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読書レビュー『JUST KEEP BUYING』


はじめに

こんにちは、Takaです。
今回は『JUST KEEP BUYING』を紹介します。
定期的に読んでいる長期・分散投資に関する本です。その中でも帯に書かれた「『The Psychology of Money』著者が絶賛! 」に惹かれて手に取りました。The Psychology of Money』に関しては、紹介記事は書いていないものの、こちらも面白い本だったので、いつか紹介したいと思います。

概要

タイトル|JUST KEEP BUYING
作者  |ニック・マジューリ
出版社 |ダイヤモンド社
発売日 |2023/6/28

感想

この本はタイトルの通り、「Just Keep Buying(ただ買い続ける)」こそが長期投資における成功の秘訣だと書かれています。よく似た格言に「Buy and Hold(買って持ち続ける)」と言うものがあります。少しニュアンスは異なりますが、どちらも早期に投資を始めて、常に市場に居続けることが大事だという格言です。

本書は二部制になっており、前半は『貯金編』で後半が『投資編』になっています。資産が少ないうちは「貯金か投資か?」で悩むこともあると思いますが、そのあたりの悩みに対して解決方法を提示してくれるので、投資の入門書とはしてはかなりおススメ出来る書籍と言えます。

貯金編では、「どのぐらい貯金をすればいいのか?」「どうすれば貯金を増やせるのか?」「貯金と消費のバランス」など、気になる内容に明確な回答を提示してくれます。どの項目も参考になりますし、貯金の増やし方における『節約派 vs 収入アップ派』を、ダイエットにおける『運動派 vs 節制派』に例えて解説するなど、読み手を楽しませる表現も使ってくれるので、さくさく読めると思います。

投資編では、タイトルの通り資産を買い続ける『ドルコスト平均法』をおススメしています。ひたすら資産を買い続ける目的として本書では、「投資とは『人的資本』を『金融資産』に置き換えるもの」と紹介しています。
『人的資本』とはあなたの稼ぐ能力のことです。時間経過とともに、人生における働くことが可能な時間も減っていくので、基本的に人的資本は減少傾向にあります。これを補う形で『金融資産』を形成する必要があるのです。
そういった意味では「Just Keep Buying」は『人的資本』がある期間のみということになります。『人的資本』が尽きてからは、『金融資産』に頼ることになるため、本書では資産の売り方についてもしっかり言及されている点は嬉しいですね。

おわりに

今回は『JUST KEEP BUYING』を紹介しました。
この本は個人的には、最も他人におススメ出来る投資本だと感じています。内容はオーソドックスでありながら、必要な情報はほぼ全て網羅されているように感じています。新NISAも始まって投資に興味があるけど、あと一歩踏み出せない人には、是非おススメしたい一冊です。

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