見出し画像

個人向け金融サービスを作りたくてLayerXに入社しました。

こんにちは、ぴーや(@taka_piya)です。

今年4月LayerXにデザイナーとして入社しました。そのまま三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社(MDM)に出向し、個人向け資産運用サービス「ALTERNA(オルタナ)」を担当しています。

もうすぐ入社から半年ということもあり、記憶が新しいうちに、なぜ入社したのか、今なにやっているのかを記録・紹介しようと思います。
金融業界xデザイナー」の記事があまりないので、少しでも業界・MDMの参考になれば。


本題へ入る前に、さっとMDMをご紹介します。
MDMは一言でいうと「アセットマネジメント事業」と「個人向け投資サービス(ALTERNA)」を行う会社です。

はて…🤔となりそうなのでもう少し具体的にすると、

  • 大型不動産などの商品を仕入れて運用しつつ(アセマネ事業)

  • 小口の商品にして個人投資家も投資できるようにしている(投資サービス)

いわば「自分たちで不動産を買って、それを投資商品として販売までやっちゃうぞ(それも技術で効率的に)」というイメージを持っていただくのが良いと思います。

事業構造の紹介(CompanyDeck)

▼詳細はMDM取締役である丸野さん(@peroyuki_)記事をご覧ください!

MDMにはいるきっかけ

情報系大学を卒業後、新卒でヤフー株式会社に入社し、スポーツメディアに関わるデザインを担当していました。
すでに成熟していたサービスだったので、1からサービスを作ってみたいという想いから弁護士ドットコム株式会社に転職。そこではチームが2人からスタートし、3人→6人→…少しずつ規模が大きくなっていくのを体験しました。

とても良い経験をさせてもらいましたが、いつか個人の資産を増やすサービスに携わると決めており、サービス運営が落ち着いてきたタイミングで転職を決意。いくつかの企業と面談をしながら、最終的にLayerX(MDM)へ入社を決めました。

MDMを知ったきっかけは、先にLayerXに入社していた@oooNAKiさんに、紹介してもらったデザイナーのsaikoさんとの面談です。
その面談ではこんな会社があったなんて!というのと、それを語るsaikoさんのパワーに圧倒され、この人と働いてみたいと思ったのを記憶しています。

▼最近のsaikoさんの記事(是非見てね)

なぜ個人の資産を増やすサービスか

きっかけは些細なものです。
大学では4年間授業料免除制度に助けられ、2つの奨学金とバイト代で生活費をまかなうギリギリの生活をしていました。
大学院には行きたかったのですが、これ以上の奨学金は借りるのも厳しかったので就職すると決断。

そんな中、新卒で会社に入ると、株式投資で利益を上げている同期がいると話を聞き、ものすごく衝撃をうけました。

投資なんて考えたこともなかった…という差や、そもそも知ってたとてできなかったよな…と急に格差を突きつけられたような感覚は忘れられず、そこから、お金がないことにより諦めることを減らしたい、そのために投資は手段の1つとして役に立つので広げていきたいと思うようになりました。

資産を増やすサービスとは具体的になにか

さて、世の中には資産を増やすサービスは世の中にたくさんありますが、増やすためのアプローチによっていくつかに整理できます。

まず、(当たり前ですが)収入と支出の差が黒字になったとき手持ちの資産が増えます。極論黒字を大きくするには、収入を増やすのか、支出を減らすのかどちらかしかありません。

収入 - 支出  = 残った資産が黒字

この前提に立ったとき、支出を減らす方は一定まで行うと飽和してしまいまいます。どうせやるなら世の中の収入の総和を増やした方が意味あると考えて、そちらに時間を使うことにしました。 

なぜMDMを選んだのか

ではその中でなぜMDMなのか。

MDMの経営理念

理由1.経営理念に惹かれた
MDMの経営理念『「眠れる銭」を、Activateせよ。』に惹かれました。
「眠れる銭」は受け手によって強く感じてしまう言葉だと思うのですが、前述のとおり個人の資産の分野に課題を感じていたため、この経営理念に強く共感しました。

理由2.本当に眠れる銭がActivateできると思える事業に感じた
プロが買うような大型不動産は個人では買いにくい(額の面でも事務処理の面でも)のですが、冒頭でも触れたように技術の力を使って、個人投資家に提供していくというモデルは本当に眠れる銭をActivateできると思いました。

この2つが大きく影響しました。

実際に入社して感じたMDMの文化

さて、ここからは実際に入社してみて感じた「MDMってどう?🤔」のお話です。

1. 目的にまっすぐ、そして粘る

施策や機能の課題に後から気づいても「動き出したからなぁ…」でそのままということはありません。
「目的はなにか?」「その目的に合致した施策や機能になっているか?」「目的からするとこうしたほうがいいんじゃないか?」と常に議論されます。

タイミングギリギリに突っ込まれることもあり、ドキドキする場面もありますが「本当に良いものを届けたい」という粘る文化があると感じています。

粘りを助長する文化の1つとして、「当たり前ぽくて聞きにくい」ことを聞きやすくする魔法のスタンプ「:chimpan:」があります。
チンパンジーの絵文字になっており、ちょっとおどけた感じがでるのですが、お互いに聞きやすくする、chimpanな質問を互いに許容する合意が取れていることで、みんな意見を出しやすくなっています。

chimpanスタンプのイメージ

2. 全員とても協力的

MDMは様々な会社から金融業界、IT業界など多様なバックグラウンドの方が集まっており、何をするにも協力的に感じます。
Slackで協力してくださ〜〜い!!とお願いすると、みなさんすぐに教えてくれたり、コメントをくれるので、とても働きやすく感じています。

具体的に今やっていること

最後に実際にMDMでやっていることをご紹介して終わりにします。

ALTERNAのUI改善・実装
ALTENRAはお客様の声や利用データをもとに、積極的に機能の改善をしています。投資案件の募集に際してより投資しやすいようにUIの変更や、表示周りであればフロントエンドに実装を加えています。

UIの変更イメージ

デザインの仕組み化
もう一方では日々デザインの基盤を整える活動をしています。

いままでデザイナーが1人であったところに、2人目としてジョインしたため、デザインのキャッチアップをする必要がありました。
キャッチアップの中で、暗黙知になっていたルールを言語化・数値化を行っています。

カラースキーム
コンポーネントリスト
余白の整理

まだ不完全ですがこれらを整えていくことで、デザイナー以外がデザインの判断ができたり、今後もプロダクトに関わるメンバーが増えたときにも最小限のコストでUIを再現できるようにする事を目指しています。

まだやりきれていないこと

1つは「透明性とわかりやすさの両立」です。
透明性を担保するために、積極的な情報公開を行っていますが、その分ユーザーが受け取る情報量も増えるトレードオフの関係になってしまっています。 必ずしも情報が多い = わかりやすいにはなりませんし、情報が掲載されている = 伝わるにはなりません。

もう1つは「良くも悪くもいろんなところからボールが飛んできます」。
一方で「自分のボールも投げて、みんなと走り出す」ということも重要です。
この取捨選択ができないとボールがすぐいっぱいになり、目の前のタスクに忙殺されることになります。
ユーザーに価値を届けるために、いま何をしておくべきなのか、どのボールを持って周囲を巻き込むのか。
自分はまだこの動きができていないので、要改善です。頑張ります💪

最後に

最終的には「投資サービス = 資産のある人が使うもの」という構図を最終的にはひっくり返して投資を当たり前に、その利益を多くの人が享受できるようにする、というのが自分の目標です。

お硬いイメージの金融業界でも自分のようにサービスを作りたくて入ってきたある意味ふつう?デザイナーもいるよと、雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

ちなみにMDMとは別の事業になりますが、LayerXではデザイナーを大募集中です!

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました 👋


備考:入社前にやってよかったこと

業界気になるけど、結局何から始めたらいいの?という方に自分がやったことの紹介して本当に終わります。

第1種証券外務員の取得
株式をはじめとする金融商品の販売・勧誘に必要な資格です。扱っているのは金商法の対象となる商品なので、デザイナーとはいえ「この商品いいですよ!」と勧誘するには資格が必須です。
金融・投資にかかわる基本的な知識が身につき、(法的に)業務もやりやすくなるのでおすすめです。

FP2級の受験
上述の証券外務員はちょっと難しそうだなーという方は、FPからはじめてみてもいいのではないかと思います。(証券外務員より更に広く・浅くなので、一般教養に近いかもしれません)

「不動産ファンドがよーく分かる本」
MDMの多くの人がおすすめしている本です。
自分のようなまったく関係ない業界から入ってきた人にとってはとっつきにくい不動産ファンドについて、図解を用いながら解説してくれています。
これを予め読んでおくことで、社内業務の理解がしやすくなりました。


この記事が参加している募集

入社エントリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?