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LIG Nex1は、ゴーストロボティクスの買収計画で防衛リーチを拡大

Day16
どうしてもロボットと、というか最先端技術と軍事は親和性が高くなってしまいます。悲しいかな。でも、技術というものには善悪はなく、ただそれをどう使うのか、だけ。その人の人となりが問われるんだ、というスタンスで臨むしかないですよね。ここではあまり触れませんが、僕は宗教も文化も哲学も歴史も好きです。過去の過ちを知っていれば防げることもあるかもしれない。隣の人の顔を知ってれば、好きになれるかもしれない。
ところで、しばらく前にボストンダイナミクスはロボットを軍用にしないんだ!という声明をいくつかの企業と一緒に行ってましたね(日本の企業ではなく中国企業と行っているのがどういう意味なのか気になるけど)


LIG Nex1は、アメリカの無人四足歩行車両を専門とする主要メーカーであるゴーストロボティクスの株式60%を取得するという大胆な戦略的動きを発表しました。UPIニュースコリアの記事によると、この240百万ドルの取引は2024年6月30日までに最終決定される予定で、LIG Nex1がグローバルなロボティクスおよび軍事技術市場での地位を多様化し強化するという同社のコミットメントを強調しています。

ゴーストロボティクスとビジョン60

2015年に設立されたゴーストロボティクスは、特にビジョン60という中型の犬のような地上ドローンで、革新的な四足歩行ロボットで名を馳せています。このロボットは、非構造化された都市や自然環境をナビゲートするために特別に設計されています。

ビジョン60は、NvidiaのXavierチップを搭載し、最大3時間の稼働時間、10kgのペイロード容量、毎秒3メートルの最高速度を誇ります。投資家の熱意は明らかで、LIG Nex1の株式は韓国の株式市場で29.92%の大幅な上昇を経験し、ゴーストロボティクスの買収の戦略的重要性を証明しています。業界アナリストは、LIG Nex1によるこの動きを、2030年までに343億8000万ドルに達すると予測されているグローバル軍事ロボティクス市場での足場を確保するための積極的なステップと見ています。

買収の詳細と財務状況

この240百万ドルの取引は、LIG Nex1が取引価値の60%に相当する1億4330万ドルを投資する構造で行われます。残りの40%はプライベートエクイティ投資家が資金を提供します。

この買収は、特別目的買収会社(SPAC)を通じて行われ、ゴーストロボティクスを確保するための複雑な財務操作が行われます。

この動きは、LIG Nex1が防衛分野の技術的進歩の最前線にとどまることを目指し、ロボティクスをポートフォリオに統合するという同社のコミットメントを示しています。

将来の展望と統合

買収が進むにつれて、LIG Nex1は数十年にわたる防衛製造の専門知識とゴーストロボティクスの最先端技術をシナジーさせることを目指しています。これらの能力の結合により、軍事ロボティクスの風景に影響を与える可能性のあるイノベーションの新時代が始まると期待されています。

人工知能、IoT、自動運転技術をLIG Nex1の武器システムに統合することは、常に進化する防衛部門で先を行くというコミットメントを意味します。

LIG Nex1のゴーストロボティクスへの追求は、急速に変化する防衛産業でリードを維持するという同社の献身を示しています。軍事ロボティクスへのグローバルな需要が高まる中、この買収はLIG Nex1に新たな機会を活用する位置に置くことになります。

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