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スマホ買うのにショップはいらない

義母のスマホの着信音が突然鳴らなくなったので私のところへヘルプが来た。簡単に治るだろうとたかをくくっていたのだが、マナーモードでもなく、音量がゼロでもなく、よくわからない。結局説明書をダウンロードして、上部の通知バーのアイコンの意味を調べるところから始めることになった。

そもそもアンドロイドを触ったのは、自分が持っていたGalaxyタブ以来だから約10年ぶり。そしてこの機種は「らくらくスマホ」の部類なんだろうか?文字がやたらとでかくて、タッチ精度も悪い。ロック解除をするのに何度も上部へスワイプする羽目になって、こんな機種を買わされている高齢者がほんとに可愛そう。

そして、今は購入時の分厚いマニュアルも付いていないんだそう。もしも不具合があったらネットでググるか、マニュアルをダウンロードしなければならない。らくらくスマホならば、そんなことすらさせないようにしなければならないのでは?と思ってしまう。

機種名はGalaxyA41というらしい。エントリークラス2万円台の機種だ。義母はたぶんショップでデカ文字の設定にしてもらったんだろう。そして、説明書を読んでも、上部メニューに表示されているアイコンの意味が載っていない。何故着信音が鳴らないのか全くわからない。

上部メニューはデカ文字に反して、「大人メガネ」で見ないと見えないような小さなアイコンだ。これって本当にらくらくスマホなのか?

しかも、上部からスワイプして通知の一覧を見ると、どうでも良いようなdocomoからのお知らせが並んでいる。たぶんショップでいろいろとアプリを入れさせられたんだろう。こういうのって情報の非対称性があって、情報を持っているショップが、よくわかっていない消費者に、あれやこれやと理由をつけて無理矢理契約させて入れているんじゃないかと疑ってしまう。

現に、義父がiPhone12miniを購入した時も、ショップで不要なアプリをジャンジャン入れられてて、「使い方がわからない」とヘルプが来たことがあった。かわいそうに。そのiPhoneはもう使いやすいiPhoneではなくなっていて、docomo仕様の醜いiPhoneと化していた。

そういえば先週、開店前のdocomoショップ前を通った時に、高齢者数人が並んでいた。もしかすると義母のようにスマホの操作で困っている老人が来店予約をとりつけて、わざわざ並んでいたのかもしれない。

結局、じゃんじゃん来ている不要な通知の中に、「音を鳴らなくしました」という重要な通知も混じっていて、その通知を元に、設定を解除し、ようやく着信音が鳴るようにはなった。でも、もう一度同じ現象になったときに、同じように解決できるかは自信がない。

今回のことから、初めてスマホを買う「よくわかっていない人」はショップへ行って店員のすすめるままの機種を買うくらいなら、よく知っている人に聞いてSIMフリーなり、余計なアプリが入っていない中古内なりを買ったほうが幸せになれるのでは?と痛感した。もう、スマホを買うのにショップがいらない時代になっているのかもしれない。

そして、これって「よく知っている人」にとっては新たなビジネスチャンスなんじゃないか?とも思ったりもする。

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