インスタントフィクションに挑戦②

一度noteにインスタントフィクションなるものを書いたことがあります。

インスタントフィクションとは、

自由な発想と気軽なノリで書かれた文章、読書しない人でも遊び感覚で挑戦できるものである。
一つだけルールがある
原稿用紙たった1枚=400字の中で表現、自分の思う「面白い」を入れるのがルールである。

とのことです。

過去のSNSをあさっていると、約10年くらい前になりますが、インスタントフィクションっぽいものを書いていました。
その時は「モテキ」をタイトルに自由に書いてみて、というお題をいただいたのです。
お題をもらって書く、というのも面白かったなと今となっては思います。

今日はそんな昔のネタを紹介します。

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タイトル「Dear 神様」


神様、人には人生において、モテキが3度あると聞きました。
僕はそれを固く信じています。
大殺界という、人生において不幸な時期が設定されているなら、
モテキという幸せな時期があっても良いですよね。

現26歳の僕。
モテキがきた覚えは、ありません。
心優しいあなたのことです。
きっと残りの余生、どこかしらのタイミングでモテキを用意してくれているのでしょう。
今から楽しみでしょうがありません。


しかし、冷静沈着な僕はふと考えました。
はたして、モテキは均等に人生を3分割した時期にやってくるのだろうか、と。
初老を迎えてまとめてやってきても困ります。
神様、何をためらっているのですか。
僕はモテキを迎える準備はできています。
そろそろ良いのではないですか。

そして思慮深い僕は、さらに考えてみました。
もしかして、僕のモテキは既にやって来ていたのではないだろうか、と。
おくゆかしい日本女性のこと。
僕に恋いこがれていた女子がいたとしても、それが表面には表れず、なかったということもあり得る、と。
内に秘める美学・・・。
僕は自分の内面をおしみなく表現するアーティストが大好きだ。

神様、できることなら、モテキが来ることを前もって教えていただけますか。
テレパシーでも良いです。
風の音や、鳥のさえずりなど、自然の現象にのせた予兆的なものでもかまいません。
努力家の僕は、モテキのお告げを聞くためなら、毎日のお祈りを欠かせません。

なんだったら、忙しいあなたのことを考えると、モテキ券なんていうのも作るというのも手ですね。
3枚綴りで神社や教会で配布するのです。
神様も全人類一人一人に3回モテキを振り分ける手間も省けます。
僕たちも自分達で時期を選べるのは魅力です。
どうやら僕にはビジネスのセンスもあるみたいです。
そうすると、いつどのタイミングで券を使うのか考えます。
学生の頃に一枚、婚期に一枚使うのが固い手段でしょう。
不測の事態に備えて、僕は1枚は念のために残しておくかもしれません。
僕の堅実な一面に気づきました。


神様、こんなにも魅力がそろった僕です。
なのにモテキが来ないのは、あなたが僕へのモテキを采配するのを忘れているからだと思います。
誰しも間違いはあります。
懐が深い僕なので、忘れていたとしても怒りません。
では、近々僕にモテキがやって来るのを待っています。

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いかがでしたでしょう。
ちなみにこれは、
「自意識過剰で「だからモテキがこないんだよ!」っていうツッコミをもらう」っていう一点に集中して書いた文です。

またいつかこうやって書くことを遊んでみようっと。

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