忘れられた備忘録
新年度も始まり、何か書いて投稿するかと思っていたら、完全に忘れ去られていた備忘録を発見。
備忘録を忘れたら、いったい何を覚えているんだと関係各所から総ツッコミを食らった模様であるので、慌てて投稿する次第である。
どうかこの愚かな僕を盛大に鼻で笑ってやってほしい。
見苦しいついでに言い訳をしておこう。
普段僕は布団の中でもぞもぞしながらiPhoneで原稿を書く。
当然、アイキャッチ画像も設定して投稿しようとするのだが、iPhoneは画像の規格が対応しておらず、その操作ができない。
だから、パソコンでその設定をして投稿しようと思って寝るのだが、当然起きた時には記憶の彼方。
思い出した時には、こうしてテオクレディアヌス帝が即位するのである。
今後もこのような忘れられた備忘録が突然投稿されることがあるかもしれないので、保険も兼ねて言い訳をさせてもらった次第である。
■■■
一夜明けて
離任式から一夜明けた。
引越しの段取りだけは進んでいるが、本当に自分が転勤するんだという自覚は、昨日の時点ではあまり無かった。
だけど、離任式や送別会なんかで、離任の挨拶をしていると、何となくそんな実感が湧いてくるから不思議だ。
日頃から切り替えは早い方という自負があるので、ご多分にもれず、既に次の学校に目は向いている。
その一方で、遅れてきた寂しさを時間差で自覚しつつもある。
一番驚きだったのが、僕が離任するから寂しいと大粒の涙をこぼしながら訴えてきた生徒がいたこと。
担任を持ったわけでもなく、単なる授業担当者であり、学年付の教員でしかないと思っていた。
その生徒とは、舎監に入った時に夜中の2時まで話し込んだこともあった(さすがに次の日が休日のとき)ので、気に入ってもらえてるんだなぁと、かなり楽観的に思っていたところもある。
だからと言って、特別扱いをしているつもりは微塵もなかったが、そうまでされると、こちらとしても込み上げるものはある。
恐らく今後の教員人生のなかで、僕の前で泣きじゃくる彼女の顔を忘れることはないだろう。
何にせよ、自分との別れを泣くほどでないにせよ、寂しがってくれる生徒たちに出会えたことは、僕にとっては自信に繋がることでもある。
万人受けするような人間ではないという自覚は多分にあるので、次の学校でどのくらい僕の人間性が認められるかはわからないが、僕らしく頑張りたいなぁと感慨にふける次第である。
先生方との出会いも格別なものがあった。
僕が最年少の部類だったのもあり、かなり可愛がってもらえた。
そのおかげで、あまりできない経験をさせてもらえた部分もある。
1年目で研修旅行の引率に加えてもらえたなんてのは最たる例ではなかろうか。
まだまだ年だけは若いので、若気の至り的な感じがどれだけ通用するかもわからないが、僕にできることを出せる最大出力でやっていくしかないだろう。
まずは次の学校にいるうちに教員採用試験に受かって、またこの学校に戻ってこれるといいなと思うし、ここで御一緒した先生方とまたどこかで一緒に働きたいなと思える、本当に素晴らしい人たちだった。
次の学校は県内でもそう多くない、専門科をもつ学校である。
普通教科の担当は各教科1人らしい。
つまり、地歴科は僕一人だということになる。
これだけが本当に心細い。
今年度までの2年間面倒を見てもらった先輩教員にも、「いっぱい電話しますね^^」とは伝えてあるが、いささか不安が残る。
でも、やることは同じだし、その先に自分が目指す教採合格もある。
できることを出せる最大出力で。
これが「若手」のラベルを捨てるまでの僕のモットーになりそうだ。
■■■
旅立つ前夜
ようやく引越しの準備に片がつき、明日にもこの地を離れることになる。
寂しさはあるものの、次なる生活に前向きに臨めている自分がいるのに驚いている。
2年前、大学を卒業して着任した時に抱えていた溢れんばかりの不安は、今となってはほとんどない。
2年間、何とかやって来れたというのが、多少の自信を生んでいるのだろうか。
それから、次の学校には、奇跡的に、大学時代の同級生が務めているので、精神的にも少し安心できる部分はあるだろう。
身につけた自信と、この先得るであろう教科を教える力に期待を込めて、この地を去ることにしよう。
出発に備えて早く寝たいところだが、何だか目が冴えて仕方ない。
■■■
さて、今までは書いた記事を「新米教師日記」というマガジンに格納していたが、4月からは2校目の赴任にもなるので、心機一転という気持ちが大きい。
従って、このマガジンに記事を増やしていくのも、この記事を最後にしようと思う。
4月以降はどうしようかは、まだ何も考えてはいないが、noteをやめるつもりも毛頭ないので、また策を練ることにする。
ヘッダー画像:willi11200によるPixabayからの画像
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?