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「感性の忘却曲線」~感性を保ち続けるために大事なこと~

東京で写真の仕事をしているtaishoです。

僕は今まで約10年程写真に関わる仕事をしていく中で、
美術館に行ったり、本や映画など様々なメディアから日々インプットを行っております。

写真や音楽、絵画など表現に関わる全ての人は感性を刺激し続けることがとても重要だと思っています。
しかしその感性はすぐに忘れ消え去っていくということを自覚しながらインプットを続けている人は少ないように思いました。

そこで今回は「感性を保ち続けるために大事なこと」の自分なりの答えが出たのでそれをまとめようかと思いnoteを書きます。
(あくまでも持論の為エビデンスがあるわけでは無いですし、表現者に対するものなので一般的な話ではないのでご理解下さい)

感性とは、美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚する能力と言える。これは非言語的、無意識的、直感的なもの。
心理学者の三浦佳世「事物に対する感受性、とりわけ、対象の内包する多義的であいまいな情報に対する直感的な能力」Wikipediaより参照

さて、忘却曲線というのをご存知の方も多いと思います。
記憶はすぐに忘れるので復習が大事というあれです。

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この忘却曲線は"感性"にも当てはまるのではないかというのが今回のテーマです。
結論から先に言うと、僕の考える感性の忘却曲線とは

毎日"新しい"インプットを続けなければ10代をピークにすぐ感性(感受性)は消えていく。
なので、若い人が無意識に行っているインプットをいかに意識的に行えるかが重要である。

というものです。

感性の忘却曲線

ざっくりした図を作ったのですが雑なのであくまでもイメージとして考えて下さい。
上軸が感性の%、横軸が年(年齢)です。
まず、毎日同じ仕事の繰り返しで何もインプットを意識的にしていない状態がこちらです。

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刺激的な毎日を送り感性がピークに達するのは10代前半~20歳までだと僕は考えており、更に30代を過ぎる頃にはもう新しいことをしても感性はほとんど刺激されず、40代を過ぎた頃にはゼロになっているというものです。

いやいや、ワシだって恋愛映画見たら感動して泣くわい!という方もいるかもしれないですが、それはあくまでも今までの経験からこういう展開はお涙頂戴だよね、という過去のパターンからの感動であって、新しい刺激からの感動ではないと思っています。

新しい刺激が無いと一年が過ぎるのが早いといいますよね。(辛い)


さて、それでは反対に毎日インプットを続け、意識的に感性を磨き続けている状態はどうでしょうか。

スクリーンショット 2019-12-20 12.00.06

こちらも雑に作ったのでイメージとして考えて下さい。
10代のピークを過ぎた頃から下降は始まり下降し続けますが、高い%のままキープしています。
ここで大事なのは「若い人が無意識に行っているインプットをいかに意識的に行えるか」です。

ただ本を読むだけではなく、ただ映画を観るのではなく、"若い人たちが何を見て何を感じてどう生活しているのか"ということに着目しながらそれらを吸収していくことで、感性の忘却曲線は平行線に近い下降になっていくと考えています。

身近で出来ること

美術館に行ったり本や映画など様々なメディアから日々インプットを行うことはもちろんですが、10代の方と積極的に話したり、若い人たちがチャンネル登録しているYouTuberをチェックしたり、彼らが好きなアーティストをヒアリングして聴いてみたりと、そういう一見意味が無さそうな事や遊びから意識的にインプットすることにこそヒントがあったりするものです。
(僕は高校生とたまにSplatoon2をDiscordで通話しながら遊んでいるのですがそれもかなり役に立っていると思っています)

最後に

当たり前のようなことではありますが、この感性の忘却曲線を意識しながら失わない為にインプットをするという思いでインプットをしている人は少ないと思います。

是非これからは消えていく感性をストップしてやるぞという気持ちで常に若い感性を磨き続け、共に素晴らしい作品を作り続けましょう。

taisho

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