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コミュニケーション戦略とかいう前に。

とある事業者に広報展開の提案をしようと、コミュニケーション戦略をつくろう、という内容をまとめていた。その記事をきょうアップしたのだが、実は内側では相当モヤモヤしている。

そもそも、戦略の重要性を理解できるアタマが備わっているか、という懸念があるからで、直近で私は苦い経験をした。

この記事は、現場が戦略を受け入れる下地ができていることが前提になっている。基本的には担当者は経営者脳であることがのぞましいが、末節論に振り回されていたとしても、「このやりかた、おかしい」「もっといいやりかたがあるけど思いつかない」というような、PR課題以前のコミュニケーション上の課題を大いに感じていてもOKだと思っている。

つまり、戦略導入は、それをくらった人たちの真実があきらかになる、というおまけがついてくる。導入を提案する側としては、超めんどくさいことだ。

その真実の先が、「この人たち経営者脳だった!」ならいいんだが、「末節論者の言われたことしかできない情報庶務だった!」だと、、、、相当いばらの道が待っている。

アメリカのパブリックリレーションズ学では、行動心理の必修授業があるのだが、その中でこういうマインドたちにどう対処するか、というと、じっくり取り組むか逃げるかどちらかだ。さらに、自分は変えられるが、人は基本的に変えることなどできない、ということを教えている。つまり、いいアイデアがあっても受容体が準備できていないと、無視されるか、邪魔されるか、毛嫌いされるというリアクションが待ち受けている。

記事は、すでに準備OK!、という前提。では、「なんじゃそれ!」というお先真っ暗の対策はどうすればいいのか。

1.社長を引っ張り出して鶴の一声で強行する

2.逃げる

3.(明日から導入しないといけないのにその前段づくりをあえて)じっくり取り組む

のどれかになる。外部協力者なら、2はまず選択肢に入る。話して無駄なら別のところに行こう、でいいと思う。そういう態度をいろんな外部協力者から取られ続けて組織が気づかないようなところにパブリックリレーションズは成立しないし(有名になればなるほど問題が噴出するから)、脱出して正解。

カイシャに縛られている場合は、1→3のプロセスは王道パターンになる。経営マターは経営者の承認を取っておくのは当然。「餅は餅屋で」なので、経営は経営者にやってもらえばいいのである。そのアイデアをたまたま外部協力者や下っ端が思いついてしまっただけのことで、経営者に了承を取ってまず話してもらい、実行しながら内部のマインド改善を同時にやっていくしかない。

というような説明、抜けてます。

ま、興味あったら読んでください。



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