外部からの意見のありがたさと同僚性の不完全さ

「〇〇中学校っていいよね。」

「日本の学校はすばらしい。」

外部の人達からそういう言葉を聞く機会は本当に少なく感じる。

圧倒的に逆のコメントを頂くことが多い。

なぜか。

学校を変えるというのは中の人間にとってエネルギーがいることだからだ。

「エネルギーがいる。」というのは当然,全員に当てはまることではない。

むしろ,学校を変えることにワクワクし,やりがいを感じる職員もいる。

いつも社会や時代の変化に敏感に,学び続けている人は特にそうだろう。


学校では毎年,保護者向けのアンケートを実施しているところが多い。

中には学校の取組にありがたい意見をくださる保護者もいる。

「あぁ,学校のために(子供のために)考えてくださったのだな,時間を割いて文書にしてくださったのだな」

ととても嬉しく感じる。

中にはごく稀に,辛辣な言葉を使って意見をくださる方もいる。

言葉が悪いと読み手も感情的になってしまいがちで,話がややこしくなる。こちらがイライラさせておいて,おこがましいお願いとは思うけれど,ぜひ対話する気持ちでご意見をいただければありがたい。(問題提起は本当に重要なことなので)

正直,職員同士のアンケートよりも外部からの意見の方が数段役に立つと思っている。

なぜなら,地域には教員以上にすばらしい人格者がたくさんいる。

教員が偉いとか,いつも正しいなんてことはない。同じ人間だ。当然間違いもする。

だから地域と協力して,よりよい学校を作ることに何も異論などないはずである。


ただ,学校側には悪い癖がある。

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