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胸焼け、衣替え、超自立

胸焼け

晩飯に一平ちゃん焼きそばの大盛りを平らげたおかげで胃が気持ち悪い。
ソースの甘みが強く、おまけに麺はとても油っこい。さらにマヨネーズつきという、脂と糖まみれのとんだインスタント食品である。寒さに凍えて飢えてしまった時ならばありがたいが、こちらは少し小腹が空いている程度なのだ。今食うべきものではなかった。大盛りである上に、栄養面の偏りもひどい。果たして晩飯と呼んで差し支えないものなのか不思議である。一応栄養面も考えて、豚バラとレタスを炒めた、なんとも言えないものを混ぜて食したが、逆に量が増して満腹すぎて辛い。今ベッドでくつろぎながらこれを書いているが、苦しくて仕方がない。もう今日はこれを書いたら寝ようかと思う。


衣替え

9月が後半に差し掛かろうとしている。札幌の気温はどんどん下がってきており、さすがに半袖半パンはキツくなってきた。もういよいよ衣替えを試みなければならない時期である。しかし服を探すのも買うのもそこそこに面倒である。数ヶ月前に夏服を買った時は全部ZOZOTOWNに任せて買い漁ったのだが、今回もそれでいいのかが考えどころである。ZOZOはいかにも便利でバリエーションも豊富なのだが、やはりインターネットで買うと実物を見ることができないのが欠点だ。夏前にZOZOで買ったパーカーはあまり気に入らずにずっと着ないままでクローゼットで眠っている。家に届いた時は普通に着られるものだと疑問を持たなかったのだが、時が経って改めて着てみると、あまり着心地が良くないことに気づいた。しかしそ着心地がよくないと気づいた時には、服に付いていたタグも切ってしまってもう返品をするのも不可能となった。仕方なくクローゼットの一部をいつまでも占領している始末だ。


服を買うところなぞ探せば至るところにあるだろう。ここはそれなりに栄えた町、札幌である。札幌駅~すすき間にはあらゆる複合施設や百貨店が推し並んでいる。歩いているだけで探すのは容易だ。明日くらいに気分転換も図って秋服でも買いに行こうか。あまりぐずぐずしているとすぐに寒くなりそうなので、今の時期に着たいものはさっさと見つけるべきだ。うん、そうしよう。


超自立

そういえば明日は土曜日である。きっと仕事終わりにはすすきのあたりが人でごった返すであろう。最近は大通公園でもイベントをしており、出店が色々出ているらしい。この前ビアガーデンが終わったと思いきや、今度はまた別のイベントをしているのだ。全く大通り公園というエリアは一年中お祭り騒ぎの不思議な大通りである。というわけで明日の札幌中心部は人口密度が高そうで賑やかであることが予測される。誰か知り合いがいれば一緒に飲みに行ったりして楽しいのだろう。しかし現在、札幌に一人の友達もいない、ぼっち人間野郎の自分にはいまいち参入する余地が見えない。そんなこと気にせずにお祭りムードに混ざっちまえばなんてことないのだろうけれど、どうしても気にしてしまって、結局指を咥えて眺めているだけだ。来年くらいにはビアガーデンもお祭り楽しめる人間になっていると思う。来年の自分に期待する、今の自分にはそこまで期待もできやしない。


ここ3日ほど誰かと会話した記憶がない。これでも一応仕事はしているのだが、仕事が仕事なだけに交流のこの字も見えてこない。そしてプライベートでも誰かと話すことはない。よくこんな自分で生きていけるなと我ながら思う。あまりにも不思議だったので、インターネットでいろいろと調べてみたら、自分にあてはまる言葉を見つけてしまった。

「超自立」

これである。
多分現在の自分は超自立状態にあると考えられる。自立よりもさらに一人で生きなければいけないと考え、他人の力を借りず、孤立している状態の人。自分はまさにこれだ。自立しているとは思えないけれど、とにかく人の助けを借りたくなく、誰かに頼るととんでもない罪悪感に襲われ、そして自分に対しては完璧をとことん求める。すぐに優秀な誰かと比べて自分はダメだと卑下する。誰とも関わらない道をどんどん進んでいく。誰にも頼らないために、自分の力で生きていくために。


まさしく自分は超自立の人間である。決して健全な自立ではない行き過ぎた存在のものである。まさか今の自分の状態を表す言葉はあるとは思わなかった。その言葉を知れただけでも、少しだけ心がすっと軽くなった。ちゃんと自分のモヤモヤにも正体があることを知れた。でも知ったところで、どうすることもできない。誰かに頼る訓練をしましょうなんてインターネットには書かれているけれど、お前馬鹿にしてんのかとぶん殴りたくなる。そんなことできるのならばとっくにしているわ。
ムカつく。こうした怒りの感情も、超自立の人間にはよくあることらしい。単なるイライラではないようだ。


超自立、それを克服しなければいけない。このひとりぼっちの町の中で。不安と苛立ちと徒労感と憂鬱感の中で、自分は完璧を目指す場所から降りなければならないのだ。



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