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TRPG制作日記(397) 黒塚、飛頭蛮、逆柱、反枕、雪女

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、プライヤーが妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。

現在、登場する妖怪の制作を行っています。

今日は、黒塚、飛頭蛮、逆柱、反枕、雪女です。


C030
カード名:黒塚[くろづか]
攻撃力:110
効果:この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪の攻撃力を20上げる。また、前回の自分の戦闘フェイズでこの妖怪が攻撃宣言していない場合に、相手の戦闘フェイズ開始時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手妖怪をすべて破壊する。
解説:奥州安達原にありし鬼。古歌にもきこゆ。昔、山伏の一行が、貧しい老媼に一夜の宿を借りた。老媼は留守中に自分の寝室を覗かないようにと言ったが、しかし山伏に仕える能力が彼女の寝室を覗いてしまった。寝室には死体が積み上げられていて、老媼の正体は黒塚に住む鬼だった。【交渉+3】【戦闘+3】【妖怪を食べる】


C031
カード名:飛頭蛮[ろくろくび]
攻撃力:120
効果:自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪の攻撃力を45にして、相手の場に攻撃力が100以下の妖怪がいない場合に相手対戦者に直接攻撃できる。また、この妖怪の戦闘中に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、この妖怪は戦闘終了まで破壊されない。6ならば、戦闘を行わずに戦闘相手の妖怪を破壊する。この効果を発動した自分のターン終了時に、六面ダイスを一回振り3以下ならば、この妖怪を破壊する。
解説:夜中に首が伸びる女性の妖怪。昔、男に資産家の娘の縁談が来た。しかし、娘は夜に首が伸びる欠点があるらしい。夜は寝ているので首が伸びても問題ないだろうと男は結婚したが、夜、本当に首がないので驚き逃げてしまった(落語)。また、中国の飛頭蛮は耳を羽にして虫を食べるという。【交渉+2】【首を飛ばして偵察する】


C032
カード名:逆柱[さかばしら]
攻撃力:30
効果:攻撃力が100以上の自分妖怪は効果では破壊されない。また、攻撃力が100以上の相手妖怪が召喚された時にその妖怪を対象に発動できる。この妖怪を破壊して、対象の妖怪を破壊する。また、この妖怪が破壊された時に、手札から鳴屋を召喚できる。
解説:鳴屋を起こす柱の妖怪。自然に生えていた時と逆に立てられた柱は、火災や鳴屋の原因となるそうだ。また、建物は完成と同時に崩壊が始まると言われているので、日光東照宮の陽明門は一本だけ柱を逆にして未完成にしている。【柱に隠れる】


C033
カード名:反枕[まくらがえし]
攻撃力:85
効果:ターン終了時に発動する。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手妖怪一体を選択して破壊する。また、この妖怪が戦闘で破壊された時に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、カード名を「座敷童」にして墓地から召喚する。座敷童であるこの妖怪を戦闘で破壊した妖怪は破壊される。
解説:夜、枕を返す仁王の姿で描かれる妖怪。盲人が旅館に宿泊したが、その盲人が大金を数えていたので旅館の主人に殺されて金を奪われた。その後、盲人は反枕となって旅館に取り憑き、夜に枕が返されるようになったと言われている。また、座敷童が反枕の正体であるという伝承もある。【反枕(枕を動かして寝ている相手を苦しめる)】【座敷童に変身する(交渉+2)】


C034
カード名:雪女[ゆきおんな]
攻撃力:100
効果:自分の戦闘前フェイズに相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り2以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を0にする。この効果は無効にできない。
解説:若い女性の姿をした雪の妖怪。昔、二人の樵が吹雪で帰られなくなり雪山の小屋に避難していると、若い女性が現れて、一人を殺して、もう一人の若い男性は誰にも自分のことを話さないことを条件に見逃した。後日、若い男性は美しい女性と結婚して子供が生まれたが、彼女に雪女のことを話してしまった。美しい女性は自分の正体が雪女であることを男性に伝えて姿を消した。【交渉+2】【戦闘+3】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG

前のバージョンでは、反枕は、手札から座敷童を召喚する効果を与えていましたが、シンプルにするため座敷童の効果を内蔵させて、一枚で完結するようにしました。

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は文学性を重視しているので、飛頭蛮の解説は落語の「ろくろ首」を参考にしました。

黒塚は、もちろん能の「黒塚」です。

雪女の攻撃力0にする効果は強化して、回避不可能にしました。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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