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こんな素敵な言葉を使う人たちに会いに来たくなりませんか?

東京で働いていたとき、本土の友人からよく「沖縄の方言を教えてよ」と言われることがありました。
そんなとき僕が決まって教える言葉があります。

それは、”美味しい”という表現。
沖縄方言で直訳すると”まーさん”となります。
「くぬゴーヤでーじまーさんやぁ(このゴーヤとても美味しいね)」みたいな使い方です。

ただ…”美味しい”には最上級の表現があるのです!
それがこの単語!

”ぬちぐすい”

漢字を当てはめると、”命(ぬち)薬(ぐすい)”となります。
あまりにも美味し過ぎて、「これは命の薬だねぇ」と表現するのです。
この言葉は沖縄人(ウチナーンチュ)の表現の豊かさを表しているような気がします。


言葉は思考です。
その土地の言葉は、風土や生活習慣、思想が作り出し、ひいては人の気質にも影響してくるのでしょう。

沖縄に来て”美味しい”を”命の薬”と表現してきた人たちに会いたくありませんか?
コロナが落ち着いて安心して旅が出来る時が来たら、ウチナーンチュと遊びに来てくださいな。


ちなみに余談ですが、ウチナーンチュの気質を表す代表的な言葉で”なんくるないさー”という言葉があります。
直訳すると”どうにかなるさ”。
そのお気楽さが南国の楽観的な空気を匂わせます。
けれど僕が聞いたことがあるのは、”なんくるないさー”には「やることはやったのだから、後はなんとかなる」というように努力はしきった前提が含まれている、というのです。
人事を尽くして天命を待つ、みたいなものでしょうか。
だからもし、なんくるないさー精神を言い訳に怠けるウチナーンチュがいたら注意してあげてください。

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