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高田胤臣的ヤバいマガジン

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タイを中心に東南アジア全般における心霊・怪談、B級サブカル、ヤバめなネタなどを集めたマガジンです。
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記事一覧

【タトゥー】タイ護符刺青とは【サックヤン】

 日本から見ると東南アジアの国々は大きく一括りにしがちだが、各国に独特の文化がある。たとえばタイの仏教は、仏教伝来以前からある精霊信仰と深く習合していて、近隣諸国の仏教はまったく違う。そんな例がたくさんある。  中でも、タイにはタイ独特の刺青がある。ラオスやミャンマー、カンボジアにもあったようだが騒乱などで廃れていき、タイが突出して発展している。そんなタイの独特な刺青は「サック・ヤン」と呼ばれる。宗教的な刺青であり、タイ人はお守りとして身体に彫る。ボクはこれを日本語で「護符

タイ在住日本人の子どもがいじめをしていた

 世界中どこを見てもいじめはある。タイの学校でももちろんそうだ。けれどもうちの子どもの学校では聞いたことがない。たまに娘がクラスメイトと出かけることがあって、集合場所を見に行ったら、クラスの子たちがほぼ全員集まっていたので、仲はよさそうだった。妻の子ども時代でもいじめというのはなかったようだし、タイでは今のところ社会問題化するほどではないような気がする。  日本のいじめは陰湿だから問題になるのかなと思う。バンコクの日本人社会を見ても、ちょうど1年前くらいからTwitterで

ダムヌンサドゥアク水上市場は行く価値がない【あくまで個人的な意見】

 タイに初めて来た人が行く観光スポットの定番はエメラルド寺院+ワットポー+ワットアルン、それからアユタヤ、そして「ダムヌンサドゥアク水上市場」でしょう。ボクはことごとくこの辺りを外しまくり、住み始めてから初めて行ったくらいだ。タイの物価とかを知り、かなりタイ語が上達してから行ったからというのもあるのと思うが、ダムヌンに関しては悪質さを感じるほど受け入れ側が酷かったので、行きたいという人がいれば連れて行ってあげるものの、家族で遠出する場合でもここには絶対に行かない。  確かに

タイでは当たり前の外国人価格は日本にもあるのでしょうか

 タイには二重価格、特にタイ人と外国人を分けた外国人価格がある。ボッタクリの民営施設ならともかく、国の施設や公園が堂々とそれをやっているのだからタチが悪い。タイ人の言い分としては、国立公園や観光スポットはタイ人のものなのでタイ人は無料もしくは安く、外国人は入らせてあげるのだから高くしますよ、ということだ。実際10倍くらい違うのだから、なんだかなあと思ってしまう。  ここまで公に二重価格を設定するのならば、もっと堂々とすればいいものを、とも思う。というのは、多くの二重価格設定

タイの家族には感謝しかない

 長期滞在日本人が世界で4番目に多い国がタイだ。都市別ではロサンゼルスに続いてバンコクが世界で2番目に日本人が多い。ところが、国際結婚となると、やはり中国と韓国のカップルが多く、東南アジアの国々ではフィリピンが多くて、タイとの婚姻数は意外と少ない。日本人男性とタイ人女性でさえ少なく、日本人女性とタイ人男性だと年度によっては100組もいないのではないか。  ちなみに、タイ人日本人の国際結婚が少ない理由はなんとなくわかる。タイに住む日本人が増えたからだ。同じ言語や文化背景を共有

タイでいいバーっていうのは高い

 開高健とか大御所の作家はいい酒を飲んでいるというイメージがある。だから、自分もそういういい酒が飲めるいいバーを押さえておきたい、なんて考えたり。でも、タイではかなり実現困難だ。バンコクでさえいいバーが数えるほどしかない。タイはそもそも酒が高く、スマートにかっこよく酒を飲むという風潮がまったくないと思う。タイ人はとにかく酔っぱらえばいいみたいなところがある。  タイでいいバーというと、ホテルのバーとか、路面店だと富裕層向けの店とか。そういう店ならそれなりにいいバーテンがいた

バンコクの恋愛成就の神様はビジネスの神

 ボクが20年くらい前までは、たとえば神社で願いごとをした際にはそれを他言すると叶わないとされたものだ。しかし、今は真逆になっている。神頼みするときには黙って祈るのではなく、しっかりと声に出して住所、氏名、年齢から始まり、なにを望むかを具体的に神に届けなければならない。  とはいえ、現実的には周囲に人がいるのにそれを口にするのは結構恥ずかしく、難しい。そもそも、人気スポットに押し寄せるたくさんの人が同時に願いごとを口にすれば、今度は神の方がすべてを聞くことができないともされ

【閲覧注意】ベトナム人のごちそうのひとつ『犬』

 クジラを食べたことなんて数えるほどもないので、「今日はどうしても食べたい」なんて気分になることはない。とはいえ、外国人に捕鯨反対発言はまだいいとしても、日本人がクジラを食べることをとやかく言われる筋合いはないと思う。食は文化だ。勝手に自身の文化に照らし合わせて批判することは許されない。  だから、とやかくボクも言うことはできないが、でもやっぱり犬食は正直理解できない。ベトナムやラオスでは犬の肉を食べる文化があって、ベトナムならハノイなどの北方では今でも犬のレストランを見か

タイの社会問題のひとつ・若い人の妊娠と胎児の死体遺棄

 霊的な話ではなくて、実際に人が死んでいる現場(目の前に死体がある場所)というのはどんよりとした重い空気がある。善人であれ悪人であれ、人にはそれぞれの人生があって、病気や老衰ではなく、特に事件や事故現場はその場で停電したかのように突然、自分の意志ではない要因で人が生涯を終える。その重みを感じるのだ。  特に若ければ若いほど、考えさせられる。子どもならなおさらだが、まだ自我のない胎児が亡くなっている様子は胸が痛む。母親の意思で遺棄されているケースには怒りと共に、周囲の助けはな

タイの死体の片づけ方

 華僑報徳善堂(以下「報徳堂」)でボランティアをしていると、当然ながら人の死に直面することが多々ある。病死もあるし、事故死もあるし、殺人現場も何件も見てきた。中には目の前で人が死んでいったケースもある。  そんな現場に報徳堂が駆けつけると、ボランティアが中心になって死体を回収する。これはほかの団体もたぶん同じだと思う。タイ語ではゲップ・ソップという。たぶん他国とはそのやり方が全然違うのではないか。タイでは他国ではたぶん使わないあるものを利用して死体を回収して運んでいくのだ。

タイは危険がいっぱい【そこら中に危険生物アリ】

 バンコクと東京の違いはいろいろあれど、決定的に違うのは緑の量じゃないかなと思う。東京も公園も木もたくさんあるけれども、タイの場合はその緑が基本、自然のままということが多い。手つかずといえば聞こえはいいが、管理していないケースが大半だ。本当に昔のままというか、放置されているというか。  だからその分、東京とは違った危うさがある。大人ならともかく、子育ての場合は特にそうだ。そういった林や藪、原っぱにはたくさんの生物が潜んでいる。無害ならともかく、子どもには危険なものもいるので

タイのミスドの怖い話

 記憶が正しければだが、日本のミスタードーナツはほとんどが店舗でドーナッツを作っていたような。タイは、ごく一部にオーブンらしきものを置いている店舗もあるが、ほとんどはおそらくセントラルキッチンで作られているものを持ってきていると見る。そのため、同じブランドではあるものの、おいしさでは圧倒的に日本の方が上だ。  だからというか、たぶんタイ在住日本人でミスドでドーナッツを買う人はほとんどいないのではないかと思う。ボクの場合は家族がタイ人であるし、子どももまだ小さいので、ときどき

タイのアルコール瓶にはなにが書いてあるのか

 前回タイのタバコの警告文や警告画像について書いたが、タイは食品や飲料などの表示義務が事細かに決まっている。東南アジアはいい加減なイメージがあるが、タイの場合、これに関しては公共保健省やタイFDA(食品医薬品局)などのルールが意外としっかりしている。  コンビニやスーパーで売られている食品パッケージには日本と同じように材料や成分が表示されている。ほか、最近だとアレルギー物質の表示も一部の商品にあったような。日本だとほかにはカロリー表示もあるが、タイはまだ主要な表示項目ではな

タイのタバコの嫌がらせ画像

 10年やめていたタバコを2018年にベトナムでまた吸うようになってしまった。でも、自宅では吸わないし、結局は今も月に1箱すら消費していない。じゃあやめればいいじゃないかという話なのだが、飲むと吸いたくなるから、とりあえず残ったものは部屋に置いておいてある感じで。  そんなタイは、実は喫煙者に優しくない。イメージでは東南アジアはタバコを自由に吸えそうな感じがする。実際、ベトナムなどはちゃんとした店でない限り、どこでも喫煙可能という感じ。ポイ捨てもまったく害悪といった雰囲気が