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表と裏〜短歌が生まれるまで

こんにちは。

短歌ってどうやって詠むの?シリーズのお時間です。

この歌を詠んだのは、春分の日の翌日でした。

冬至から少しづつ日の出が早くなり、日の入りが遅くなり、

昼と夜の時間が同じになる。

これからは夏至に向けて、少しずつ昼が長くなっていく。

明るくなっていく。

一般に、嬉しいこと、喜ばしいことというイメージで語られることが多いように感じます。

少なくとも、私の周りではそうでした。

なので最初は、その方向で詠もうとしました。

もう、日付も替わろうかという頃に。

早くしなきゃ、夜が明けてしまう、、

夜が終わる、、


え、ちょっと待てよ、

私、宵っ張り人間じゃないか。

あんまり嬉しくないかもしれん。

いえ、嬉しいのは嬉しいですよ。

日の出が早くなれば、

早く目が覚めて、コーヒーの一杯も飲む余裕ができますし。

仕事帰りにちょっと寄り道しても、明るいうちに帰れますし。

でも、

昼が長くなるということは、

夜が短くなっていくのよ?

え、寂しいじゃない。

ーーー

これからは 短くなって いく夜を

宵っ張り族は 惜しみつつ寝る

ーーー

陰と陽、表と裏。

どちらが良い悪いではないけれど。

春が来る、意識が外に向かう喜びと、

終わりゆく冬、まどろみの時間への、名残惜しさと。


今年の春分の頃、あなたはどんな気持ちでいましたか?




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