みなさんこんにちは
人道支援家のTaichiroSatoです。

今回でサハラ砂漠マガジン12本目になります。
（2021年1月　サハラ砂漠日記より）

砂漠の真ん中で感じる地球の力

サハラ砂漠でのメディカルセンターの仕事は、
砂漠にある天然ガスのプラントで働くすべての人たちを支えるため。

現場では、僕にはあまり馴染みのない工事用語や
プラント、オイル、天然ガスについての話が飛び交う。

そこで僕が目にしたのは、　地球の力強さ　である。

地球のコアの圧力が高く処理できないガスは、
燃やすしかないらしく、
自分たちのキャンプ地から
プラントの煙突から炎が噴き上がっているのを見かけることがよくある。

嗚呼、地球って生きてるんだなぁ、と思う。

砂漠でメディカル立ち上げマネジメントを始めてしばらくが経ち、ルールやシステムを作っては、修正、また作っては修正をメディカルの立場から繰り返してきた。

ルールは作っても守られない笑
なかなか思い通りになんて行かないものだ。

今週は出来た。次の週には元に戻る。
一喜一憂せず、長く、大きな視野で目の前の事象を捉えようと努力してみる。

チームメンバーは、非医療者が殆どで、その中に僕を含めたメディカルメンバーで構成される。

正直に、僕はどこで仕事をしても、
チームメンバーに恵まれている、としか思えないほど周りに支えられて日々仕事をしている。

メンバーたちは、すごくいいアイデアをいつもくれるので、アイデアを採用、試してみて修正をみんなでしていくのがとても楽しい。

救命救急や集中治療など、メディカルとしての視点は、
あらゆる可能性を否定していき命を守る作業（と感じることが臨床では多い）だけれど、

自分のここでのマネジメントの視点は、
可能性を作り増やして命を守る作業。

マネージャーとして、
1. 明確なビジョンを示し続ける
2. そこにチームみんながポジティブに向かっていける
3. そのために必要なことは全部やる
をシンプルに実践していく。

こうして文章をうっている今も
地底から噴き上がる炎を見ながら思うのは、


僕たちが今必死になっていることだって、
もっともっと大きなものや、
時間の流れからしたら
ほんのちっぽけなことなのかと思うと、

自分が存在してることや、自分の考えていることなんてどうでもいいかと思えたりもする。

今回の事（世界的なコロナアウトブレイクとそれによるインパクト）もきっと地球からしたら、人間が存在する前から当たり前のように繰り返されてきたことで、もしかしたら恐竜もウィルス感染症とかで絶滅してたりして、なんて妄想してみたりもする。

日本の横浜で起こったダイヤモンドの件を対応してから
今に至るまでちょうど1年。

気がついたら2021年になってた。
思い返せば怒涛の日々だったけれど、
今現在も大変な思いをしているたくさんの人達と、
精一杯の対応している仲間たちが世界中にいること。

全力で僕からの感謝とエールを。
そして、亡くなられた方々に心からのご冥福を。


ここ砂漠で見る

地球のコアから噴きでる圧倒的な力。

自分のコアの情熱もそうであれるよう、

それを皆に伝え、皆に支えられ

ひとつになってむかっていく。

飛んで火にいる夏の虫
…ちがうか。笑

※投稿内容は全て個人の見解です。
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また次回お会いしましょう。
Best,
Tai

✎2022年4月より✎
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