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【シップナース】船上の日常業務ってなんだ?Winwinな結末、あなたは作れますか?

〈 2, Nov, 2019 での航海日記より〉

※食事中の方は不適切な表現が含まれるので予めご了承ください

船の仕事で1番!と言っても過言ではないのが、パブリックヘルス。
すなわち、吐く、腹痛、咳、との戦いです。これがまたものすごく力のいる作業、メイクス アス ヘデイク。。。

日々、腹痛からの下痢と戦う我ら。かなり詳細なげりぴーと嘔吐情報のレポートをかき(米、カナダの行政が定期的に船に来てめちゃくちゃ細かくレポート内容をチェックします。ほんとに細かいです。。)、もし、規定の症状に当てはまるようであれば、旅行中のゲストたち、毎日仕事頑張るクルーたちを部屋に一定期間(一般的には48時間)閉じ込め、パンデミックを事前に防ぐのが仕事です。旅行に来たのに部屋から出れなくなるなんて。。残念すぎますよね。

簡単に想像出来るとおもいますが、みんなすごーく抵抗します。
なんで旅行に来たのに部屋に閉じこもらないといけないんだ!下痢は俺にとって普通だ。食事を提供したのはレストランだ、俺は悪くない、理由は様々。みなさんの理由のレパートリーの多さには毎回感心させられます。

もちろんこちらもただ聞いてるだけじゃありません、全力で抵抗します。
閉じ込めたくて閉じ込めてるわけじゃない。あなたとみんなを守るためだ。に始まり、ヒートアップしてくると、メディカルだって悪くない、米が決めたルールに従ってるだけだ、文句があるならトランプにいってくれ(当時の大統領)。
など、言い返す引き出しがふえてきたもんです、最近は。ははは


自分のポリシーのひとつに、対立なき人生、というのがあります。
Win-winなシチュエーションを見つけて、みんながハッピーになればいいと思っているわけですが、パブリックヘルスを船で守るためにはなかなかWinwinを見つけ出すのは大変なのかもしれません、。

解決策のひとつとしては、いかに相手の思う形に近づけて伝えられるか。表情も雰囲気も言い回しも、色々工夫しながら、「おめでとうアイソレーション(隔離するということ)!→ありがとう隔離してくれて!」(もちろんこうはなりませんが。。)ここを目標にコミュニケーションスキルを磨いていこうと思うわけです。
英語の微妙なニュアンスですが、隔離と伝えるのではなく、部屋に滞在する、とかマイルドな表現を使うようにしたり調整したりしています。
がしかし、我らが同僚はそんなこと全く気にしないでガンガン、客とバトルしてるけど、日本人の気質のマイルドさなのかも知れませんね。


最近のパブリックヘルスイベントでは、クルー対象のインフルの集団予防接種があって1日500人くらいワクチン接種しました。
指にはマメ、声枯れる、クルーはワクチン断る(中には、オランダ人はワクチンを打たないんだ、という人もいました笑)、クルーたちを説得、こんなことをしながら、日々、自分にとっても、周りの人達にとっても心地よいWin-winを模索している今日この頃です。

ね、なかなかタフでしょう?

みなさんは最近Win-winなシチュエーション、作れているでしょうか?

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写真は、受付デスクで、その日の勤務で隔離されていて、電話をかけて体調を確認する呼吸器症状や腹部症状の患者たちを付箋に貼って確認しているところ。

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また次回お会いしましょう。
Best,
Tai



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