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【ラノベ新人賞】声優ラジオのウラオモテ/プロット分析,抽出

●全体の構成

・枷は「正体を隠している」
・仕事もの、バディ、軽度百合、ギャル、隠れ巨乳など流行盛りだくさん。
・ラノベ構造
(全編通して明確な幕転換はない、セントラルクエッションはない、後半にお楽しみパートがあるタイプ、定番サブプロットの詰め込み構成)

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※●はメインプロット、Sはサブプロット

●掴み
・主人公とバディの仕事の様子の中で、ギャップのあるキャラ、互いの対立を見せる。

●セットアップ
・学校での主人公や仕事を紹介しつつ、現在の悩みも見せる(仕事がない、有名になりたい)

●崩壊の予兆
・夢に向かって頑張るしかないと数少ない仕事をこなしたあと、仕事場付近で気になる人物を発見する
・主人公は日常で正体(仕事上の身分)を隠している。その正体に関するファン(以下キャラA)が近くにいて、アイテムを持って友人に熱く語る。そのときにバディの話が出てくる。
主人公のライバルであり、主人公自身知っていることや、バディがどんなものか読者に少し紹介。
正体を隠しているバディと関わるための、軽いトラブルのイベント。これまでのシーンで読者には、トラブルが起きた相手がバディだとなんとなくわかる。主人公はわからない。

・トラブルに対するバディの対応で、主人公は言い合いになる。バディはキャラAのアイテムをみて、仕事を馬鹿にする(互いに正体を隠している、バディは自分の仕事を良く思っていない様子)。
それに反論する主人公。信念のぶつけ合い。意図せずバディの仕事ぶりを誉める形となり、恥ずかしくなったバディは去っていく。
※出会いは最悪

●インサイティングイベント
・主人公は新しい仕事に抜擢される
「崩壊の予兆」であった、アイテムに出てくる同業者との仕事になる。
職場へ行って待っていると、バディが登場。互いに正体を隠していたため、互いに驚く。同業者がバディだと気づく。出会いが最悪だったため、早速ぶつかる
・その仕事に携わるキャラ(以下支援者)が何故二人が選ばれたか紹介。そしてこれから二人が何をしていくのかも教える。それは二人の関係にとって最悪の仕事になる(仲良くしなければならない)
とりあえず試験的にやってみるが、揉めるだけでまるでうまく行かない

●問答
・その日は終了。主人公の、帰ってからのリアクション。今後のバディとの仕事を憂いているシーンを見せつつ、日常での仕事を知るキャラ(親)との絡みもある。

・キャラAが、身分を隠した状態の主人公とバディが共同の仕事(インサイティングイベントでの仕事)をすると知って、その情報を追うことにする。

●依頼
・仕事を数回こなした辺りで特別任務を急に言い渡される。それは挑戦的で、バディにとっては消極的になりたい内容。いつものように仲違いしてわかれたあと、支援者から仕事のためにもう少し仲良くなっては?と言われる。

●作戦
・主人公は次の日から、仕事のために接近を始めてみる。
それは失敗に終わるが、主人公は改めてバディの日常に目を向けると、バディの問題が気になってくる(ひとりぼっち)
・今度は不器用にバディから近寄ってくる。が、不馴れすぎて失敗する。
・バディが一人になったところを狙い、話しかけに行く。バディの問題が少し見えつつ、お互い支援者に言われたことを実行しようとして失敗していたことに気付く。二人は少し互いのことを知る。

・特別任務の打ち合わせ。主人公はバディが何かを不安に思っていることに尋ねてみるもはっきりしない。不安を抱えたまま本番当日へ

約30%

【S1 インサイティングイベント】
・支援者からバディの様子がおかしいから見てくれと言われる。主人公は自分より場数を踏んでいる相手がどうしたのかと、一応声をかける
【S1 食らいつく】
・バディは最初話したがらないが、主人公は食らいつく。すると本音を引き出せる。この任務は隠している本当の自分がさらけ出されるイベントなので、そこに自信がない。
・主人公は何に悩んでいるかわかり、真摯に励まし力になる。バディは少し勇気を取り戻し、二人で任務へ望む。
【S1 門番】
・最初失敗しかけるが、主人公が機転を利かせて、荒療治的にバディの気持ちを立て直す。(わざと転ばせてファンに応援させる)
【S1 プロットポイント1】
特別任務は上手く行く。荒療治に文句を垂れてまた口喧嘩っぽくなるが、二人で一仕事を乗り越えた一体感で主人公とバディは少し距離が縮まる。

35%

【S1 お楽しみパート】
・とある仕事の途中、いつもの他愛ない喧嘩が始まる。バディの世間知らずな部分で揉める。主人公は馬鹿にして、バディは恥じながらその場を後にする。
・後日主人公は初めてバディに積極的な接近を受ける(不器用に)。訳を聞くと、世間知らずな部分を教えてもらいたいという。
・それを教えるイベントで互いのことを少し知っていく。

【S1 ピンチポイント1】
・そのイベントを仕事として発表したことで、キャラAが二人の正体に気付きそうになる。(学校近くの店だときづく)。さらにバディに近づこうとする悪意ある別の人物も紹介。

●ピンチポイント1
【S1 忍び寄る悪者】
・主人公へ念願の大きな仕事が入る。が、実力ではなくバディと関係があるために呼ばれていて不服。しかし一応仕事は受ける。バディも同じ仕事。
・日常にてバディと新しい仕事について語る。互いに心からやりたい仕事ではないが、プロとしての矜持などを語る。
・その大きな仕事が始まる。主人公とバディはたまたま二人で行く事になる。(直前伏線
仕事場。有名な人などがいてバディは普通に絡んでいる。そこに入り込めない自分へ主人公は焦りと嫉妬を覚える。
・仕事後始まり、バディの実力に打ちのめされる。もっと頑張らないと、と焦りつつも気合いをいれる主人公。
バディから仕事振りを遠回しに褒められていたことを知り、少し感動する。
(大きな仕事は始まったばかりで、まだ続く)

50%

【S1 ピンチポイント2】
・後日、大きな仕事の続き。有名な先輩がいるお陰で順調。しかしトラブルでその先輩が仕事を欠席してしまう。大仕事が実力の伴わない主人公とバディのみに託されてしまう(先輩声優目当てでイベントに来たファンがほとんど)
・この仕事はバディにとってもやりたくないものだが、二人でなんとかやり遂げる。しかし、やはり先輩が居なかったため本来の成功には到底届かず悔やむ結果に。
【S1 闇夜を彷徨う】
・二人は落ち込む。しかし励まし合い、先輩を越えるような人物になろうと誓い合う。

●忍び寄る悪者
・バディの正体を追っているキャラAが、徐々に詰め寄っているシーン

60%

【S2 インサイティングイベント】
・とあることをきっかけに、二人が今以上に仲良く見せなければならない展開が訪れる(ラジオのゲストにお泊まりを提案される)
【S2 プロットポイント1】
・バディの仕事の信条で(ファンにあまり嘘はつきたくない)、二人とも嫌々それを決行することになる
【S2 お楽しみパート】
・そのイベントでサービスパート(アニメで言うお泊まり回)
・その最中互いの夢を目指したきっかけを語り合うシーンが挟まれる。
・主人公が一人になった時とバディの親密な相手(親)を利用し、主人公のバディに対する腹の内を知らせる。バディは知らないふりをするが同じような気持ちを抱えていて、翌日そのことを打ち明ける。二人のなかが少し縮まる。
【S2ピンチポイント1】
・このイベントでキャラAがついに二人の正体に気付く。さらに非日常である、隠している正体の方が本当の二人だと思い込む。

75%

●ピンチポイント2
・主人公はバディに追い付こうと頑張るが結果は出ず、逆に離されていく。さらにバディとの仕事もあと数回で終ることを上から告げられる。
・バディはなんとも思ってないように見える。主人公は半ばやけになってしまい、バディにとっての最大の侮辱を口走ってしまう(枕でもしてるのか?)
・支援者に主人公が悪い、と言われる。主人公は自己嫌悪。さらに支援者からバディの本当の気持ちがわかるようなことを聞く(上の空だった)。主人公は後日、面と向かって謝ることを決意。
・しかし謝る前に口走った最大の侮辱が現実化してしまう(してしまったように見える。バディのスキャンダル)。この現実化を起こしたのは中盤の悪意あるファン
・主人公は日常にてバディを待つ。

●死の臭い
・その前にキャラAがバディを心配して話しかけてくる。今の敵がより近くにいることを教えようとするタイミングで、バディと敵がほぼ同時にやってくる
・敵はバディの弱みを使って全力で潰そうとしてくる(※感情移入しやすい卑怯なやり方)。
主人公が止めようするも、敵は二人の正体をバラそうとする。バディは我慢できなくなり、一撃をお見舞い。敵が怯んだ好きにバディは逃げ出す。主人公は追いかける。

●闇夜を彷徨う
・二人になってバディの話を聞く。勿論事実ではないと言うが、噂を覆すことは難しい。バディは仕事そのものが嫌になり、やめると言い出す。決意は固く、主人公は追いかけることができない

・友人に相談しつつ、上司からバディが敵を止めたところも世間に知れたことがわかる。バディが完全に終りつつあるのを知る。
・主人公は上司に自分の仕事人生も終るかもしれないことを断り、支援者に連絡、バディ救出の作戦を立てる。

●クライマックスへの準備
・自分の全てをかけて、今までやってきたバディとの仕事を利用して望む(ラジオの生放送)。
作戦開始。非日常の世界へ、日常である自分とバディの正体を明し、騙していたことを最初に詫びる。そしてバディの無実を証明するため世間へ想いをぶつける。

●クライマックス
・その仕事を知ったバディがかけつける。バディは噂がたった真相をその場で告白、一緒にその証拠も持ってくる(スキャンダルの相手は父親で、勘違い)
しかし嫌になって止めようと思っていたのは本当で、主人公の行動はそれを引き留めるきっかけになった。
・二人は互いに助け合ったことになり、外面は仲が悪いままだが心のそこでは信頼し合うような仲になる

●エピローグ
・主人公の最後の行動で終るはずだったバディとの仕事が続くことになる(打ちきりのラジオが続く)。
・正体は明かしているので、素の二人でそれをやれることになる。
・仕事の中で、悪役の成敗されたその後がさらっと語られる

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