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心の痛みが響く

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ずんとした、どうにかして取り払いたい心の苦痛が、ひっきりなしに私の内部で響いています。それはかつての失敗した出来事から始まる、いわば過去の遺物に過ぎないものなのですが、それでも苦痛としてしっかりと今の私に影響を与えるのです。
恋を失うことは、いつまで経っても癒えることのない苦しみを味わい続けることにほかならないのでしょうか。私はあの手この手で忘れようと努めました。他の人を好きになろうとしたり、ひたすらに文章を書いたりして心の中から全てを取り払おうとしたり、酒に溺れて死んでしまおうとしたり、しかしそれでも消えはしません。
もうあれから半年以上経つのに、まだこうして疼いてしまうことに、苛立ちや虚しさで満たされていく苦渋を止められません。どうして未だに思い出すのか。どうしてなのでしょうか。
散々愚痴ったって仕方ない気がします。一度は全てを投げてしまってもいいやと、本当の投げやりに身を任せてしまう所存だったのですが、どうしてか私は未来を紡いでいます。
不思議です。これほどまでに苦しみを味わいながらも、私は未来に向かっていることが不思議で仕方がないのです。
だから、全てを投げてしまう前に、納得が行くまで世間に知らしめてやるしかないのです。自分のこと全てを、世界中に投げてやる、その覚悟の下に、動いてやるしかない。

やるしかないのです。

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