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台湾旅行前に映画を見て

海外旅行前に現地の映画を見るのはありだと思う。
台湾旅行前に台湾映画を見てみたらとてもよかった。

『KANO 1931海の向こうの甲子園』や『海角七号 君想う、国境の南』、『セデック・バレ』など、日本統治時代を描いた台湾映画をいくつか視聴してみてとても勉強になった。

映画の舞台となった場所やロケ地を訪れる旅は楽しい。

わたしは『KANO 1931海の向こうの甲子園』の舞台となった嘉義を訪れた。
嘉義に行こうと思ったのは、この映画があったからだ。
映画がなかったら、嘉義へは行かなかったかもしれない。
映画に後押しされる形で嘉義へ行くことを決めた。
映画に登場した場所やロケ地を自分の目で確かめたかった。

『KANO 1931海の向こうの甲子園』は日本統治時代の1931年に台湾代表として甲子園に出場した嘉義農林学校野球部の物語だ。
映画の舞台になった嘉義には、当時の様子を知ることができる観光スポットや撮影が行われたロケ地がある。

嘉義公園周辺にはKANOの世界を堪能できる観光スポットがたくさんあり、ゆっくりと散策することができた。公園内にある射日塔(タワー)にあるカフェから嘉義の街並みを鑑賞していると、地元の方から写真を撮ってほしいと声をかけられた。

ご夫婦と娘さん(20代ぐらい)の家族旅行といった感じに見えた。
カメラを受け取り写真を撮るとき、うっかり「3,2,1」と日本語で掛け声を言ってしまった。すると奥さまがびっくりして、日本語で「あなた日本人?」と聞いてきたのでこちらもびっくりした。「そうです」と答えると、隣にいた若い女性から「わたしも日本人です」と言われてさらにびっくりしてしまった。お互い日本人だとは気が付かなかったらしい。

お話を伺ってみると、わたしが娘さんだと思っていた女性は台湾の男性と結婚し嘉義で生活している方で、義父母と一緒に公園を散策しているところだと分かった。流ちょうな中国語で会話をしていたからまったく日本人だと気が付かなかった。義母の話を優しそうな微笑みで聞いていた姿が印象に残っている。日本人観光客があまり来ない嘉義の地で、現地で生活している日本の方と偶然出会うことができたのは貴重な経験だった。

実際に嘉義へ行ってみて楽しかったし、特別なひとときを過ごすことができた。映画の舞台となった土地を巡ることで、より一層感動を味わうことができると思う。

ロケ地巡りを目的に旅をされている方は多い。

人気になった映画やドラマのロケ地には人が殺到して、ツアーも組まれるくらいだ。映画やドラマなどの映像作品は人々の心はもちろん、経済も大きく動かしている。思いがけない出会いもあって、心に残る旅になった。

#映画にまつわる思い出

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