッドディアに向かう途中で、きっとエアカナダを使った選手も少なからずいるでしょう…ということでこのトップ写真です🛫) 今季初の予選通過を果たした🇯🇵ロコ・ソラーレカナディアン・オープンにおける日本のカーリングファンの

        • 2023-24グランドスラム第4戦「カナディアン・オープン」の私的見どころ

          カーリング界の最高峰を決める大会グランドスラムの第4戦「カナディアン・オープン」が、2024年1月16日から21日にカナダ・アルバータ州レッドディアで行われます。日本のカーリングファンにとっては、昨年🇯🇵ロコ・ソラーレが念願のグランドスラム初優勝を遂げた大会でもあり、記憶に新しいところでもあります(あれからもう1年か、という気もします)。前回のグランドスラムである「マスターズ」でも書いてみたので、今大会でもどこに注目して観戦したいと思っているか、書いてみたいと思います。 (

        ミックスダブルスで五輪出場権のボーダーは何ポイントになるのか?

          2023年「マスターズ」を振り返ってみる

          すっかり年が明けてしまいましたが、以前見どころをご紹介した23-24シーズンのグランドスラム第3戦「マスターズ」について、改めて振り返ってみたいと思います。(トップ写真は2023年世界MD初日のもので、左が🇮🇹イタリアvs🇨🇿チェコ、右が🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿スコットランドvs🇨🇦カナダ) その1:🇯🇵ロコ・ソラーレが見せた存在感と不安材料今大会の🇯🇵ロコ・ソラーレは、勝ちと負けを交互に重ねて、2勝2敗で予選を終えます。DSC(厳密には世界大会のDSCとは少し違います)の数値により

          2023年「マスターズ」を振り返ってみる

          2023年グランドスラム第3戦「マスターズ」の私的見どころ6選

          2023年12月12日からカナダ・サスカチュワン州サスカトゥーンで行われるのが、カーリング界の最高峰を決める大会グランドスラムの第3戦「マスターズ」です。 グランドスラムのたびに、大会の見どころについて書きたいことがあり、Twitterでだらだら書こうかとも思ったのですが、最近Noteに文章書いていないしなぁ、ということで、第1節開始の30分前に書き始めています。急ぎで書いているので、雑な文章になるかと思いますが、先にあやまっておきます。ごめんなさい。 大会の概要まずは、

          2023年グランドスラム第3戦「マスターズ」の私的見どころ6選

          さよなら、ページ方式。〜2024年4人制日本選手権の競技方式について思うこと

          前回、4人制のチーム選考について、Noteを書いてみましたが、今度は競技方式、つまり、リーグやプレーオフの方式について、思ったことや調べてみたことをまとめてみました。 新旧の競技方式を比べてみるチーム数の増加と試合数の減少 最初に、これまでの競技方式をおさらいしておくと、こんな感じでした。 これが下のように変化します。チーム数こそ増えます(9→10)が、全体の試合数は40試合から31試合に少なくなります。 1チーム当たりの試合数を考えると、以前は… 最多なのが、ページ

          さよなら、ページ方式。〜2024年4人制日本選手権の競技方式について思うこと

          さよなら、ワイルドカード。〜4人制日本選手権の出場チーム選考について思うこと

          先日、日本カーリング協会から日本選手権の競技形式が発表されました。今日は、4人制の出場チーム選考について、思うことを書いてみました。(4人制の競技方式およびミックスダブルスについては、また別の機会に。) 基本的に、そんなに悪いルールだとは思っていないのですが、1つ気になることがあるとすれば、それぞれの変更が“何を意図して変えたことなのか”の説明がされないことでしょうか。「こういう理由で、ここをこう変えました/変えませんでした。」がもう少しわかれば、たぶんもう少し納得する人も

          さよなら、ワイルドカード。〜4人制日本選手権の出場チーム選考について思うこと

          [カーリング・ミックスダブルス]2023年オフシーズンの移籍情報

          最終更新日:2023年5月16日、随時追加予定 🇨🇦カナダマーティン/グリフィス ペア 4月8日:4年以上続けたペアの解消を発表。発表時点では世界ランキング5位。 5月10日:N.マーティン選手は、S.レイコック選手とペアを組んで、2026年の五輪を目指すと発表。 🇨🇭スイスラップ/ヴォンダーリン ペア 5月9日:6年間続けたペアの解消を発表。発表時点では、世界ランキング16位。 ラップ選手は一線を退き、ヴォンダーリン選手は新たにL.エングラー選手とペアを組むこと

          [カーリング・ミックスダブルス]2023年オフシーズンの移籍情報

          [男子カーリング]2023年オフシーズンの移籍情報

          最終更新日:2023年5月16日、随時追加予定 🇨🇦ブリティッシュコロンビア州チーム ゴティエ→シュナイダー 3月24日:スキップのJ.ゴティエ選手がチームを離れることを発表。(→チーム クーイーに加入) 4月29日:C.シュナイダー選手(元 チーム フラッシュのサード)の加入を発表。 チーム クライブリンク 4月4日:新チーム結成を発表。 🇨🇦サスカチュワン州チーム フラッシュ→マキューウェン 3月28日:サードのC.シュナイダー選手がチームを離れることを発表

          [男子カーリング]2023年オフシーズンの移籍情報

          [女子カーリング]2023年オフシーズンの移籍情報

          最終更新日:2023年6月4日、随時追加予定 🇨🇦ブリティッシュコロンビア州チーム ブラウン 3月22日:D.ハース選手(セカンド)のチーム離脱を発表(→チーム スターメイに加入)。昨季末にブリティッシュコロンビア州からチーム クーイー(アルバータ州)に加入したパートナーのT.タルディ選手(サード)と一緒に生活するため。 4月9日:ニューブランズウィック州出身で、昨季はチーム マーティン(サスカチュワン州)で活動していたJ.アームストロング選手の加入を発表。 🇨🇦アル

          [女子カーリング]2023年オフシーズンの移籍情報

          初めて欧州から外に出た世界MD金メダル〜世界ミックスダブルス/シニアカーリング選手権 現地観戦記 その2

          今回、2023年4月20日(木)〜30日(日)の11日間、韓国の江陵市(カンヌン市)に滞在して、世界ミックスダブルスカーリング選手権および世界シニアカーリング選手権を観戦してきました。 自分の中でもいろいろと感じたこと、考えたことが多過ぎて、その整理のためにも、いくつかに分けてNoteに書いてみようと思います。1本目では、観戦した中で記憶に残ったことを書きましたが、2本目では、ミックスダブルスに話を絞って、もう少し分析的に大会全体を振り返ってみました。日本代表が準決勝に勝利

          初めて欧州から外に出た世界MD金メダル〜世界ミックスダブルス/シニアカーリング選手権 現地観戦記 その2

          自分の記憶に残った4つの場面〜世界ミックスダブルス/シニアカーリング選手権 現地観戦記 その1

          今回、2023年4月20日(木)〜30日(日)の11日間、韓国の江陵市(カンヌン市)に滞在して、世界ミックスダブルスカーリング選手権(世界MD)および世界シニアカーリング選手権(世界シニア)を観戦してきました。 自分の中でもいろいろと感じたこと、考えたことが多過ぎて、その整理のためにも、いくつかに分けてNoteに書いてみようと思います。1本目では、全試合観戦した世界MD日本代表の試合で、記憶に残った場面をここに書き残しておきたいと思います。 その1:🇺🇸アメリカ戦(2試合

          自分の記憶に残った4つの場面〜世界ミックスダブルス/シニアカーリング選手権 現地観戦記 その1

          若手とベテランの融合がもたらすものとは:🇳🇴ノルウェー(チーム ルルヴィク)

          今回は、2023年世界選手権で銀メダルに輝いたノルウェー代表🇳🇴チーム ルルヴィクについて、ここまでの経緯を中心にまとめてみました。 偉大な先輩の後を継いだルルヴィクこのチームのサード/スキップであるマリアンヌ・ルルヴィク選手(Marianne Rørvik)は、若い頃から期待されていた選手だったようです。何しろ13歳の頃から世界ジュニア選手権に出場しています。初めて出場したのが1997年の軽井沢大会。その時はリードでしたが、翌年はスキップを務めています。その後は主にサード

          若手とベテランの融合がもたらすものとは:🇳🇴ノルウェー(チーム ルルヴィク)

          海外でもその実力を示すために:🇨🇦カナダ(チーム エイナーソン)

          決してエリートコースを歩んだわけではないエイナーソンカナダ選手権4連覇のチームを率いるスキップと聞くと、“カナダの厚い選手層の中で若い頃から頭角を表し、昔からその世代のトップを走ってきた選手”のようなイメージを持つかもしれませんが、ケリー・エイナーソン選手(Kerri Einarson)は若い頃から活躍が目立っていた訳ではありません。 例えば、カナダジュニア選手権に出場したという記録は見つかりません。現在のトップ選手の中でも、J.ジョーンズ選手(1994年)やR.ホーマン選

          海外でもその実力を示すために:🇨🇦カナダ(チーム エイナーソン)

          悲願の世界選手権プレーオフへ: 🇩🇪ドイツ(チーム イェンチ)

          今回は2023女子カーリング世界選手権で日本代表ロコ・ソラーレが11戦目に対戦するドイツ代表 チーム イェンチについて、調べたことをまとめてみました。 今のドイツ代表を支えるイェンチ姉妹最近では、「ドイツ代表=チーム イェンチ」という印象は、かなり定着しているように思います。チーム イェンチは、先日世界ジュニア選手権が行われたドイツのフュッセンを本拠地とするチームです。かつてドイツの女子カーリング界には、アンドレア・シェップ(Andrea Schöpp)という選手がいて、輝

          悲願の世界選手権プレーオフへ: 🇩🇪ドイツ(チーム イェンチ)