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女神が微笑み、見つめる先とは~スターバックス地方出店戦略から学ぶ弱みを強みに変える方法

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

前回の宣言通り、約一年ぶりに毎週投稿を再開したいと思います。

テーマは変わらず、「日常とビジネスをつなげる」ものを書ければなと。どちらにも傾き過ぎず、自分らしく自然体に書くことを目指したいと思います。

  ※   ※   ※

年末年始は、夫婦それぞれの実家に帰省した。

計9日間、年末年始としては過去最高くらいの長さ。

子供も居るので、「ゆっくり羽根を伸ばして」とまではいかなくとも、少し羽根を整えるくらいは、仕事から離れた生活ができたように思える。

私だけではないように思うが、強制的にでもしないとプライベートと仕事を切り離せない性質の人は一定層いるように思う。

ただ、そんな完全プライベートモードでも、
目に着いてしまうと仕事のスイッチが入ってしまうという
今回はそんな半分厄介な話である。

■スターバックスの地方出店戦略

妻の実家は、会津という冬は雪がたくさん降る盆地にある。

一昨年、スタバが市内初上陸ということで、少し話題になっていて、
今回の帰省中も、2度程行った。

まず、立地だが、
都会のスタバと言えば、駅近の通りの角地にあるイメージなのに対し、
こちらはカインズという生活に密着したホームセンターの敷地内にある。

調べてみたら、このスタバのカインズ内出店は、
伊勢崎や鶴ヶ島や青梅など、ここ以外にもいくつかやっているようである。

特に、地方は車社会である。

このスターバックスコーヒーカインズ会津若松店は、
カインズから出て駐車場に戻るその道の先に、
スタバの看板が目に入るように設計されている。

カインズの方向を向いて微笑む女神
引用元:https://fukusuma.com/fsnnews-78/

それはまるで砂漠のオアシスかのように、
綺麗な造形の店舗からスタバのロゴマークの女神が微笑んでくる。

確かに、ホームセンターであれば日常的に足を運ぶし、
広くて品数豊富な店内の買い物は、正直少し疲れるもの。

これは買い物帰りにふらっと寄ってしまうのにも頷ける。
なかなか計算高く、仕事のできる女神である。

■弱みを強みに変える方法

店内も、都会のような一人掛けテーブルを中心としたものではなく、
数人掛けソファを中心とした広々としたスペースが広がっていた。

また、スタバ感の強いテラス席も、こちらはかなり少なめ。
雪が降って寒くなる時期が長いため、店内に重心を置いている印象。

このドライブスルーに囲まれたオアシスは、
私の知っているスタバとは少し違う印象を受けたが、
その地域の事情に合わせてコンセプトを変えているのだろう。

地方というと、一般的には、
人が少ないというネガティブなイメージが持たれがちである。

だが、見方を変えれば、
その分だけ一箇所に集まる傾向が強いとも言える。

なので、その必要な一箇所だけを切り取って自社に流入できれば、
その一箇所においては都会の人数すら超えることが可能である。

スターバックスコーヒーカインズ会津若松店も、
個性を捉えて自社にとっての強みに変えていたよい例だと思った。

■おわりに

いつもはドライブスルーでテイクアウトするだけだったので、
初めてここの店内に入った。

ガラス張りの店内は、天井が広く、
ちょうど綺麗に粉雪が舞い始めていたので
それを眺めながら時間を過ごすことができた。

ーーなぜスタバはここに出店したのだろうか

そんなことを考えながらコーヒーを飲んでいたら、
帰り道にカインズが目に入り、
このような記事になったというわけである。

余談だが、スタバの女神は、
ギリシャ神話のセイレーンがモチーフで、
人々を魅了するという意味が込められているよう。

カインズの買い物カートを押す日常の生活者に
魅惑的にほほ笑む女神の知的な戦略に心から拍手を送りたい。

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あさがお税理士事務所
代表税理士 伊藤貴文

あさがお税理士事務所 | 東京代々木の税理士事務所 - 親切丁寧な経営者のパートナー (asagao1011.online)
〒151-0053
東京都渋谷区代々木3丁目57-16ベルテ参宮橋Ⅱ 105 号室

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