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いい手紙とは?

上質な便箋と封筒、美しい文字であなたの名前が書かれている。

そういう外面への敬意ももちろん大切だとは思う。

だが、封筒の質が良いから、文字が美しいから、という理由で人はもらった手紙を大切にしようと思うかと言われたら、僕はそういうことでもないと思う。

では、いい手紙とは何なのだろう?

僕はいい手紙とは、「読み返したくなる」手紙のことだと思っている。

では読み返したくなる手紙とは?


それは、「読む人のいいところ」が書かれている手紙だと思う。

人にはどんなにいつも明るく元気でニコニコしている人にさえ、苦しい、寂しい、消えたい、誰にも会いたくない、私なんて、という心持ちになってしまったり、そういう気持ちに覆われてしまうときはどうしたってあるはず。

そんなときに人を支えるのは、じぶんが愛した人と、その人に愛されていた記憶、大切にし、大切にされていた記憶だと思うのです。

振り返るものや方法は人によって違います。

映像、音声、写真、文章様々です。

きっとその中に、手紙というのは入っているように思います。

そのときに、その人に力を与えられるものは、その人のいいところが書かれていること。

いいところが書かれているものは、読み返したくなる。

なんたって手紙の良さは、文章と文章以外の想いも封じ込めてそこに残ることなのだから。

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