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日本にあってタイにないもの【海鮮編】

 タイにも海鮮はあるけれども、タイと日本の魚介類を比較すると、やっぱり日本の方が鮮度も味も優れている。タイはどうしても温暖な海だからか、魚の身が締まっていない印象を受けてしまう。日本は刺身で食べることもあるわけなので、鮮度だけでなく、魚の管理や目利きに関しては世界的に見てもトップクラスと言えるのではないか。

 そう考えると、鮮度の高いシーフードは「日本と比較」すればタイにないのではないか。そう思う。互いの国にいる・いないという魚介類が多数あるわけだが、あくまでもボクにとってはタイにいて日本にいない魚介類よりも、日本にいてタイにない魚介類の方に目が行ってしまう。たとえばウニとか。

 今回は古いファイルを整理していたら出てきた画像をアップしながら、日本の海鮮の思い出を。

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 2016年に日本に滞在したときに、ふと思いついて築地市場に行ってきた。まだ移転していなくて、朝の場外で海鮮丼などを食べてみようかと。若いころは場外の食堂なんて知る人ぞ知る時代だったし、タイで刺身を食べるにしても高い。

 なにより、タイの鮮魚市場にはおいしい海鮮食堂なんて存在しない。海辺の市場などで大きいところだと市場周辺に調理専門の屋台などがある。店を構えてはいるけれど、食材がない屋台だ。客は市場で海鮮を買い、そこに持ち込んで炭火焼きにしたり、茹でたり蒸したりしてもらう。

 有名なところで、パタヤの北側にあるナグルア市場だ。ここなら市場で鮮魚を買い、屋台で調理してもらい、目の前の公園でゴザを借りてそこで食事を楽しめる。店で食べるより安く、ピクニック気分で海鮮を食べることが可能だ。アジなど刺身にして食べられるくらい鮮度がいいし、エビやカニ、イカなどたくさんの魚介類がある。

 でも、和食風に海鮮丼にしたり、寿司にする店は市場周辺にはない。こればっかりは日本でしか楽しめない。

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 2016年は築地市場が移転直前ということもあったし、また海外で日本旅行ブームが起こっていたこともある。また、ネットで場外の食堂が日本人向けに紹介されていることもあって、みんな考えることは同じ。そもそもボクもネットでこの場所を知ったわけだし、午前中、そこそこに朝早くに行ったのにもかかわらず、人がたくさんいて、どの店も並ばされるハメになった。

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 並んでいる店とそうでない店の差はいろいろあって、価格帯が高めの店はやっぱり並んでいない。それから、外国人が多いこともあって、店頭に写真つきでメニューを張りだしている店も行列が長かった。

 この「場外」の定義がよくわからないが、市場の外側の通りなどにもたくさんの店があった。鰹節の店なんかはいいにおいをさせていたし、エビの炭火焼きだとか、殻にたくさん盛り込んでくれたウニだとか、その場で食べられるものがあって楽しめる。

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 とにかく人が多くて、どこも40分~1時間以上待たなければならなかった。ちょっと高めの寿司でもいいかとは思うのだけれども、こういうときに凡人の心理になってしまう。列が少ないとおいしくないのではないかと心配になり、ついつい、列があるところに並んでしまう。

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 最終的に、その中でも最も行列が短い店に入ってみた。それでも30分くらい並んだだろう。残念なことに期待が大きかった分、別に大したものでもなかった。もっと言えば、別にそれほど安いわけでもなかったし。

 とはいえ、やっぱりタイの魚市場にはこういう雰囲気はないので、これは日本だけの楽しみだなと思った。

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