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内窓・二重窓のガラスやサッシにはどのような種類がある?

品川区二葉で創業して70年の建具屋「太明」です。
内窓・二重窓にリフォームする場合、使用するガラスはただのガラスではありません。

ペアガラスやLow-Eガラスなど、特殊な加工をされたガラスを使用します。

目的や予算に合わせたガラスやサッシを選ぶために、まずはその種類をご紹介します。


普通のガラスと内窓・二重窓に使うガラスとの違い

普通の窓ガラスに使用されているのは「シングルガラス(1枚ガラス)」と言われているのに対し、内窓や二重窓に使用する窓ガラスは「ペアガラス」と呼ばれています。
数種類のガラスを組み合わせて中間に層を作る構造からその名がついています。

ガラスの素材やその組み合わせにより、断熱効果や防音性能が期待できるので、一枚ガラスよりも機能的であることが魅力です。

ペアガラスの他に3枚組み合わせたトリプルペアガラスなども存在します。


内窓・二重窓のガラスにはどのような種類がある?

実際に内窓・二重窓にはどのような種類があるのでしょうか?

・単板ガラス
「単板ガラス」とはシングルガラスの一種で、3mmと5mmの厚さがあります。ペアガラスに比べると専門要素が希薄で、3mmのものは断熱も防音も難しくなりますが5mmや6mmで対応するケースもあります。

・複層ガラス(ペアガラス)
2枚以上のガラスを併せた「ペアガラス」は、ガラスとガラスの真ん中に空気層を作って、熱を遮断することが可能です。単純計算で単板ガラスよりも約2倍の断熱効果が期待されています。熱を遮断することにより、ガラス面での寒暖の差がなくなるので、結露発生を抑止することも可能です。

・高断熱複層ガラス(Low-Eガラス)
高断熱複層ガラス(Low-Eガラス)は断熱に優れた複層ガラスです。室内側のガラスが「Low-E金属膜」という特殊金属膜でコーティンされており、魔法瓶のような構造になっています。太陽光を取り込み、室内の温かい空気を外へ逃がしません。乾燥剤が入っているので、結露が発生しにくくダニやカビ防止にも役立ちます。

・遮断高断熱複層ガラス(Low-Eガラス)
遮断高断熱複層ガラスは高断熱複層ガラスと同じLow-Eコーティグタイプのガラスですが、こちらは「室外側」に「Low-E金属膜」がコーティングされています。
太陽の日射熱を50%以上カットしてくれるので、暖房だけでなく冷房効率もアップしてくれます。また、家具やカーペットの日焼けも防ぐことが可能です。内窓・二重窓で節電対策をしたいなら遮断タイプがお勧めです。


断熱と防音では選ぶガラスの種類が変わる?

断熱目的と防音目的ではガラスの種類が変わります。
「内窓・二重窓に複層ガラスを採用するだけで断熱も防音もできる」と思う人が多いようですが、残念ながら通常の複層ガラスでは防音効果は期待できません。複層ガラスの実際の遮音性は単板ガラスと変わらないと言われています。

さらに、複層ガラスの特性である「ガラスとガラスの間の空気層」が音を「共鳴透過」してしまうので、低音を遮音することができません。

近隣に低音が響いてしまう可能性があります。しっかりと防音対策をしたい場合は、遮音性能のあるフィルムを貼ったガラスを選ぶ事をおすすめします。もちろん、断熱、防音、両方の機能を兼ね揃えたガラスもあります。


内窓・二重窓に向いているサッシは「樹脂サッシ」

内窓・二重窓にリフォームする場合はサッシ選びも重要なポイントです。サッシには「木製サッシ」「樹脂サッシ」「アルミサッシ」「アルミ・樹脂サッシ」があります。

その中でも内窓・二重窓に向いているのが「樹脂サッシ」です。樹脂サッシの素材は熱が伝わりにくく、室内の暖かさを逃がさず、室外の冷たい空気を伝えにくくする特製を持っています。

熱伝導しにくいため、結露に悩まされることもなく、カビが生えにくいというメリットがあります。このような特製のある樹脂サッシと、Low-Eタイプの複層ガラスは非常に相性が良く、双方を組み合わせる事により断熱の効果がアップします。

さらに夏の外気温もシャットアウトしてくれるため、室内の温度上昇が抑制されます。つまり、夏場に部屋が暑くなりすぎないという遮熱の効果も期待できるのできるのです。

節電効果を期待するならば断然樹脂サッシを使って内窓・二重窓へリフォームしましょう。


内窓・二重窓で使うガラス・サッシのまとめ

内窓・二重窓へリフォームする場合には、断熱や遮熱、防音などにしっかりと効果のあるガラスやサッシを選ぶことにより、メリットが多くなります。複層ガラスについてはここでは一般的な複層ガラスをご紹介しましたが、メーカーによってより高性能な複層ガラスやサッシがあります。

窓の形状も、引き窓、開き窓、FIX窓など開き方も様々です。一軒家か集合住宅かでも窓のタイプ、サッシのタイプが違ってきますので建物の構造に合った窓を選ぶ必要があります。

その場合は、リフォーム会社やメーカーによく確認し、実際にガラスやサッシを見て選ぶようにしてください。

検討されている方は、お気軽に「太明」までお問い合わせください!

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