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「"道は必ず開ける"と確信する」習慣

戦後の財界人の中で最も波乱万丈の人生を歩んだ人をあげると、まずリコーの市村清氏です。
市村さんは、リコー、三愛、日本リースなどの多くの事業を立ち上げさせた名経営者です。
経営の勉強のために開設された「市村学校」に数百人の経営者たちがこの門をくぐりました。

リコーグループは、どんどん頭角をあらわし、順風満帆にみえます。
しかしその後、市村さんはリコーの経営に失敗します。
60歳を過ぎて大きなつまづきに直面したわけです。
世間のバッシングにさらされた市村さんの苦悩は想像以上だと思われます。

「自殺するほうが楽だったのではないか?」と、当時を振り返る人もいます。
人間は、苦しくなるとどうしても悲観的な見方に傾きます。
「行き詰まった」「もう逃げ道はない」と落ち込んでしまうものです。

市村さんがいよいよ土壇場に追い詰められたとき、ふと最後に「裸一貫から起こした身。ここまでやれたのだから、まだやれる、まだ全力はだしきっていない」と達観。
そう考えると、急に目の前が明るくなって「道は1つどころか、2つも3つもあるはずだ」と奮起したのです。

豊田佐吉の言葉
「自分がやったことは、まだ自分がやれることの百分の一にすぎない」を、市村さんは心に刻んでいました。

市村さんは、こうした「プラス思考」で立ち直ったのです。
市村さんが亡くなったときには、リコー株は株式市場の花形になっていったと言われるほどに成長していました。

キリストは「苦しいときほど笑え」と説いています。苦境に立ったときこそプラス思考が大事だ、といっているのです。

人生というのははじめから「幸福」が天から降ってきて、ずっとそれが続くものではありません。失敗したり苦しんだりしながら、幸福をつかんでいくのだと思います。

病気をしてみると、健康のありがたさをつくづくと痛感する。
人生における「幸福」もそれと同じだと思います。でも、同じ失敗を何度も繰り返すのは考えるものです。
反省がないからです。反省のないところには進歩はありません。それともう一つ、進歩発展のために重要なものがあります。
それは、失敗にめげない「プラス思考」だと思っています。

市村清さんのような「道は必ず開ける」という明るいモノの考え方、信念をもって失敗を乗り越えていきたいものです。

もっと、【「"道は必ず開ける"と確信する」習慣】を学びたい人はこの本がおすすめです!



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