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新人教師ワイ、研修旅行の引率に抜擢される

口を開けば激務激務と言う中、その一因となっていたのが研修旅行の引率という案件である。

これまで引率の仕事と言えば、数えるほどの部活動の遠征でしかない。

部員たちもちゃんとした生徒たちばかりだったので、正直気を張ることも多くなかった。

しかしながら、今回の研修旅行はかなり勝手が違った。

「〇〇時に出発だからそれまでに準備」と指示を出しても、大半の生徒が時間を逆算して行動できないことに気付いたのは2日目の朝のことであった。

それからは、予定通りに予定が狂うなかで教師陣も疲弊しながら何とか引率をやってのけた。

あまり大きな声では言えないが、僕自身は3日目の朝に37℃台前半の微熱があったものの、体調自体は悪くなかったので誤魔化して引率にあたったほどである。

何よりも人数が減ることによる他の教員への負担を考えた対応であったが、色んな意味で何事も無かったのは結果オーライだった。

僕も高校生だった頃に海外へ修学旅行に出かけた経験があり、それはそれは楽しい思い出になったものだが、こうして同じような行事に立場を変えて参加することで、自分たちの学校生活が色んな人の苦労や支えの上に成り立っていたということを、これでもかと痛感する。

とにかくこちらは疲れたが、生徒たちがとても楽しそうにしているのを見ると、頑張ったかいがあったというものである。

おかげさまで、翌週の勤務にばっちり支障をきたしており、曜日感覚はおろか時間の感覚までバグり散らかす次第である。

あまりの酷さに「時差ボケですか?」と他の先生に言われてしまう始末だ。

とにかく2学期も残すところあとわずかである。期末試験も待っている。

最後のひと山を越えて、年末年始はゆっくり羽を伸ばしたいものだ。

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