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【大人の読書感想文】マイクロスパイアンサンブル

へ、へ、へ、へぇぇぇぇーっくちぅょーーーぃい!!

……….テキハ、ゼンメツ シタ。


みなさんこんにちは
人道支援家のtaichirosatoです。

いきなり何を言い出すか、と思われた方もいるだろうが、
マイクロスパイアンサンブル 伊坂幸太郎著
これを読めばこんな世界があるのだとわかるだろう。

今日は、マイクロスパイアンサンブルを読んでからの僕の妄想の世界へとみなさんを招待しよう。しばしの間お付き合い願う。

ミクロとマクロの世界。
それぞれにとってそれは等身大の世界だが、ちょっと雰囲気が違う。

ミクロの世界では、とあるスパイが敵陣である湖の一角
囲まれ、まさに絶体絶命!!
マクロの世界では、湖、静かできれいだねーといいつつ、デートしているわけでもない男女二人がほとりを歩く。

どうする?どうやってこの窮地を抜ける?武器も持たず、周囲はさっきに満ちた武装集団。絶対的数的不利。
どうする。どうする。と、とあるスパイ。
湖で波音がない静寂と夕焼けにみとれ、たそがれる男女の一人が何気なく、はっくちょーぃ、と、くしゃみ。
突然空からものすごい勢いの突風で目も開けられず近くのものにしがみつき、なんとかこらえたスパイが事なきを経て目を開けるとそこには、敵は誰ひとり残っておらず全滅したのだった。

ミクロとマクロの切っても切れない世界のリンク。
物語では、偶然がいくつも重なったその時、2つの世界を行き来できる扉が現れ、登場人物たちの相互の世界への不定期な交差が始まる。

僕たちにとってのマクロの世界での出来事が、僕たちにとってのミクロの世界にとんでもない影響を及ぼしているとしたら。。僕の妄想は止まらない。

早速近所の田んぼへ出かけ、ミクロの社会が成立しそうな場所、人工物と自然が調和し、外的環境からの影響を軽減し、動物や昆虫たちの影響を受けにくい場所を見つけては、
あっちで、はっくちょーーい!
こっちで、はっくちょーーい!

今頃、ミクロの世界では世界的な突風に吹き荒れ、敵は全滅。
おれは、ミクロの世界を救うヒーローだ!!
と言わんばかりのドヤ顔で田んぼを走る僕。

違う世界は、僕たちから肉眼では見えない。
でも、影響を与えうる。
自分たちの目に見えないけど確かに存在する、似ているようで全く違う世界。

そんな世界に思いを馳せ、自分の何気ない行動が違う世界に与える影響を考えると、なんだか一つ一つの自分の行動が気になりだす。
自分たちより小さな世界があるとしたら、
きっと自分たちより大きな世界もあるはず。

そっちの世界ではきっと空はここよりももっと近い。
どんな社会がそこにあるというのだろうか?

ミクロのスパイとマクロの会社員の物語
飛び回り、エージェントハルトがスパイとして活躍している。
主人公の元いじめられっこの青年は、エージェントハルトに憧れ、鍛えられ、時を経て成長していく。

一方、マクロの世界では、失恋した会社員が2つの世界で起こる不思議な偶然に巻き込まれ、物語は動いていく。

実に7年という歳月をかけて、毎年更新されたその物語は僕たちに、自分たちの見えている世界しか見なくていいのかい?そう語りかけてくるかのようだった。

ものが語りに登場する冴えない門倉課長の冴えなく在ることへのある種のプライドのような信条と、あっと驚かされる彼の行動。(宝くじが、、、)
この辺にしておく。

見えている世界が全てだと思っていないか?
ねぇねぇ、そこの君。
本当に今見ている世界が全てだとでも言うのかい?
絶えず語りかけられる同じ世界だけど見えない、
僕たちのいる銀河の外には?

僕たちの知らない世界で他にどんな物語があるのか。
想像力かきたてられる本だった。

もしも、あなたの周りで
説明のつかない不思議なことがおこったとしたら。
それは、違う世界の誰かの仕業かもしれない。

僕の行動は、この世界でも違う世界でも影響を与えうる。
僕の毎日の小さな行動の一つ一つが、
どこかの誰かの幸せにつながる行動であったらいい。
どこかのだれかが幸せでありますように。
そうであれる行動をしていきたい。

Best,
Tai



いつも記事を読んでいただきありがとうございます!!記事にできる内容に限りはありますが、見えない世界を少しでも身近に感じてもらえるように、自分を通して見える世界をこれからも発信していきます☺これからも応援よろしくお願いします🙌