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三連休と気づいたその時

今更気づいたのだが、世間では今、三連休らしい。今が三連休なのを、三連休ユーチューブに投稿されているニュース動画で知った。普段テレビを全く観ない自分は、こうして積極的に情報を収集する意識を持っておかないと、あっというまに世情から置いていかれる。阪神が18年ぶりに優勝したことも、ジャニーズ事務所が長年の間セクハラ問題を隠蔽してきたことも、ぼんやりしていると何も知ることなく過ぎ去ってしまう。いい加減テレビを見るようにするか、ラジオでも聴くか、人と会話するか、何かしらの行動を起こさなくてはいけない。でも「しなければいけない」を生活に付随しすぎると、しんどくなってしまうのは目に見えている。だから適当にしておくのがいいのだ。結局の話。


そんなこんなで今日は日曜日だと気づいたのがつい先ほどの話であった。どうして今日はこんなに宿泊客が多いのかと不思議に思っていたが、やっと合点がいったのだ。まるで夏の繁忙期のように忙しいのは当然のことであった。そして今日もすすきのは相変わらず人混みで溢れかえっていた。仕事終わり、すすきのの餃子の王将に行き、天津飯定食を食べた。18路半ごろに店に行ったのだが、店内はほぼ満席に近かった。とにかく人が多い。


世間では新型コロナの新しい変異株がまた発見されたとかん何とかで話題になっている現状だ。いい加減コロナも収束してきてほとんど危機感も忘れてきたのだが、またもや世間を賑わせるごとく影響を与え始めた。どこまでもせわしなく人類を脅かすウイルスだ。どれだけ人類がコロナのことを意識しなくても、あるいは意識を高めても、完全にはなくならないものだと言える。まさにウィズコロナ時代なのだろう。そして感染者もまた増えてきているそうだ。
しかしそんなことはまるで無関係だと言わんばかりに、すすきのの人混みは続いていく。


すすきの交差点では若者が路上ボイスパーカッションをしたり、台湾人の団体ツアー客らしき集団がブラックニッカの広告を撮影したり、学生がいたり、スーツ姿がいたり、カップルがいたり、老人がいたり、もう誰がいてもいなくてもおかしくはない状況だ。おまけに交差点の南西側では道路工事がされており、道幅が狭くなっている。人がすれ違うのにちょうどくらいの幅だ。札幌でトップクラスに人が集まる観光地でまさかの道路工事。何も気にしないで歩いていると急に道幅が狭くなり通行人との距離が一気に縮まる。別に望んでもいない距離の近さだ。ただでさえ人が多いエリアなのだ。人口密度もほどほどにしてほしいものだ。
まあそれでも一体工事が終わるとどう変わっていくのかが楽しみだが、そんなに変わらない気もしないではない。それよりも早く工事が終わってほしい。


本当はすすきのあたりで串カツでも食べたかったのだが、あまりにも人が多過ぎたので、今日はやめた。
今は三連休のど真ん中である。別にわざわざ人が多い時に出向く必要はないわけである。次いつ札幌に来れるかわからないのであれば半ば無理やりにもすすきのの街を楽しんだのかもしれないが、今住んでいるのは札幌市中央区である。すすきのには歩いて10分ほどでこられるわけだ。それなのにわざわざ人混みの中選択肢を制限されてでも飲みに行きたいかというと決してそんなことはなかった。無理するのはやめようと思い、今日は餃子の王将の天津飯定食で腹ごしらえを終えた。


人混みのすすきのは歩いているだけで楽しいものである。よくもまあこれだけの人が集まったものだと、感心してしまうくらいだ。この街にはなんでもある。美味しいラーメンも、ジンギスカンも、居酒屋も、寿司屋も、カラオケ、相席屋、ガールズバー、ソープランド、ホストクラブ、夜遊びの全てが凝縮されている。自分が金持ちで夜遊び好きならはちゃめちゃに遊び尽くすだろう。何もかも忘れて、ストレスの全てを追い払う勢いで、酔い続けるに違いない。もちろん今はそんなことはしないが。
歩いているだけで楽しいとは言ったものの、すぐに疲れてしまう。ネオン街のギラギラした光とたくさんの老若男女にまぎれ込んでいると、どうやら心身ともにエネルギーを吸い取られていくみたいだ。15分もぶらついているとなんだか疲弊してきて、そろそろ帰ったほうがよさそうだ。


帰ってきてからしばらくすると、雨が降り出した。最近本当に雨が多い。夜のしとしと音を聞きながら、今日は寝るとする。



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