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学ぶ楽しさをみつける非日常性(昔話)

FOLSは塾っぽくないと言われる塾でした。

 私がFOLSに入った時は、ちょうど中学2年生に上がった時でした。・・・FOLSの第一印象は、私の想像とは違う、普通の塾のイメージとはかけはなれた雰囲気でした。私が考えていた「塾」とは、机といす、黒板があって、みんなが真剣に問題に向かっている姿でした。でも、FOLSはグループ授業で、明るく授業をするかたちだったのでとても楽しく授業を受けることが出来ました。室内も音楽が流れていたり、部屋の中の色もカラフルだったり、毎回リラックスした気持ちで勉強することが出来ました。・・・(中学生)
 僕はFOLSに通うまでは、学校以外ではまったく勉強をしていませんでした。でも、中学2年の終わり頃に、母親にこの塾を勧められ、始めはあまり乗り気ではなかったのですが、いざ塾に行ってみると、ぼくの想像していた塾のイメージとは違い、明るくて先生たちもフレンドリーに接してくれて、すぐに打ち解けられました。それから、約5年間、この塾に通い続け、先生には勉強以外にも大切なことを教わり、この塾のおかげで、人間的には一回りも二回りも大きくなれました。(高校生)

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当時に珍しいCAFEっぽさのある塾。これなんかまんまですね。COFFEE BEANSて(笑)その隣にマンガのブッダ。テーブルには携帯用のイーゼルと黒板代わりのアクリル板。それとポトスと小さなぬいぐるみ。

ちょっと大人びた子とか、CAFEが好きな子とかはそういった点を気に入っていたようです。おしゃれして塾に来てると言っている子もいました。

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かわいい教材、中身もちゃんといいです

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ディック・ブルーナやロドニー・グリーンブラットの作品集、スヌーピーのマンガ

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ふり返れば、CAFEに寄るとか美容室に行くという程度でしょうけど、日常から切り離されたところで学ぶのは、貴重な経験になりやすかったのかもしれません。

「美的性向とは、日常的な差し迫った必要を和らげ、実際的な目的を括弧にいれる全般化した能力であり、実際的な機能をもたない慣習行動へむかう恒常的な傾向・適性であって、それゆえ差し迫った必要から解放された世界経験のなかでしか、そして学校での問題練習とか芸術作品の鑑賞のようにそれ自身のうちに目的をもつ活動の実践においてしか、形成されえないものである。」『100分de名著 ブルデュー ディスタンクシオン』

さまざまなしがらみや複雑な現実を捨象しやすい、抽象化された空間での学びは成長を促す贅沢な時間です。FOLSは非日常性が学ぶ楽しさにつながる可能性を否定しません。

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