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できますか?『訊く』と『聞く』の使い分け

昔々のその昔、小説を読んでいてルビ付きのく”という表現に初めて遭遇したとき、「聞くって書けばいいのに、お高くとまりやがって」と思ったことがあります。

わざわざ難しい漢字を使うことで著者が自分を高尚に見せているように感じたわけです。『訊く』に『尋ねる』という意味が含まれているのを知ったのはしばらく後でした。”同音異義語”という厄介な存在を認知したのはそのときが人生初だったかもしれません。

「丸いと円い」「固いと堅い」「飲むと呑む」「噴くと吹く」「昇ると上る」などなど、同じ音でニュアンスも似ているのに使い分けが必要な厄介な言葉なんですよね、同音異義語って。

校閲さんから指摘を受けるたびに、「へェ~」「知らんかったぁ」とか今でもなるわけですが、作家になってから一層強く思うようになりました。

日本語って、ほんと奥深いなと。

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