「海景」
昔の人と今の人とが同じ景色を見ることはできないか?という問いから始まった「海景」シリーズ。
では、「新しいもの」をさぐりつづけるモダニズムの時間感覚を知っている僕たちに、「海景」を通して「ふれる」ことのできる時間はどんなでしょうか。
はるかな過去と未来と現在をふくむ、すべての存在が由来する<時間の大洋>
<時間の大洋>は日本にも世界の大陸の至る所にあったのではないか。
「海景」の<時間の大洋>に、僕たちは「ふれる」。
この差異から生ずる違和感・・、モダニズムにも<時間の大洋>にも、ピタッとこないどこかチグハグな僕たちの時間感覚・・、あなたはどちらに近しさを感じますか?
モダニズムの転回を感じ取らざるをえない人類増殖率の先鋭なるピーク後、杉本が昔の人と今の人とが同じ景色を見ることはできないか?という問いを立て、<時間の大洋>に接近していったのはただの偶然なのでしょうか。
次回、「モード」の終わりを見てみたいと思います。