ユーレイデコ9話 物語制作者のための分析
※重要な定石やテクニックは太字です。
※途中の~%は物語中の経過地点です。
●今回の特徴
・前半は完全にサブプロット、後半からメインプロットの続き、という構成。サブプロットは「キャラの目的の動機付け」イベント。
・恐らくもう1話構成だけど1話分として分析。三話分としたら多分ここが75%くらいか、後半のピンチポイントかな。あとで三話分まとめます。
●構造抽出
・裏切ったキャラ(以下キャラB)の過去回想開始。
キャラBの子供時代で、周りに逸話を読み聞かせている。
掴み
・キャラBは友人と探し物をしている時、日常が変化していると感じる
日常が壊される予兆
・キャラBの慕っている人が、キャラBの弱点を克服するアイテムをくれる(支援者、革新のキャラ)。それにより非日常への切符を得る。
冒険の誘い
別のキャラが非日常の世界を批判する。保守のキャラ。
※一幕で革新と保守のキャラはセットで出し、非日常の舞台やテーマの説明役になりやすい。
そこでメインプロットのラスボスの情報が流れる。そこでキャラBは少年時代、主人公と同じ夢を持っていたことが紹介される。(この話ではラスボスと関わる事)
約30%
・キャラBはふとしたきっかけで、「日常が破壊される予兆」であった日常の変化の原因を知る。これは放っておくと自分やその周りの人間が危険な目に遭うものだとも突き止める。
プロットポイント1
・キャラBは支援者にもらったアイテムで非日常に一旦行き、助けを求める。が、自分の身分のせいで失敗する。
さらにその後、その失敗のせいで周りの人間に被害が出る。(この話では違法にログインしてきたから逮捕される)
さらに警察組織が来たことで主人公は周りから仲間を売ったと誤解される。
真実を知ってもらえれば環境が良くなると信じるが、非日常の世界は非情。結局、守ろうとした自分の家族を苦しめることになり、家族からも出て行けと言われる。
そしてキャラBは非日常への革新を決意する。
ミッドポイント
回想終了。この記録を主人公と相棒が見ている。
60%
・主人公と相棒は仲間にキャラBの過去を報告。
裏切った理由を知る。
裏切りを宣言しどこかへ消えてしまったキャラBの行方を追う。
・キャラBは裏切った時のアイテムを持ち、故郷を探索している。そこで実家や昔の街並みを見て感慨深く思っている。
・主人公達がキャラBの故郷へ到着。キャラBを手分けして探索し、見つける。
75% プロットポイント2
・キャラBは回想のプロットポイント1であった、元の日常を脅かした原因を突き止めた場所にいて、なんとかしようとしている(だが到底無理そうな演出)。
主人公達は裏切られたことというより、頼ってくれなかったことを責める。キャラBは冷酷に帰れと言うが、相棒が突っかかる。
家族から追放されて他人に心を閉ざしていたキャラBだが、相棒を筆頭にその感情を動かしていく。
主人公達を、キャラBは仲間だと受け入れることができる。
85% 三幕へ
・仲間全員で、キャラBの目的解決へ。
前回得たアイテムを使ってなんとかできそうになるが、最後の選択が立ちはだかる。(この話では、街を浄化することは可能だがそうすると住民の大切なものがゼロになる。ただしそれはなくても生きていけるもの)
これを住民が聞きつけ、大事になる。そこにかつての支援者(キャラBの過去のトラウマ張本人)が出てきて、止めに入る。支援者は住民をたきつけてそこにいる全員が主人公達の敵になってしまう。
クライマックス
9話おしまい。
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