もう少し具体的に幸せの話をします。幸せの本質について、考えてみたいと思うのです。

　どうも、ずいぶん、違ったもの、異なるものなのかもしれない、私たちがイメージしていた幸せって、もっと、こう、必死に、頑張って、掴み取って、努力して、完成させる、みたいな。パーっと輝いて、キラキラしてて、それでいて、フワフワ、モチモチ…快くて楽しい？

　いや、違わないか、それは間違いじゃないや、幸せは幸せなんだけど、与えた場合に限りだった。それで、たとえほんの少しでも、自分に与えた幸せってのは、「無常」に「無我」に照らせば、途端に幸せとは呼べなくなるんだ。
必ずそこには煩悩というバグの影が写るんだ。

　幸せって、何なんだろう？僕らは、何を追い求めてるの？幸せって、果たしてマジで幸せ？

　単純だが、願いが、望みが、かなう時が幸福なんだと思ってたが、どうやら、そうではないらしい。満たされた欲望は、新たな苦悩を生むらしい。