forget the man I used to be(途中)

forget the man I used to be

蔦は一面に広がり緑のカーテンを作る
風はカーテンを煽り春の息吹を感じさせる
空は青く空気は澄んで
あなたの瞳は素直に光を受け入れている

言葉は梯子を編んでくれないと分かった日
足が勝手に動いたのを覚えている
耳障りだけの良い響きより
この両手が包めるほどの温もりをただ抱き寄せたかった

陽の光をいっしに浴びる僕らは
寂れたホールに佇むだけなのかもしれない
だけどそれで構わない
このまま時が止まってくれるなら

あの頃の僕のことは忘れて
もう一度
一緒に踊ってはくれないか

繰り返し繰り返し

*****

生きるたんびに
この体が吸い込んだ
空気の偽物は
随分と身に染み渡り
呼吸と馴染んだものだ

嘘は息の様に吐き出された
生活は身の守りを必要とした
それだけが命を留めておけるんだとばかりに

生えた脚は駆け出し
野を刈り

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