タジー

旅と映画とアイドル運営。誰かにとってのifの人生をお届けしています。

タジー

旅と映画とアイドル運営。誰かにとってのifの人生をお届けしています。

最近の記事

2011のバックパッカー(その4)

その1はこちら↓ 2011のバックパッカー(その1) その2はこちら↓ 2011のバックパッカー(その2) その3はこちら↓ 2011のバックパッカー(その3) 私たちはこの旅に一つのルールを設けていました。それは、インターネットでの下調べの禁止。 2011年はすでに十分便利な世の中で、困った時はネットで調べれば大概の問題を解決することができました。しかし、私たちが求めていたのは快適で安全な旅行ではなく、自分という人間の地力を試す旅でした。 ダーウィンの時代なら船に

    • 2011のバックパッカー(その3)

      その1はこちら↓ 2011のバックパッカー(その1) その2はこちら↓ 2011のバックパッカー(その2) アユタヤの世界遺産群を、逃げ惑うヤモリが如きスピードで急ぎ回った私たちは、寝台列車に飛び乗ってウドンタニまで移動。そしてバスでサコンナコンに向かいました。 さて、サコンナコンに来た目的。それは「昆虫の食用缶詰」の入手! バンコクなどでも探したり聞き込みをしてきましたが、未だ見つけることができていませんでした。 しかし、それはサコンナコンでも同様で、スーパーなど

      • 2011のバックパッカー(その2)

        その1はこちら↓ 2011のバックパッカー(その1) 深夜1時過ぎ。 ようやく見つけた1泊500円ほどの安宿で、私たちは日本から持ち込んだお菓子をかじりながらこの旅の予定を立てていました。 私が初のアジア旅でやりたかったこと、求めていたこと。それは何より「バックパッカーらしさ」。 ・安宿に泊まりたい(この時点でクリア) ・屋台飯が食べたい ・寝台列車に乗って旅がしたい ・国境を足で越えてみたい(目的地はカンボジア) ・カジノで遊んでみたい(国境の町ポイペトにあるという噂

        • 2011のバックパッカー(その1)

          小さい頃、インディ・ジョーンズを観て、考古学者に憧れました。 とはいえどうやったら考古学者になれるかよく分からず、そんな気持ちも心の奥に眠らせたまま高校、大学へと進学し、目的を持たない延命の果てに土日のオフも存在しないベンチャー企業に就職することとなり、流されるまま政治にまつわる仕事を任され、当時の私は永田町へ足繁く通っておりました。 今でこそ貴重な経験ができたと思えるのですが、当時私はライター志望で就職したはずの会社でコンサルチックな業務を任されたことの不満と、休みがな

        2011のバックパッカー(その4)

          祈るということ

          今日街中で、お地蔵さんに祈る人を見ました。 そういう人を見る度、私はどうしても劣等感に苛まれます。 自分のその感情がどうして、どこから湧いてくるのか。それは祈りを捧げる人たちの真剣な姿に、自分が決して届かないことをまざまざと見せつけられた気になるからです。 以下、これは私の場合です。 初詣などでお賽銭を投げる時、皆さんは何を考えていますか? 【フェーズ1】 元旦の初詣。 お賽銭を投げることを決めた瞬間、願いを叶えてくれる神様的な存在が実在することが私の前提になります。何

          祈るということ

          あの夏の汚え花火の想い出

          この時期になると、全国各所で花火大会が催されます。夏ですね!どーもタジーです。久々の更新になりました。 コロナ禍を経て、私が学生時代を過ごした第二の故郷相模湖でも、今年4年ぶりに花火大会が開催されました。 懐かしい人にも会いたくなって8/1、これまた4年ぶりに相模湖に行って来ました。 ダントツに近い距離で花火が炸裂する振動を全身で受け止めつつ私が思い出していたのは、数年前に見た熱海の花火大会でした。 『熱海の花火大会を特等席で見る方法』があるかもしれない 唐突な事を「

          あの夏の汚え花火の想い出

          ホワット・イフの人生

          前回ラムネを食べてから記憶がなくなり、ずいぶん時間が経ってしまいました。結論、知らない人からもらったものを食べてはダメ・ゼッタイ。 どーもタジーです。最近よく考えていたことがあります。それは、 もしこの仕事をしていなかったら、何をしていただろう?ということです。 僕の仕事は、世間的には地下アイドルと認識されている業界で、アイドルの運営をするお仕事です。 4年前に色々あって、アイドルの運営会社を立ち上げました。 当時の僕はアイドルに興味がなく、何も知らない&ツテもコネも

          ホワット・イフの人生

          歌舞伎町で知らない人にもらった《ラムネ》の話

          知らない人からもらったものを食べてはいけません。 小さい頃、近所で飴玉を配るおばあさんが出没した時期があり、学校からはそのように指導を受けました。その時は「飴玉くらい大丈夫っしょ」と思っていましたが、その恐ろしさを肌で理解する日がついに訪れたのです。 さて、私はアイドル運営という仕事柄しょっちゅう歌舞伎町をウロウロしているのですが、昨日のこと。Tさんという馴染みのお客さんと久々の再開を果たし、その喜びからしばらく道端で話し込んでいました。 「おいニイちゃんたち。ここで何や

          歌舞伎町で知らない人にもらった《ラムネ》の話

          実家が心霊スポットになってユーチューバーが来ていた話

          どうも、都内でアイドル運営をしているタジーです。 私は小さい頃から怖い話が大好きで、怖がりのクセに心霊番組をよく観ては眠れなくなり、その度に親に怒られたものでした。 ホラー好きな性格は徐々にエスカレートしていき、中学に上がった頃にはホラー映画を観たりホラーゲームをやったり、積極的に「恐怖」を求めるようになって、やがて大学で組んだブラックメタルバンドでは悪霊を我が身に降臨させてステージに立とうというメンバーの提案から、夜な夜な心霊スポットを探索しました。 さすがにここまで来

          実家が心霊スポットになってユーチューバーが来ていた話

          (前編)ブラックメタルバンドを組んでいた頃の話

          先日「ロード・オブ・カオス」という映画を観ました。 以前からこの作品を気にかけていたのですが、仕事に追われてすっかり忘れていました。 しかしながらありがたいことに年明け仕事を失ったことで、大好きだった映画を観る時間を取り戻すことができました。 ・・・ 嗚呼、素晴らしき哉、人生!誰か私に仕事をください(号泣)!!!はぁ、はぁ… 思わず脱線してしまいましたが、さて、音楽にはジャンルというものがあります。 それは使っている楽器の種類とか音色とか、鳴らし方やら使い方、リズ

          (前編)ブラックメタルバンドを組んでいた頃の話

          人はちょっとした偶然を奇跡と受け止め、運命と結論づける話

          はじめまして、たじまです。 Twitterで書こうと思った今日の出来事でしたが、思いの外長くなりそうだったので、noteを始めることにしました。 タイトルに書きましたが、人はちょっとした偶然を奇跡と受け止め、運命と結論づける話。今日はそんなことを書こうと思います。 僕はロック系アイドルグループの運営的なことを仕事にしているのですが、実はヘビーメタル系な音楽が好きだったりします。 その中でも北欧系と呼ばれるジャンルが特に好きで、昔ギターを弾いていた頃愛用していたピックが

          人はちょっとした偶然を奇跡と受け止め、運命と結論づける話