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【徒然日記】2023.3.6

いよいよ卒業式のシーズンが到来した。

僕の勤める学校でも、無事に卒業式が終わった。

この学年は、在校生からも“伝説の学年”と称され、僕自身も「キセキの世代」と呼ぶ学年である。

この際、何をもって伝説とかキセキとか呼ぶのかには言及しないが、コロナ禍になって以降、初めて執り行われる式であるので、晴れやかに送り出してやろうと思う。

さて、この卒業に際して、とある先輩教員とタバコ休憩の時に話したことがある。

それは卒業する学年に思い入れがないということである。

僕自身は、昨年度は赴任して1年目で関わりも多くない学年だったから、卒業生たちに対して、思い入れなど頭をよぎることもなかった。

今年度はどうかと言われれば、懐いてくれている生徒はいるが、それらに思い入れがあるかと言われれば、ないのである。

その先輩教員も、実は自分もなんだ、最近そんな感じなんだと言っていた。

厳密には、部顧問などで思い入れのある生徒はいるが、学年としてというのは希薄になりつつあるんだということだった。

そして、昔はそんなことはなかったんだとと言われた。
確かに言われてみれば、自分が高校を卒業する時、担任だった先生は泣きながら送り出してくれたし、担任でなくても、自分がお世話になったと思った先生も手厚く送り出してくれた。

数年後、教育実習で母校に戻ると、それはそれは積もる話をした(かったが、お互い忙しくてそれどころじゃなかった)ものである。

そして、今、自分が教員という立場になったとき、学年単位で思い入れというものは2年続けて感じられていない。

僕も卒業していく彼らも、いわゆるZ世代であるが、その性なのかと感じる部分は多い。

旧習は時代に合わせて移り変わっていくが、年齢に似合わない古い価値観の僕からすれば、それは果たして本当に淘汰されるべき旧習なのかと疑問を呈することも多い。

常に高校生と関わる仕事に就くからこそ、そういうところにアンテナを張って、老害扱いされないように過ごしていきたいものである。

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