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とりとめのないエッセイ

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エモい話はじめました 後編

エモい話はじめました 後編

そのときにふとOさんが、姉の結婚式で愛の挨拶を伴奏しましたよと教えてくれました。
曰く叔母が楽器の先生をやっていたらしく、自身も小さい頃からピアノをやっていたもよう。
叔母がヴァイオリン、Oさんがピアノで弾いたようで、私にとっては思い出深い曲なのに僕さんには愛の挨拶を聴くと震えて動悸が止まらなくなるんですねとけらけら笑われました。

それから程なく付き合いがはじまり、エルガー先生が愛の挨拶を通して

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エモい話はじめました 前編

エモい話はじめました 前編

過去を振り返れば、人生の中であれはエモかったのかもしれないと思うことが皆さんも幾つかはあるのではないでしょうか。
これは或る限界独身男性の確かにエモかったであろう話である。

出会いは友人の紹介そこそこに、はじめてのデートはお互いの趣味趣向を探ってるような感じでした。
日曜の昼下がり、ランチと買い物を済ませ車内に戻ると限界独身男性は気が付きます。
きらクラ!忘れていた!!と。

*限界独身男性とい

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基質特異性こそ大事なんじゃないの

基質特異性こそ大事なんじゃないの

流行りにのることがダサいと思うと、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで踊る阿呆を見る阿呆になってしまいがちです。
流行に敏感な人は敏感な人達の選民意識があるように、流行過敏な人たちを冷淡するみたいな選民意識もあり、自分は選民意識を持たないでいようっていう意識すら選民意識を孕んでいて、人間という種族は種族として自我を持ち始めた時から破滅へ向かっているのである。

そんな人間原理とかの話がしたいのではなくて、流

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