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聖地バラナシ - アグラから電車移動

アグラからさらに東へ移動して、次に向かう先はヒンドゥー教の聖地バラナシ。
インドの画像を見ると良く目にする汚い川で沐浴しているのはこの街だ。汚い川と言っても、ここインドでは聖なる川として知られている。


電車でアグラからバラナシへ

アグラからは寝台列車でバラナシへと向かうことにした。出発時刻は18時ころ。その前にタージ・マハル観光をして、夕方に駅に向かえばちょうどよい時間だなと思っていた。

この日まで、電車は割と定時運行をしており完全に油断していた。アプリ上で電車の運行状況を確認できるのだが、タージ・マハルを観光している時点で電車の遅延が4時間になっている。
事前にわかっていて良かった。宿のオーナーにそのことを告げ、共用部分にいさせてもらう。

そうこうしているとさらに列車は遅延していく。6時間遅延になった。
いつまでも宿にいさせてもらうのも申し訳ないので、適当な時間に駅に向かうことにする。

今回はUberで、90ルピーだったけどめんどいから100ルピー渡しといた。
駅についても前情報どおり電車はまだ来ていない。ので待つしか無い。お腹が冷えそうになるのを必死で食い止めるべく、ウルトラライトダウンを2枚重ね着する、もうお腹はギュルギュルや。

結局電車が来たのは深夜の0:30くらい。18時台の予定だったのでこれはつらい。まぁ仕方がない。インドだから。

出発が遅くなり自分も疲れていたのか、乗り込んだらすぐに爆睡した。爆睡できた。それはそれでまぁ良かったのかもしれない、

そして起床。同時にお腹も動き出す。

インドの寝台列車のトイレは汚いことで有名だ。そこで…するのか……

少しの間我慢してみたのだ。お腹の痛みには波があるし、すこし待っていれば治まるかなと。

そんなことはなかった。いよいよ我慢できなかったので、トイレットペーパーを持参し満を持してトイレへと向かう。

扉を開くとそこにはインド式のトイレ。日本の和式と同様。
生まれてこのかた和式で大をした覚えがない。小学校くらいのときにはまだまだ和式トイレはたくさん会ったが、子供ながらにすべて避けてきた。
それをインドで初体験とは。もう怖いものはない。一思いにイキんでしまう。

……

出し切った後に問題が発生した。ボタン式の水洗が反応しない。どうやら壊れているらしい。
蛇口から水を出しそれをトイレに流してみると液体は消えていく。どうやら隙間は空いているようだ。

いや、私だって頑張ったのだ。汚物を残したくはない。汚いといわれるインドのトイレをよっぽど汚くした日本人にはなりたくない。
蛇口から水を汲んでは流すを繰り返してみる。一向に流れたいものが流れる様子はない。

しばし思考する… そして最終決断に至る。

うん、ここはインド。人の迷惑を気にしない国。みんな許してくれる。誰のものかもわからない。
私はそれを流すことを諦め、そっとその場を立ち去ることにした。

なんだかもう本当に怖いものが無くなった。

ありがたいことに、今回で体の中の悪い菌が出きったようで、少しの静養期間を設けたがその後お腹は快調へと向かった。

バラナシへも予定時刻より6時間程度遅れて到着した。宿まで3kmくらいだったので、歩いて向いチェックイン。その日はもう疲れていたのでゆったりと過ごすことにした。

バラナシ散策

バラナシ以降どのように動くのかノープランだった。この土地でガンジス川を眺めながら考えようと思っていたのだ。結局バラナシには5日程度滞在したのだが、ほぼ毎日ガンジス川沿いでぼーっとするという時間を過ごした。
座っているとどこからともなく寄ってくるのがバラナシのインド人。話し相手に困ることは無かった。

シルクの店に勧めてくる人もいた。ランチの店を探していると言ったら良い店を教えてくれる人もいた(ただし、食べ終わったら店に来てくれとは言われた)。「ごめんね、ほんとに店とか行っても何も買う気ないからやめておくよ」って言ったら「いいんだ、これが仕事だから」って微妙に本音を出してくれる人もいた。そのような話に至るまで20分くらい話すこともあったので、寂しい時にほんとインドおすすめ。

あとはインドの火葬場もかなり長い時間眺めていた。ここでは24時間死体を火葬していて、それを眺めることができる。
やっていることは日本と同じなのだが、それが公開されているというだけで死というものを身近に感じる。
街を歩いていても、死体を担いで火葬場に向かう人達とすれ違うことがよくあった。
自分がどんな死に方するのかよくわからないけど、死ぬまではせめて人生をしっかりと生きていたいものだ。

人が焼ける
親族でもないであろう見物客がたくさん

夜になると、ガートでは祈りの儀式であるプージャが行われる。見物客も多く、どの舞いが何を表しているかは検討もつかないが見応えはある。

夜の祈祷プージャ よくわからないから正直飽きる

バラナシには旅行客にも有名なラッシー屋があるので、お腹の調子を整える意味も込めて毎日食べていた。フルーツいっぱい入ってて美味しい。

ババラッシー
イカしたおっちゃんがやってるラッシー
ブルーラッシー

ガンジス川のボートツアー的なのにも参加した。ガンジス川の上から見るバラナシの街はそれなりに見応えがあった。

川の上から
年季の入ったボートなり
ここでも死体の火葬をしている
先日来た火葬場を川の方から眺める

あとは本当にガンジス川を眺めていた。最高に有意義な時間の使い方だったと思う。

沐浴する人たち 大腸菌が心配
ガートはいつも盛況

あとがき

バラナシで色々考えた結果、無駄になるかもしれないけど少し選択肢を広げるために一時帰国することにした。
この判断がどのような結果になるかはわからないけど、死ぬまで生きるためにトライしていきたいと思う。

あと、バラナシでドミノ・ピザを食べていたら、日本の友人から久々に連絡が来た。
曰く、このnoteのページを見つけたよ(笑)ということ。
恥ずか死ぬわ。
そんな記事で一番文字数割いたのはインドの寝台列車でうんこしたという話ときたもんだ。ますます恥ずか死ねる。

インド旅行備忘動画は以下↓


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