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地歴科歓迎会挙行セリ

先日、新年度初めての地歴科の飲み会があった。

と言っても、全細胞に刻み込まれているレベルのスーパー下戸人間なのでノンアルでの参加にはなったが、大変楽しい、有意義な時間を過ごした。

“有意義” というのも、この会はなんと校長同席だったのである。

今年度赴任してきたこの校長、倫理を専門にする稀有な人物で、そのよしみもあり会にご参加いただいた次第である。

赴任当初から、日に何度も職員室へ足を運び、僕のような下っ端若手教員にまで満遍なく積極的にコミュニケーションをとってくれる、ある意味で管理職らしくない人なのである。

校長=堅物というような僕の先入観をあっさり粉々に粉砕し、先日の管理職面談の際には、「授業に困ったら遠慮なく相談に来い。ここに県で1番の公民科の教員がいるんだから。」なんて言われた始末。

心強いなんて言葉ではあまりにも足りない、トンデモ校長である。

そんな人が同席する飲み会が楽しくないわけが無い。だが、軽妙なトークの中にも必ず真っ直ぐ通った芯がある。本当に面白い話が尽きない。

先生がこれまでやってきた授業の話、昨年度まで勤務していた出向先での話などなど。
話を聞くだけで、本当に心の底から愉快な人なのだと感じる。

これは褒め言葉になるかわからないが、本音と建前の使い分けが本当に上手い。
社会科教員特有の言葉の巧みさと言ってもいいだろう。

だけど、通すべき筋はこれでもかと言うほど通す。越えてはいけないラインを弁えて、いわゆる「常識の範囲内」で好き勝手やる。
頭もすこぶる柔らかくて、独創性に満ち満ちている。

そして、何より教職に対する熱量がものすごい。

何となく、自分も堅苦しい教員というよりは、普段はゆるいけど、締めるべき時に場を引き締められるような教員になりたいと思っていたが、そういう典型例を見せてもらっている気がする。

教科を教える教師としても経験を積むべき立場ではあるが、そうではない部分でも培うべき経験があると感じた。

周りの先生方からは「2年目にしては落ち着いている」と言って頂けてはいるが、落ち着いているだけで、何の変哲もないただの若手教員だと思っている。

大変刺激的な歓迎会だったと思う。

校長先生も学期に1度はこういう会を開きたいと言っておられたが、こういう刺激が学期に1度得られるのであれば、喜んで参加させて頂きたい。

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