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新人作家の生きる道――デビュー2年間の生存戦略

 田井ノエル、2018年8月にデビューして、ただいま作家デビューして2年と少し。3年目を生きているところです。あと半年ちょいで、「新人」というラベルが剥がれます。デビューから3年経ったら、新人を名乗れないと聞きました。聞きました!知らんけど!
 デビュー作から今まで、12冊の書籍を刊行しました。(2021年1月現在)
 これは自分への覚え書きとして、デビューから今まで行ってきた生存戦略のふり返りです。運に恵まれたので再現性はないと思います。そもそも、コロナ禍の現在では不可能になってしまった活動もあります。
 それでも、「見たい」って人もいたのでnoteにします。結構長くなったし、ノウハウもあるから有料記事です。ごめんなさいね。
 そして、この記事はデビュー後の話をしており、創作ハウツーというよりは、作家になってからの経験談と戦略の話です(企画書の立て方も書いてますが)そこを踏まえて、ご購入ください。

田井ノエルのスペック

 2018年、第6回ネット小説大賞を受賞して商業デビュー。
 キャラクター文芸(一般文芸小説のカテゴリーに置かれた、ライト層向け小説)と、ライトノベルのお仕事を中心に活動しています。双葉文庫『道後温泉 湯築屋①-⑥』シリーズ、小学館文庫『大阪マダム、後宮妃になる!』シリーズなど好評発売中。著書12冊。ご当地小説から中華後宮風、異世界ファンタジー、ほっこり、コメディ、ミステリー、結構なんでも書く。

デビューが決まったとき「一発屋になりたくない」

 第6回ネット小説大賞を受賞して、デビューが決まりました。「小説家になろう」の投稿作ですが、よくある「webで人気を獲って書籍化したなろう小説」ではありませんでした。
 受賞当時、デビュー作は500pt程度。更新したときのPVは3桁。小説家になろうには3年ほど生息していましたが、田井ノエルはガツガツptを獲る作者ではない。受賞は実力ではなく運がよかった。これが妥当な見方です。
 どうしても、「ptを獲らなくても受賞できた俺天才!」とはなれない超ネガティブ思考だったわたしは、「今後、なろうのptを獲らなくて済む活動をしなければ」と思います。割とマジで。でも、普通になろうがんばってもよかったと思うぞ(今ふり返ると)

 では、どうするか。新人賞やコンテストに出しまくる作家さんもいます。だけど、わたしそれもしたくなかったんだよなぁ!!!(大の字ごろん
 というのも、デビューまでの十余年、わたしは新人賞の落選歴を積みあげていました。
 公募チャレンジが嫌になり、小説家になろうでみんなに読んでもらって遊んでいた、という経緯があるのです(ptがあまり獲れなくても、固定読者さんはそこそこいてくれたので書くのが楽しかったのです。感想やファンアートを、いっぱいもらえてチヤホヤ幸せライフでした。ぶっちゃけ、あのころが1番楽しかった!)

 デビュー作が売れるとは限らない!!!!!!!!!
 早急に2作目を決めないと!!!!!!!!!!!
 せっかく作家になったんだから、1作で終わらせたくない!
 いやでも、どうするよ!?!?!?!?

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