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求人広告の応募数を増やすコツは、「未経験者歓迎!!」ではなく、「○○な人しか応募できない」を書くこと。

 
求人広告に「未経験者歓迎!」と書いて「どんな人でもやる気があればスタートできる仕事ですよ!」とアピールすれば応募者が増える…というのは間違いです。正確には、昔は通用した、でも今では通用しない、といったところでしょうか。今回はそんなお話について語りたいと思います。
 

このnoteについて

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エン転職という転職サイトで、14年間、超大手企業から郊外の町工場まであらゆる企業の採用を4000件以上成功させてきた私(たいすく)が、採用力をUPさせる情報を発信していくnoteシリーズです。

成長意欲のある中小企業の経営者・採用担当者に向けた内容になっていますが、そうではない人にとってもある程度の学びはあると思います。

「もっといろいろ知りたいな」と思ってくださったらこのnoteに「スキ」してくださると嬉しいです!
 

「未経験者歓迎!」だけではダメな理由

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求職者からの応募数を増やしたいと思って、求人広告に「未経験者歓迎!」と書いたけど思ったより応募数が増えなかったという経験はありませんか。そして媒体の営業から「露出が少なかったので見てもらえなかったと思われます。露出を増やす手を打ちましょう」といった提案を受けたことはありませんか。

これ、間違っています。

何が間違っているかというと、

小山田コメント20210222-1

です。

理由はカンタン、世の中には「未経験者歓迎!」の求人広告があふれているから。「どんな人でもやる気があればスタートできる仕事ですよ!」という求人広告があふれているからこそ、逆に求職者の立場からすると選択肢が多すぎて応募ができないのです。

分かりやすくまとめると、

今の時代、「未経験者歓迎!」だけでは求職者は応募しない・しにくいので、“もう一押し”が必要ということです。
 

求人広告で応募数を増やすための鉄則

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求人広告で応募者を増やす「採用成功の鉄則」があります。
それは、

小山田コメント20210222-2

です。

「未経験者歓迎!と書いている求人があふれている」という状態は「ライバルがとても多い」という状況。つまり、このライバルがとても多い状態からライバルを減らしていけばいいわけです。

どうすればいいのかというと、応募条件を追加すればいいのです。

つまり、

小山田コメント20210222-3

という求人広告にすればいいのです。

「ん?」と思いますよね。そう、あえて歓迎している人を減らすのです。そして、そうやったほうが応募数は増えるという不思議が採用コミュニケーションには存在します。
 

条件つき未経験者歓迎!が効果的である理由

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「誰でもウェルカム!」という求人広告よりも、「一部の選ばれた人だけウェルカム!」な求人広告のほうが応募数が増えることには、きちんと理由があります。

それは、

小山田コメント20210222-4

からです。

つまり、

小山田コメント20210222-5

というコミュニケーションを求人広告の上でで成立させることができれば、条件つき未経験者歓迎!の求人広告は、ターゲットとなる求職者にとってオンリーワンの存在になり得るわけです。

ちょっと想像してみてください。

(A)「どんな人でもやる気があればスタートできる仕事ですよ!」
(B)「あなたに向いている、未経験スタートできる仕事ですよ!」

この2つが並んだとき、(B)のほうが気になるじゃないですか。つまり、こういうことです。
 

採用成功事例

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この方法が大成功したので事例を紹介いたします。ある電気工事会社の電気工事スタッフの募集です。

<前提>
これまでさまざまな求人媒体に出稿したものの、ほとんど応募が来なかった。来ても1~2名といったところ。未経験者歓迎!にしていたのに全然応募が来なかった。

<原因>
過去に出稿した原稿の分析と取材して見えてきたことは、実際の仕事は未経験からスタートできる内容なのに、電気工事士という職種名に敷居が高い・専門性が高いイメージがあり、求職者にとっては未経験からできるイメージが湧かないことだった。

<何をやったか>
・トップ画像にDIYでよく使う工具の画像を載せた
・「この工具を使えればできる仕事」というメッセージにした
・応募条件に「上記工具を使える人」という条件をあえて足した

<解説>
取材時、見せてもらった仕事で使う道具は、ホームセンターでよく売っている普通の工具ばかりだった。仕事は、新築戸建住宅の壁や天井を貼る前に各部屋にコンセントをつけるための電線を通す仕事。上記の工具が使えれば、誰でも出来そうと思える仕事内容だった。

そこで、キャッチコピーは「この工具が使えればできる月給●万円の仕事」というふうに設定。つづくボディコピーで、この工具が使えればできる仕事であることの詳細を説明しました。

<結果>
これまでの7倍以上の応募数が集まり、1名の入社が決まった。

入社した方に後日お話を伺うと、「これまで電気工事士なんて選択肢になかったけど、この求人広告を見て自分にもできる仕事だと確信が持てた」というコメントをいただきました。狙い通りです(笑)
 

無関心の克服と、使用上の注意点

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求職者が求人サイトを閲覧している時、ほとんどの求人広告は「他人事」であり「無関心」です

ところが、

小山田コメント20210222-6

これが、採用コミュニケーションテクニックです。

ただし、賢明な読者のみなさんは薄々気がつかれていると思いますが、「条件つき未経験者歓迎!」で効果を出すためには「条件」をどのように設定するかが重要です。

実際に仕事に活かせる条件でありつつ、
求職者に分かりやすく、
なるべく多くの人たちにヒットするもの

言うのはカンタンですが結構難しいです。

求人媒体を扱っている営業さん、ディレクターさん、コピーライターさんであっても、思考が浅かったり相場観がない人が扱おうとすると大失敗するのでご注意を。むしろ、募集職種について一番くわしい採用側の人たちのほうがベストな回答にたどり着けることが多いと思います。

ぜひお試しください!

こんな感じのnoteを書いています。「スキ」をたくさんいただけると、採用コミュニケーション関係の記事を書くモチベーションが上がりますので、ご協力いただけると嬉しいです(笑)
 

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